8月28日(土)

ニコリーノがハイハイし始め、行動半径が驚くほど広範囲に及んだため、我が家は現在、大模様替え作戦中である。通常、赤ちゃんの成長に合わせ、ベビーベッド、サークル、ゲートなどを駆使し、居場所に合わせて行動範囲を都合良く限定する、いわゆる囲いを設置するのが常であるが、ウチは猫兄弟がいるために、街場に売ってあるゲートが使えそうで使えないという問題がある。ニコちゃんの行く手を阻むのと同時に、猫兄弟も行く手を阻まれてしまうのだ。また、サークルは、非常に狭い檻みたいなもんで、見ていて気の毒だし、大きく広げようとするとお高くなり、んじゃヤフオクなんかで手頃なものが出てるのかなと思えば、皆考える事は一緒らしく、お手打ち価格とは言い難い。ベビーベッドは狭過ぎて、既にフラストレーションがたまっている状態。
そんな訳で、まずはベビーベッドをばらし、フレームを要所要所にはめ込み、足りない部分は、突っ張り棚を水平ではなく、縦向きに取り付ける事で、見事に赤ちゃんの通過を防ぎ、猫兄弟の通行の妨げにならず、そして人間の良い運動になるようなゲートを完成させた。しかも北池袋のドンキで購入したので、たったの980円×2で済んだ。ついでに、床に敷くプラスティックのマット(0から9までの数字が埋め込んであるもの)も760円で購入。今や我が家のリビングは、保育園さながら状態である。こうしてニコリーノの大行進は取りあえず防ぐ事は出来た。でも、一度捕捉したキミたちへの突進は止める事できましぇーんコイファファよ。

8月27日(金)

同じ会社に長く勤めると、当然後から後から新人が入って来て、ずんずんと突き上げられるので、職務内容も教える立場、または監督する立場になっていくのが普通。不景気な時代は、おそらく人の入れ替わりも少なく、昇進の機会も少なかったに違いないが、最近の上向き景気下ではそんな事もないようだ。な訳で9月から、もう一つ上のポジションで仕事しないかとオファーされ、周りを見渡してもどう考えても自分が適任であり、また、他に適任者がいないのが火を見るよりも明らかな状況につき、渋々昇進を許諾した。何がどうなるのかわからないが、これでますますクリエーティブとは無縁の、サラリーマン世界に取り込まれようとしている自分を発見。嫌だ。とーっても嫌だ。でも、妻やニコリーノや猫兄弟の顔を思い浮かべると、そうも言ってられない。
来月から、サラリーマンの、しかも20代のいきのいいのに混じって月のほとんどの日照時間を高層ビルの中で過ごす事になる。気がつけば、2004年のクレイジーホットサマーもおさまり、すやすやお休み中のイチロウも2回目の注射が完了し、お散歩なんかに出始めたりもすることだろう。And life goes on...I say.

8月25日(水)

パピヨンという犬は、フランス、ベルギー原産で、チワワやトイプードルなんかと同じかなり小さい部類に属する愛玩犬だ。ちなみに、パピヨンとはフランス語で蝶のことで、耳の立った姿が蝶が羽を広げた様に似ていたから、そのように名付けられたという。因みに耳の垂れている種類も居て、そちらはファレーヌなんて呼ばれている。音的には優雅な響きだが、その意味は「蛾」である。ふ、流石オシャレで残酷だねフレンチピーポー!個人的にパピヨンにはあまり興味がなかったが、室内犬としての手間のかからなさや、そのサイズを考えると、70過ぎの両親が飼い始める犬種としては悪くないと思った。明るく快活で、動作は俊敏。しかも、好奇心旺盛で自己主張が強く順応性も高い。悪い噂として、チワワの血が入っているから、神経質で臆病だとか、スピッツの血が混ざっているから無駄吠えが多いとか、しつけが大変だとか、まぁいろいろあるらしいけど、どの犬種も長所/短所はあるからして、大切なのは、実際子犬が来ただけで、実家の雰囲気がとても変わったってことだ。そもそもエレガントな犬だし、子犬の動きはこれ以上ないほど可愛らしく、ああ、やぱり人間も犬も赤ちゃんの存在は偉大なんだなぁ。

8月24日(火)

せっかく涼しくなったと思ったのも束の間、今日は一転蒸し暑かった。ニコちゃんは朝から咳が出て、ああウチもついに免疫の弱まる生後6ヵ月超にありがちな初風邪かなという事になり、午前中のウチにかかりつけの小児科に連れて行ったが、まぁ心配ないとの事でほっとした。
今日は義妹の誕生日だったので、お昼に大きめのピザをデリバリーし、妻手作りのチーズケーキとコーラでお祝いした。その後、埼玉の実家まで車を走らせ、最近新たに家族の一員となったパピヨンの赤ちゃんと、ニコちゃんの初ご対面となった。厳密に言うと、この子犬を引き取りに行った時にチラッと会ってはいるが、こうやってちゃんと認識して接近するのは初めて。ハテ?黒パグだったんじゃないの訝しがる貴兄もいらっしゃる事だろうが、いろいろありまして、結果として飼い主である所の父はパピヨンを選び、そしておフランスのお犬ざますのみたいなエレガントな犬種だってのに、純和風の「イチロウ」という名前をつけたのだった。6/22生まれで、まだ生後2ヵ月のお互い赤ちゃん同士、今後ともニコちゃんをよろしくね。因にニコちゃんはさすがマイベイビーだけあって、動物好きらしく、イチロウの一挙一動を見てはキャッキャキャッキャと喜んでいた。親子だね。

8月23日(月)

娘、ハイハイ始めてます。まだ、歩みはおぼつかないけれど、興味のある対象を補足してからの突進スピードはなかなかのものだ。特にファファに対する突進は見事で、もともと機敏でないファファは、そのあまりお迫力にたじろぎオタオタしてしまう。結局いつも小さな手でギュウと握られ脱毛に至るのだった。馬鹿だ。だけど、ファファらしい。
オリンピックもいろいろと盛り上がっているようだが、そういう自分も次の日朝早くから仕事だと言うのに、ついつい女子マラソンを最後まで観てしまった。素人目に観ても、アップダウンが激しく、その過酷さが伝わるほどの難コースだっただけに、身長わずか150センチしかない、小さな日本人が粘走する様は、けっこう感動的だった。そして、野口さんは、風貌が基本的に演歌チックなので、ああいうレース展開が似合ったのも確か。これでQちゃん騒動も一段落ね。

8月21日(土)

いつもより幾分過ごしやすかった土曜日だが、1日中ビルの中に居たので、その恩恵には授かれず残念。昨日は夕暮れ時にになって、久し振りに巣鴨地蔵通りまで行って、高岩寺のベンチに腰掛けて、道行く老人たちを眺めながら、塩大福を食ったりした。何をする訳でもなくただただゆったりとした時を過ごした。空や雲をぼけーっと見上げて、物思いに耽るなんて、随分長い事やってなかった自分に気づく。そう言えば、ニューヨークに暮らしていた頃は、たぶん必要以上にこういう時間に恵まれていた。結果として、クリエイティブの泉は常に新鮮な水で満たされ、日々に生活に追われつつも、精神的な余裕があったと思う。でも今は違う。日々忙しなくまったく余裕がない。日本に住むってこういう事なんだよねと、今更ながらに納得。
そんなことを考えていたら、近所の皮膚科に行っていた妻と娘が笑顔で戻って来て、ストローラーを押しながらゆっくり散歩して帰る。たまにはこういう掛け替えのない時間を自ら確保しないといけないと肝に銘じる。

8月19日(木)

今日も朝から恐ろしく暑い。加えて、夜泣きやら蒸し暑さのせいで、寝不足なので、あまり機嫌もよろしくない。世界では、米国が今後10年でアジアと欧州から6〜7万人の兵力撤退を表明し、ナジャフではサドル師が停戦に合意した。ニューヨークでは原油価格が最高値を記録し、マイケル・ジャクソンは真っ白なスーツで法廷に現れている。また、先週からギリシャではオリンピックが行われているが、相変わらずのドーピング問題やらなんやらであまりスキッとした気分ではない。荒川区のヒーローは2個目の金メダルを手にしたが、果たしてそんなに感動的だっただろうか? そりゃ地元の人たちが喜ぶのはわかるが、放映時間が真夜中だから、無理をしない限りライブで中継を観られないので、ちょっとピンと来ない。やはりスポーツはリアルタイムでないとと思う。ああ、ネガティブだ。思考がネガティブ。すべてはこの天気と、心身共に疲れ果てる昼の仕事が原因である。
恐らくこの天気は9月になると和らぎ、やがて涼しい秋がやってくると信じている。昼の仕事はあわよくば本当にやりたい事が軌道に乗り、徐々に煩わされずに済むようになると信じている。信じているが、目に見える現実から、そのような確証は得られない。だけど、信じる以外道もない。そんな煮詰まった木曜日。

8月18日(水)

この半年の行動を観察していると、どうやらファッチンはニコリーノに対し、一種の母性本能的な某かを感じ、気になって仕方がないらしい。もちろんファッチンはオスだからして、母性もなにもないのだが、そう言えば初めて我が家にやんちゃな弟猫コイがやって来た時も、心優しく柔らかく接していた気がする。本当は構って欲しかったに違いないが、結果として独占欲の強い新参者に遠慮し、遠くでじっと弟猫を見つめていたもんだ。
最近では、ニコリーノが大泣きしたりすると、いてもたってもいられなくなり、タンタンタンと傍まで様子を見に来る。別に何かをする訳じゃないが、しばらくじーっとその場に佇み、ただただ見つめて、そしてタッタッタと去って行くのであった。逆に、ファッチンが寝ている場所に、後からニコリーノがやってきて、キャッキャキャッキャ言いながら尻尾をわし掴みにしたり、毛をむしったりしても、まるで余裕で適当に遊ばせてあげている。この行動は、まさに母!母ではないかファッチンよ。真意のほどは定かではないが、ベビーバスも立てかけてみれば、いつの間にか中に入ってたりして、ふふ、きみって相当の赤ちゃん好きなのかなもしかして。これからも面倒見てあげてね。

8月17日(火)

5日ぶりに仕事場へ復帰。たったの4日しか休んでいないにも関わらず、連絡用のアウトルックの受信トレーには500件もの未読メールが溜まっていた。そんなにたくさんのメールを読めるはずもなく、とりあえずは普通っぽく仕事をこなす振りをしつつも、身体や脳は完全に休眠状態なので、実際は役に立っていなかった。休んだことで嫌味を言われたり、ああイヤダイヤダよニッポン村社会。
さて、オリンピックもいろいろと盛り上がっているようだが、サッカーを始めとした団体競技はどうもプレッシャーにやられてしまって、本来の力を出し切れずに敗退していくようだ。オリンピックは祭典だけど、国同士の武器を持たない戦いでもある。勝てば目立つし、お金にもなる。だから各国の選手は緒戦から、ピリピリ本気の臨戦モードで挑んでくる。だけど、日本チームはこのあたりの集合意識のマネージメントというか、戦い本番までの盛り上げ方が実になってないと感じる。逆に個人競技ではうまい事ピークを持ってくる事が出来るから、ちゃんと結果が出ている。見てるとただひたすら悔しいから、どうか頑張って1競技でもいいから、白人アスリートたちを負かしてくださいね。ああもうダメ、今日は寝ますグーグーグー。

8月16日(月)

残暑お見舞い申し上げます。ご無沙汰しておりますが、徳井家一行はお盆休みで埼玉やら群馬やらをうろつき、Uターンラッシュを避けるようにして、本日早い時間に戻って参りました。みなさまいかがお過ごしすか。この4日間は、移動の連続で、予想通りヘロヘロになっているけれど、それでもやっぱり田舎って楽しかった。特に、群馬の空気の良さや、赤城や妙義の稜線の美しさはステキで、15日に利根川縁で行われた花火大会も、ボリュームもあって大感激。これまで、都会の花火大会しか見た事がなかったから、田舎のは田舎ので風情があるってことを知るいい機会であった。ヤンキーはどこよりもいっぱい出てるし、どいつもこいつもこぞってバーベキューをやるアメリカ的な光景も一種新鮮。また、前日にはいつものように親戚一同介してワイワイ大騒ぎし、これまた都会暮らしだとなかなか味わえないバーチャル大家族を体感。一部親戚にはニコちゃんの初お披露目の機会でもあったのだが、当の本人は慣れない環境だからかご機嫌斜めと言うか、圧倒されて目を白黒させていた。
その頃、埼玉の実家で預かってもらっていたファファの調子が悪いらしくて、引き取ってからも様子を見ているが、確かにちょっと変。よくよく身体を観察してみると、ウンチが固まって便秘みたいな状態になっている事が判明、先ほどシャワーで温めつつマッサージを施してみたが予断を許さない状況だ。また、実家では今日から黒パグを飼い始める予定だったが、紆余曲折して、結局元気いっぱいのパピヨンの赤ちゃんがやってきた。最近いろいろ盛りだくさんだなぁ。

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