7月14日(木)

世の中の話。日本で中産階級でいる事ってけっこうシンドイのをご存知だろうか。税金にしたって、様々な社会制度にしたって搾り取るだけ搾り取られて、気がつけば働きアリthenセミの抜け殻みたいにされてしまうのがオチ。この国に限った話ではないが、我々の社会は要は一部のエリートとか家柄の良い人々だけが楽を出来るシステムになっている。どんなに文句を言ったってダメだ。束になってかかっても駄目だ。そういう行動も計算式ですべて想定内なんだから。となると、生活保護を受けるまで行かなくとも、あんまり儲けないでいた方が楽かと言うと、ぜーんぜん楽じゃなくどんどん追い込まれる。でもって日本って抜け道がありそうで実はけっこうない国だから、特に都会は便利さ以前にどんどん住むのが苦痛な状況になって来た。物価とか税制とかだけじゃなく基本住環境が悪過ぎる。こうなりゃ田舎に移住し、半分くらい自給自足しなくちゃいけなくなるのか...。冗談抜きで、近い将来=もちろん何らかの決定的なキューは必要ではあるが、もっと緑が多くて人間的(赤ちゃん的/猫的)に暮らせる土地に移住したいなと、北海道旅行記を書いていて心底思った。なぜ東京に暮らすのか、よく考えなくても、今やあまり意味はない。だって10年も住んでなかったし...ね、どうなんだろう。

<北海道旅行記 その10>

翌朝目覚めると、ニコちゃんはスッカリ元気になっていた。昨晩40度以上の熱があったことを微塵も感じさせない驚異の回復ぶりで、今更ながらに驚かされる。本人もそれを察してか廃線となった線路で菜の花に囲まれパチパチパチだ。ホテルを早目にチェックアウトし、小樽駅前にある三角市場へ。ここで、お土産にイクラ、甘塩たらこ、腹側を使った鮭とば、イカめし、八角等々、北のご馳走をぎょうさん買い込み、朝から市場内の食堂でイクラ/ウニ丼を注文しわさわさかき込む。いやぁ雰囲気も良かったのだが、市場だけにネタが新鮮で味も格別。うーん...もう思い残す事がないくらい欲張りなハート&ストマック幸せ。
その後、エアポートライナーとやらで1時間ちょっとで新千歳空港に到着し、ANAカウンターで搭乗手続き後、白い恋人やロイスの生チョコ、マルセイバターサンドにジンギスカンやら定番土産類を仕入れ、締めにもう1回旭川ラーメンを食して機上の人に。いろいろとあったけど、メリハリあって実に記憶に残る旅だった。ニコちゃんもいろいろあったけど、初のフライトも全然問題なかったしで一安心。
リムジンバスで池袋に戻れば、実に不快な蒸し暑さだったが、ドアを開けると猫兄弟も元気にお出迎えしてくれ徐々に現実に引き戻される。その後は、グリーン/ホワイトアスパラやタラコ、イクラの醤油漬けなんかに舌鼓を打ちながら、少なくとも1週間は旅行の余韻に浸った徳井家だった。結論として北海道の大地は思った以上に素晴らしく魅力的だった。今度は是非寒い季節に行ってみたいなぁ。(完)


7月13日(水)

これは日曜日に帰国したソーちゃんの帰省先である山形から昨年に引き続き送っていただいたサクランボだ。桜の葉もデコレーションしてあって箱を開けた瞬間ほんわか嬉しかった。どうもありがとうございます。お味の方は佐藤錦タイプの芳醇濃厚フルボディテイストで言う事ありません、もう最高。驚くべきは、このサクランボがお店で売られているものでも、農家等で生産されているものでもなく、おばあちゃんのお家お庭に1本植わった木に実った代物であるということ。毎年こんなものが採れる桜の木が庭に植わっている家...うーんうらやましい。
さて、ここのところ旅行記等をしたためていたので触れる機会がなかったのだが、ロンドンの爆破テロ、ついに起こるべくして起こったという感じだが、何よりも政治ゲームの巻き添えを食ってしまった一般市民の皆様が本当に気の毒。心よりご冥福をお祈りいたします。G8絡みである事は確かな今回のテロだが、イスラム世界対十字軍みたいな馬鹿らしい構図の強調は元より、誰がやったかは世界状況を考えればさほど重要ではなく、なぜ世界的に優秀とされる007英国諜報機関がこのテロを防ぐ事が出来なかったのか、あるいは容認したのかということの方が気になる。また、テロ後に声明を読んでいたブレア首相の背後には、ん?G8と関係ないはずのお国の首脳のお顔が横並びに...なんだかこの辺りもとっても首を傾げたくなることばかりだった。昔英国に1年半暮らし(そのお陰で献血出来ない身なのだが)、後半はNorthan lineキングスクロスの隣のエンジェルにいたし、ダブルデッカーも日常利用していたからよくわかるけど、ラッシュ時にあんな狭い車内で4.5キロものプラスチック爆弾を爆発されたらひとたまりもありません。オウムの例を見ても分かる通り、NOセキュリティ&MORE混雑な日本の地下鉄が標的にされると恐ろしい。嫌な時代になったものだ。

<北海道旅行記 その9>

北の人情に触れる。ホテルのフロント、タクシーの運転手さん、救急病院の先生に看護婦さん、誰もが見知らぬ土地で40.5度の高熱を発する娘に優しかった。特にタクシーの運転手さんは、大雨だからと、山の手にある病院に我々を搬送後、わざわざ病院前で待っていてくれた(メーターは倒さず!)。帰路も薬局寄ってくれたり何から何まで優しく心温まった(東京だとまずあり得ないよね)。で、ニコちゃんは風邪+軽い熱中症のようなものだったらしく、解熱剤の座薬を入れてしばらく経つと、熱も37.3度くらいまでは下がり一安心。
一旦ホテルに戻り、妻は夕食には出られないので、両親と3人で市場の魚屋から勧められた元漁師が営む名店「寛寿司(ひろずし)」へと出向く。小樽は上がったばかりの近海物のネタを市場から直接仕入れられるとあって、特別寿司がうまい事でも有名な土地。頑固でぶっきらぼうな主人に我々が注文した松握りの10カンは、どれもこれも柔らかく甘く口の中でとろけ、これはちょっと至福...としか言いようがない。ボタン海老、馬糞ウニ、平目、中トロ、蟹、イクラ、ああもう思い出しただけで涎が...。追加でウニやボタン海老をを別注したり一行ご満悦。たぶんこれまで食った寿司で一番美味かった。帰りに部屋で看病する妻に松寿司折を握ってもらい、ニコちゃんにはヨーグルトとかゼリーみたいなものを仕入れ、大雨のせいで誰もいない小樽運河を眺めて戻る。それにしても慌ただしい1日だった。(つづく)


なぜか相性の良いお2人。。。うーんナゾだ

7月12日(火)

日曜日は1年ぶりにイーストビレッジ時代からのおともだちソーちゃんたちと再会。昨年の今頃は灼熱の東京で。パパと2人でサバイバルを体験したソーちゃんも今や7才。すっかり大きくなりました。今年も2週間ほど山形県の小学校に編入して、いまどきだけどしっかり田舎っ子たちと、田んぼでカエルとったり、山でクワガタとったり、オーソドクスな日本の夏を満喫していらっしゃった。絵に描いたようなハーフで美人タイプだから現地ではモテモてだったらしい。もともとゴミゴミした東京が好きではない一家のオピニオンに基づき、今回の東京滞在は成田に向かうまでの狭間、僅か3時間半...キャーッ! とりあえずランチでもという話で、東京駅は銀の鈴広場までソーちゃん&ママをピックアップ。そのまま外に停めておいたBMWに乗っけて、せめて赤ちゃんも子供も大人も楽しめる美味いものをと思い、日本橋の「たいめいけん」へ。このレストラン昔から大のお気に入りなのだが、いつ行っても大混雑で人気ぶりが伺える。有名たんぽぽ風オムライスや海老ナポリタン、ボルシチ、コールスローなんかに舌鼓を打ち全員大満足。その後、中途半端に時間が余ったので、日本橋からほど近い門前仲町深川不動尊界隈に向かったのだが、いかんせんジリジリと強烈な太陽が照りつけていた為、予定を変更して昔住んでいたマンションのご近所にあるこじんまりとした「深川江戸資料館」の情景再現、生活再現ジオラマを堪能。実際に長屋に上がり込んで江戸下町風情を満喫したのだった。ついでに近くのお寺さんで遊んだり、ソフトクリーム食べたりであっと言う間に3時間半経過し、2人は東京駅丸の内口の地階へ向かうエレーベーターに名残惜しそうに吸い込まれて行った。ちょっと慌ただしかったけれど、また来年ゆっくり遊ぼうね。

<北海道旅行記 その8>

我々を乗せた特急ホワイトアロウ号は、1時間20分ちょっとで札幌に到着。ここで札幌を見ておきたいという両親とは別行動になり、そのまま電車を乗り継いで一足先に小樽へと向かった。小樽はこじんまりしていて、思ったよりもさびれているんだなが第一印象。ホテルに荷物を預けた後、近くの小樽運河食堂で懲りずにバイキングに興じる。わざわざ小樽でそんな食べ放題なんてしなくてもいいのだが、赤ちゃんが居るとこういうタイプのお店は重宝するのだ。基本的にワサワサしていて気が楽で、食べるものが食べたいだけ選べるのは魅力です。本当は海鮮系を食したかったが、気がつけば再びジンギスカンンや地鶏やウインナー系の焼き物にはまる。
昼食後、運河沿いを散策していたらどうもニコちゃんがグズり気味。両親と落ち合って早めにチェックンを済ませ、ニコちゃんと妻を部屋に残して、目が痛むと言う母を薬屋さんに連れて行くため雨の小樽をウロウロ。ついでにガラス工芸で有名な「北一硝子」に行ったりしつつ部屋の様子を伺うと、ニコちゃんはどうも高熱があるらしい。今度は両親を残し1人ホテルに舞い戻る。明らかにグロッキーな娘の熱を計ると40度超!東京から解熱剤は持参していたが心配なので、ホテルのフロントでいろいろ手配して山の方にある救急病院へタクシーを飛ばす。。。がんばれむすめ!(つづく)


もう楽しくって楽しくってしかたないぞ水遊び



7月11日(月)

Oh! モーレツにいそがしくって更新が出来なかった。と言うのも、先週末はニューヨークからのおともだちが2組別々にやってきたからで、曜日を代えて練り歩いてきました。まず、土曜日は激混みの湘南新宿ラインに小1時間ほど乗って久し振りの鎌倉駅で待ち会わせ。やって来たのは、間違いなく腕白盛りな7&4才のジューイッシュ×ジャパニーズハーフの男の子たちと、バリバリキャリアウーマンの会計士ママ+妻の元同僚のカップル。昼時だったので、まずは若宮大路を真っ直ぐ長谷方面に向かった辺りにある回転寿しで腹ごしらえ。しかし、回っているからってあなどってはいけない、さすが関東のリビエラ鎌倉だけあって回っているネタはどれもこれも新鮮でニコちゃん含めて大満足。お腹いっぱいになったら、そのままテクテク歩いて、シーズンちょい前の由比ケ浜へ。ニコちゃんめでたくビーチデビューとなりました。早速仕入れておいたお砂場セットを与え、ビーチと言う名のジャイガンティックな砂場でほじくり返したりなんだり好き勝手やってもらった。途中から水着は持参していないというのに、服と普通のオムツのまま海やら河口やらに自らの意思で座り込み、いつまでもパチャパチャキャッキャと大騒ぎ。よっぽど楽しかったらしい。夕刻、NYチームの面々とハグして小町通りでゲットした納豆ふりかけと心地良い疲労感と共に家路に着いた。

<北海道旅行記 その7>

基本的にニコちゃんは21時半くらいには眠る生き物なので、当然の如くたまらなく早起きだ。この日も5時くらいからゴソゴソうごめいては「アイアイ」とか「ゾウさん」とかぶつぶつ歌っていらっしゃった。外からはひんやりと心地良い森林成分を含んだ空気が入って来て、小鳥たちの大合唱も聞こえて壮快度高し。しかし今思えば、このひんやり感がニコちゃんに思いも寄らぬ体調不良のキッカケを与える結果となってしまったのかも。。。とにかく全員気合いで起きて、朝食前に丘の上をニョロニョロ縫うように走る道をストローラー押しながらお散歩する。遠く霞がかった十勝岳連峰をバックにどこまでも日本とは思えない絵はがきみたいな風景が続き、頭上には聞いた事もないさえずりと共に急降下を繰り返す変な鳥もいて、ああまさに北海道でっかいどうを満喫。
その後、 地のものいっぱい(旬のアスパラガスメイン)のヘルシー朝食をいただき、ふと木の幹を見ると、これまた珍しい蝦夷リスがお目見え、耳がピンと立っていて何ともキュートなお姿で、興味津々コチらを見つめていらっしゃった。しっかりファインダーに納める。早起き、清々しい空気、美味しい朝食、自然との戯れ、のんびり過ごす土曜の朝。実はこの日、我々は美瑛から旭川駅まで行き、特急で札幌に向かう予定だったのだが、ここらである思いがふと脳裏を過る。「こんなノンビリしていて果たして間に合うんだろうか?」。お世話になった宿の奥さんに「旭川まで車で30分くらいで行けますよね?」と聞くと「とんでもないどんなに急いでも1時間はかかりますよ」と言う。時刻はすでに9時。特急は10時発。オーマイガー!やりたくないけどラッシュしないといけなくなってしまった。結果として慌ただしく美瑛を去らなければならなかったが、さすが最新式のNaviと渋滞知らずの北海道の交通事情。9時45分には旭川駅近くでレンタカーを返却/精算し、ギリギリではあったけど無事間に合った。さらば北海道の真中辺りよ、絶対リピーターになりそうだわこりゃ。(つづく)


7月7日(木)

と言えば、毎年東京地方ではグズついたお天気ばかりで、星なんてものは見た事がありません。そうでなくても、東京のもわっとした夜空では特別明るい星以外、滅多にお目にかかる事もないので、北海道で見た満天の星空はやはり貴重だった。ニコちゃんの通う公立保育園でも大きな笹の葉が飾られ、園児(の保護者)が書いた願い事の数々が、色とりどりの短冊となってヒラヒラしている。世の中では、2012年のオリンピック開催地がロンドンに決まったりして、ブレア首相が「もうG8のことなんて考えてられないよ」とズレたコメントしたりしてたが、それにしてもなんでベッカムがPR大使なんだ? IOC(国際オリンピック委員会)って昔からIWC(国際捕鯨委員会) と同じくらい胡散臭いし、おどろおどろしくて何か深く知りたくないなぁ、どうしてロンドンに決まったのかって。

<北海道旅行記 その6>

この「ほおずき」のロケーションは、見事としか言いようがないくらいピクチャーパーフェクト。幹線道路からこんもりとした林を右に折れるとログハウスが建っているのが、外からはいい感じに見えない位置関係で人工的なものが目立たない配慮がなされている。林には様々な木々が植えられ、大きめの木には小鳥を招く為の巣箱が必ず設置してある。中にはアカシア(画像)のような珍しい木もあって、可憐な白い花弁からはとても上品な香りがした。ガーデニングもしっかりされていて、ウッドテラス周りには可憐な花がいい感じで植えられて実に居心地よろし。ご主人おススメの森の中にある手作り五右衛門風呂からは、十勝岳連峰も眺められたして実にリフレッシュできる環境である。食事も、派手さはないけれど堅実に地のものヘルシー路線で、穫れたてのトマトや、アスパラガスを三種類の味付けで調理したもの(味噌漬けもあった)、この新鮮なアスパラを裏ごししたスープなんかも絶品だった。先日の星人の宿もそうだったが、ニコちゃんにとっても嬉しい献立で、まさに美味しい食べ物いらっしゃ〜いの招きニコ状態。たかだか7000円程度の料金で、ここまでのサービスが受けられるなんて、さすが北海道、懐深いね。料理は地鶏を使ったアスパラ巻きなんかをメインに、最後までヘルシーで大満足だった。
日が暮れてからからは、待ちに待った天体観測へ。しかし、まだ満月後2日目につき、完全に日が暮れた8時半頃から東の空から月がのぼる10時頃までが、限られた観測チャンス。9時前に夕食時にビールを飲んで寝てしまっていた父を起こして、ビニールシートと懐中電灯を持参して漆黒の闇に包まれた麦畑の真中に仰向け寝転がると、本当に胸の奥の方がキュンとしてしまうほどの絵に描いたような満天の星空。ああコレコレ、ずーっと昔はこういうのいつも見てたよね。。。流石に天の川までは見えなかったけれど、北極星や北斗七星やカシオペアから、名前も知らない無数の星の瞬きに包まれwe are not alone.状態。闘病中の父の事や、自分の人生とか妻やニコちゃんの事とかいろいろと哲学的に考えを巡らせていたら、アッ! キラッスーッと美しい流れ星。うーん願い事なんてする時間なかったけど、いつまでも家族みんなが幸せでいられますようにと心の中では思ってたぞ。(つづく)


7月6日(水)

梅雨らしい天候が続いているが、そんなに蒸し暑くないので、まだ凌ぎ易い。北海道旅行以来、体調を崩していたニコちゃんも、だんだんと回復しスッカリ元のパワフルパフトドラーに。食中毒の季節にも関わらず、毎日わさわさその辺にあるもん食い散らかしています。今週末はおともだちとごはんを食べに行ったり、保育園の保護者飲み会があったり、ニューヨークから帰国中の育ち盛りのハーフのお子ちゃまに会うため鎌倉に行ったり、生意気盛りのこれまたNY時代のおともだちの娘ご一行様と食事する予定もあり、ああどう考えても忙しくなりそう。でも、忙しいのは悪いこっちゃない。体調崩さないようにがんばろっと。

<北海道旅行記 その5>

旅行記も5回目だってのに、まだ2日目の昼を書いているなんて驚き。。。さて、旭山動物園を後にし、つたないNaviの案内に従い、今度は十勝岳連峰に向かってドライブ。目的は、山の中にある手作りソーセージ販売店に行き、姉家族に宅配便を発送する事。これは父のリクエストだ。富良野や美瑛近郊の道路は、どこもかしこも気が遠くなるくらい真っ直ぐで、しかも他に車なんか走っていないから、気がつけばすぐに80キロくらいスピードを出してしまう。ゆっくり走っているつもりでもこうだ。出会い頭に鹿にでもぶつかったら大変だ。北海道は統計的に交通事故が多いんも頷ける。。。なもので、移動というのは思っている以上にスムーズで快適なもの。あっと言う間に歩人というお店に到着し、併設されているレストランで、手作りソーセージ盛り合わせやら、搾り立て牛乳、この牛乳を使ったカフェオレやヨーグルト、山ぶどうジュースやらを注文したら、どれも驚くほど美味だった。
午後4時過ぎ、丘の町美瑛にあるペンション「ほおずき」に到着。ここで最初に我々を出迎えてくれたのは、いわゆる誰もがイメージする所の心地良く官能的な丘の原風景だった。ふぅーーーーーー、思わず溜め息が漏れてしまうほどの美しい風景。遠くにところどころ残雪の見える十勝岳連峰を配し、麦畑やとうきび畑やらポプラやら三角屋根の家々がパッチワークを織りなす様はs'woundeful!!!!!! (つづく)


7月3日(日)

娘ッ子の風邪が全快とは行かず、今日あたりは辛そうな咳をしながら鼻水をダラダラしている状態。熱は下がったままだし、食欲もとーってもある。だから、もう大丈夫だと思う。この何日かベッタリ看病をしているのでわかるのだが、ニコちゃんの言語中枢は、どうやら次の発達段階へと入ったらしい。ここ最近は、少々長いものや難しい言い回しも、オウム返しで1回か2回だけは喋ったりしていたが、完全に意味が伴っているわけではなかった。文字通り言われた事をそのまま返すことが多かった。でも、この2、3日で脳梁がしっかり繋がったのか、高度なしっかりとした受け答えを、アクション共々こなせるようになってきた。例えば「もっと欲しい?」と聞くと、首をたてに降りながら「こっち 欲しい」と返せたり、いらなかったらちゃんと「no-no-no」と首を横に振れる。「ハイ握手」と言うと、ちゃんと握手して、その後「バイバイ」なんて言ったりもする。生後1年頃のThe Holophrastic Stage(一語期)から、生後2年頃のThe Two-Word Stage(二語期)への移行期に入りつつあるんだな。ほとんど忘れてしまったが、一応、NYでちゃんと学校に通って言語学を学んだので、この時期のトドラーは爆発的、且つ、ダイナミックに語彙が増えて行くことは知っている。でも、自分の子を見ていると、いやぁ習得のプロセスってホンと興味深い。もう少し経つと、2つの言葉を組み合わせて、様々なバリエーションでコミュニケーションを図れるようになると思うと楽しみ。それよりまず、風邪ちゃんと治そうね。

<北海道旅行記 その4>

富良野2日目の朝は、小鳥たちの大量さえずりから。何の鳥の鳴き声かは知らないが、思わず起きてしまうくらい濃厚だった。が、決して不快ではないので、そのまま起きて、まだひんやりとした牧草地を1人散歩する。しかし、クマよけのカウベルを借りるのを忘れたので、ちょっとおっかなビックリではあったのだが。そんなこんなで、昨晩に引き続き、超ヘルシーな朝食をいただき、行き先など特に決めずに出発。
元々「ウロウロする」以外予定はなかったのだが、先日に引き続き富良野地方は夏日となり、ウロつくのは赤子には辛い感じだった。両親とも相談した結果、ドライブがてら有名な旭山動物園でも行ってみるかとの話になり、途中美瑛を通過する際に、丘の頂上にパーキングありとの看板が目に入り立ち寄ってみると、昭和世代には有名なTVCM「日産ケンとメリーのスカイライン」で有名な風景が展開していてビックリ。吹き渡る風も心地良く、なんだか得した気分。
で、旭川市内からほど近い山の中腹に立地する旭山動物園は、金曜日の早い時間だというのに結構な混雑だった。噂に違わず、動物たちに優しそうな環境+接し方に工夫が施された「ヒトクセもフタクセ」もある動物園で感心することしきり。どの動物たちも年老いてはいるけれど、みな性格良さそうで、何よりも健康そうに見える。これはちょっと新鮮。が、いかんせん暑過ぎた。この暑さは赤ちゃんや老人のみならず、動物たちも相当堪えているようで、ドイツもコイツも惰眠を貪っている。。。ので、アクションなし。例外は水中で気持ち良さそうに泳ぎ回るアザラシくらいだった。我々は木陰で休息しながらニコちゃんにお昼ご飯を食べさせ、早めに引き上げることとなった。今夜の宿泊地、美瑛に戻る途中、せっかくだからと旭川ラーメン(通常、醤油スープ)も体験し、ここまで暑さ以外は既に大満足。ああ北海道って楽しいぞ!(つづく)



7月1日(金)

あっと言う間に文月だけどジメジメ継続。もともとは書道の上達を祈って、短冊に歌や字を書く七夕の行事からこんなにオツに呼ばれるようになったんだとか。我が家も保育園の宿題で、ニコちゃんのためにリス型(ニコちゃんはリス組)の短冊に、小さな文字で願い事をいっぱい書いた。公立の保育園のみなさまには洒落が通じないことを見越して、今回は流石に「儲かってウハウハ」とは書かなかったが、中には「早くヨダレが止まりますように」とか「他の子に噛み付きませんように」とかオーラルケアな願い事も含めておいた。頼む、見つけて笑ってくれ。そんなニコちゃん、再び体調を崩し先日から保育園もお休み。妻に代わって1日中看病に勤めたのだが、いかんせん熱が下がらない。あまり本意ではないが、解熱剤(座薬)を2度ほど挿入する羽目に。それでも、一時的に40度まで上がってしまったので、保冷剤で直接、頸動脈を冷やす事2時間。徐々に熱は下がり始めた。と言いつつも、下がっても37.5度あたりまでのようで、どうも咳や洟も多少出ているが、どうも通常の風邪ではないような気がする。なもので、本日は耳鼻科で中耳炎の可能性を診察してもらう予定。ああガンバレちっちゃな命!

<北海道旅行記 その3>

先にも書いたが、この日の富良野地方の気温は30度超で、この時期としては異常なまでに高温で、空は一面もわっとガスっぽい薄雲に覆われ、日が暮れてからも星空は望めそうになかった。しかも、満月の次の日でもある為、東の空から月が昇ってしまうと明るすぎて星は見えない。うーん。。。まぁそれはそれとしてまずは腹ごしらえだ。
ずっと運転していたので飲めなかったビールで顔を真っ赤にしながらいただいたのは、自家製の旬の野菜をふんだんに使った家庭料理の数々で、どことなくヨーロッパ的な香り漂う逸品ばかり。まさに東京暮らしの我々がこの地に求めていたヘルシーものだ。越冬じゃがいもを使ったグラタン(後にこの料理には酔っぱらった父が富良野ロゼワインをドバッとこぼすのでワイン風味に。。。)、いももち(マチルダ品種)、採れたてのアスパラと春雨+胡桃和え、くらかけ大豆入り五穀米、新鮮野菜のガーデンサラダ、アスパラとじゃがいものキッシュ、野菜いっぱいのスープ、サーモンソテーハーブ風味、等々。どれもこれも素材の味を生かした味付けで調理され、多分塩とか砂糖とかもこだわってそうな気配濃厚。さらに、母が乳製品が苦手な事は予め伝えておいたら、エスケープ可能なように配慮もしておいてくれた。さらに、星が見えなさそうな木曜夜の星人の宿に泊まる我々の為に、自然界から滅多に見れない素敵な訪問者が。。。それはダイニングの窓辺に突如現れた愛らしい4匹の蝦夷鹿の親子! 宿の方もこれにはビックリで、夕暮れ時にまとまって現れるのは珍しく、姿を見たのも冬以来なんだとか。We are generally seem to be an unlucky family, but we are actually not. そんなこんなで楽しい夕食を済ませ、星が出ていない事を確認しながら、建物裏手の五右衛門風呂にニコちゃん共々つかったり、暗闇にうごめく羊の「クロとシロ」や、笑顔が素敵で人なつっこい拾われた犬「五郎」にちょっかい出したりして、北海道初日の世は更けてゆく。10時過ぎに1人外に出てみたが、やはり空はガスっぽく何も見えなかった。でも、長い事体験していなかった「暗闇」や「静寂さ」や「ヒグマが出るかもしれない恐怖」等、数々の貴重な体験が出来ご満悦。就寝前に妻と母と談話室でお月見しながら語り合いおやすみなさい。(つづく)

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