CatCat ◇◆　Brother in 2002　◇◆

..............売れてます。連動ウエブサイトも有効利用してね。

　

	4月30日（火）徳井さんにお会いした。浜松在住の徳井さんは穏和そうな方で、トヨタ系自動車の触媒を作っている会社にお勤めだそうだ。結婚約10年という奥さんはよく笑う朗らかな方だった。2人は10丁目角のライフカフェの前で赤いウインドウブレイカーとポロのジャケットを着て立っていた。そして徳井夫妻はカフェの窓際の席についてすぐに「これお土産です」と喜多方ラーメンを差し出すではないか…ああナイス！いい徳井さんで良かった…。旦那さんは自分と同い年でとても話好き。自らが徳井の姓に興味を持ち、ルーツを調べようと思うまでになったいきさつなど事細かに話してくれた。それはなんでも10数年前の伊丹空港ユナイテッド航空のカウンターに遡る。大阪のとある大学の卒業を間近に控えた徳井さんは「アメリカ大陸プラッと１人旅」をしようと思い立った。カウンターでチケットとパスポートを差し出すと「ご親族の方とご一緒ですか？」なんて聞かれる。何でも自分よりも５分ほど前に徳井さんという女性がチェックイン済ませたそうで、珍しい名前なので覚えていたのだと言う。じゃああの女性とはまったく関係のない別の徳井さんなんですね？と驚かれ、30年この仕事をしていますがこんなことは滅多にないから是非と女性の座席番号を知らされた。で、機内で徳井さんは女性の席に挨拶に行き事情を話したら、たいそう驚き、結局周りの乗客の計らいもあって2人の徳井さんはサンフランシスコまでの道中隣り合って苗字の由来なんかを話し合いスッカリ意気投合する。アメリカはアイダホ在住の徳井さんは北海道出身で当時ライティングデザイナーをしていて既にアメリカ人の旦那さんがいる方だった。その後に渡って２人はコンタクトを取り合い親交を深める。それをきっかけに浜松の徳井さんは自分の姓に興味を持つようになり、兵庫県に徳井町やら徳井神社と言うのがあり自分のルーツはどうもその辺りらしいこと、徳井姓は全国に推定50～300未満存在すること、クリエイティブな職、学術、技術系の仕事を生業としている人、海外に暮らしている人が多いらしいことなどを突き止めた。今後も姓のルーツを探求していくそうで、うーん面白い人がいるもんだなぁ…と感心。で、ニューヨークの徳井さん（it's me）のルーツは熊本県にあり代々味噌醤油屋を営んていた家系で、徳川幕府と何らかの関係があってその辺が徳の字に由来しているんじゃないかなんて話したら、たいそう興味深く聞き入っていらっしゃった。「浜松に行った時は是非美味しい鰻屋にでも連れて行って下さい」なんて互いの住所を交換し、記念にと一緒に写真を撮ったり、ついでに著書をお買いあげ頂いたり、さらにはお茶までご馳走になるニューヨークの徳井さん。滅多にない種類の面白い対面だった。
	4月29日（月）ゴールデンウィーク真っ只中の日本の皆さまいかがお過ごしですか？　ニューヨークにはそんな夢のような週間は存在しないので、いつもと何ら変わりない月曜日。日曜夕方にとても大きなサンダーストームがやってきて、ニューヨーク中浸しになり、水不足もかなり解消されたことだろう。そんな最悪の天候の中、たまたま3日ぶりに外出してしまい思いっ切り雨に降られてしまった。案の定病状は悪化し今朝も調子が悪いまま…うーん困ったものだ。で、話を戻すとその黄金週間を利用してニューヨークに観光旅行に訪れる方々の中に、何らかのきっかけでマイホームページを発見しメールをくれたカップルがいた。それには「私の名前は（も）徳井と申します。インターネットで徳井様の名前を発見し、ニューヨークに住んでいらっしゃることを知りました。この旅行の機会にぜひともこの珍しい名字を持つ方にお会いできたら嬉しいのですが（中略）連絡先は…」なんて書いてあった。確かに徳井姓というのはありふれたものではないが、俳優の徳井優さんとか、徳井何とかさんという若手役者とか、はたまたAV女優、徳井浩さんという写真家、徳井正樹さんという建築家、徳井いつ子さんという作家、徳井厚子さんというどっかの大学の教授など、けっこうウェブで名前を発見することが出来る。でもその人はニューヨークの徳井寛に会いたいのだという。1時間で構わないので、どこかで時間を作っていただけませんか？と積極的。ちょっと不思議な気もしたが、午後３時に角のカフェで待ち合わせをした。もし自分が田中さんだったら世の中に掃いて捨てるほど存在する田中さんと姓が同じという理由だけでは決して会わないだろう…だからある意味特権的なミーティングとも言える。徳井さんは36才で174センチ、浜松在住で赤いウインドウブレイカーを着て奥さんと共にくるらしい。
	4月28日（日）ううう…相変わらずの虚脱感と激しい喉の痛みと共に目覚めた日曜日。「ケホンケホン、おはようございます…」と力なく妻と猫兄弟に挨拶してからフラフラとロフトベッドから降り窓から外を眺めればザーザー降り…ふふふしめしめ、休むには丁度いい天候だね今日は。さて、そもそも911事件についてはあまりにも予測不能な出来事が突拍子もなく立て続けに起こったため、誰もが目の前に煙幕でも焚かれたような状態に陥ってしまった。真相と言うものは煙に巻かれてしまった以上憶測の域を出ないので、重要なのはその後のファクトの寄せ集めとなるはずだ。911前後からずっとニューヨークに暮らしている自分としては、新聞などのメディアは事件後確実に統制されていると感じたので「書かれていたこと」はハッキリ当てにならない。でも写真には統制を逃れたファクトがついつい映り込んでいたりするから面白い。あの日から7カ月。グラウンド・ゼロの瓦礫は尋常じゃないスピードで撤去され（それを怪しいという人も多い＝証拠隠滅）、今では大きな穴がポッカリと口を開けている。そして晴れた煙の向こう側にいる世界中のファクト集めを生業とする人たちから「何か変だぞ」という声が前以上に聞こえ始めた。正しくは、声は事件直後から変わらず発せられているから、要は一般のレベルまで到達するほどの量と形になってきたということだと思う。一番わかりやすく告発されているのはWTCよりもむしろペンタゴンに墜落した航空機についてで、これは簡潔に言うと「そんなものは存在しない」になるのだが、根拠として並べれたファクト（主に公的に発表された写真）を公平に検証すると、確かに「不自然」というのが結論だ。実は自分も煙に巻かれていたその日、ペンタゴンの墜落現場映像を最初に見て不審に思ったのだが、もし本当にあの大きなジャンボジェット機が突っ込んでいたら、あの壁にはもっと大きな穴が開いて然るべきだし、機体の残骸が周囲に散乱していないのはどう考えてもおかしい。最初のニュース映像ではペンタゴン外壁の1階部分に小さな穴が開いて燃えているだけだったし、地面がえぐれているわけでもなく、どう見ても内部からの爆発のように思えてならない。これはWTCについても言えることで、航空機が衝突したのは紛れもない事実だが、同時にまたはそれより前にタワーの内部で複数の爆発が起こっていたのも事実。サウスタワーにユナイテッド機が突っ込む直前の写真をよくよく見ると既にサウスタワーの内部から煙が上がっているのがわかる…まだ衝突していないのに…だ。そう言えば衝突直後のノースタワーにフランスのドキュメンタリークルーが駆けつけた映像にも、ロビーに散乱する瓦礫が多く映っていた。アメリカン機が突っ込んだのは100階付近だから、この瓦礫を説明する手だてはない。現に衝突前に複数階で内部爆発があったという証言が多数あるそうだ。誰がいったい何のために？憶測は星の数ほどある。怪しいと思える人や組織をつなぎ合わせて陰謀説を作るのは簡単だ（定説＝疑うのは信じるよりも容易い）。でも、どんなに頑張ってもやっぱり想像や憶測の域を出ない…それは「エルビス・プレスリーは生きている」とか「アポロは本当に月に着陸したのか？」と一緒にされてしまうからだ。そもそもこういうことをたくさん書くとサイト自体が抹消されてしまうからほどほどにしなければ…今や個人のサイトまでウォッチングされる時代だし…ｵｿﾛｼｲﾈｰ。
	4月27日（土）今朝は少しはいいかなと思って目覚めたのだが、意識がハッキリするにつれ全然ダメなことを認識しガッカリ。窓から見る限り外は体調とは対照的にスッキリスカッと気持ち良く晴れている。本当はスキップでもしながら出掛けたいところだけれど、こりゃ今日もダメですな…やれやれ。妻は妻で目覚めて最初にDVDのプレイボタンを押しThe Brothers Quay Collection を観ている。この兄弟、世界的に有名なカルトアニメーション映像作家なのだが、その世界はおどろおどろしく、よく晴れた4月下旬の土曜日の午前中から観るには最も似つかわしくない内容だと思うのだが…ま、いいか。きっといつもならこんな時は割り切って本を読んだりビデオを見たりコンピュータで作業をしたり何かしら忙しくしている自分なのだが、今回は気力なし…ソファーでただ横になって窓から見える真っ青な空に気持ち良さそうに流されていく純白の雲を眺めながら、世の中で盛んに言われているCIAとブッシュ父を中心にした陰謀のカラクリと行く末、日本を蝕む朝鮮系宗教の企みなどを考えたりしている。ハッキリ言ってあまり健康的とは言えない。911事件だって最近フランスのテレビ局が実はペンタゴンには航空機は墜落していないだとか、盛んに特集を流すくらい「何か変だぞ」というのが定説になりつつある。火のないところに煙は立たずと昔の人は言った。実際ニューヨークに居ても驚くべきスピードで何事もなかったように整地されつつあるグラウンド・ゼロを見ると、逆に不自然過ぎる気がしてしまう。そもそも新聞には肝心な事は書いてないし、テレビでは決して本当の事なんて言わない。ハッキリしているのは確かにここ最近の世の中と自分の身体はおかしいという事だ。　 P.S. お見舞いをくれた方々ありがとうございます。
	4月26日（金）全然ダメ。人間の自然治癒能力の導くところによると「こういう時は寝てなさい」と言うことで、ごく自然に眠気というものが顕れいつになくたくさん眠っているにも関わらず。だ。朝出掛ける前にニュースを観ていたらしい妻が「TLCが…」どうしたこうしたと言っていたような気がして、（珍しく遅く）目覚めてからニュースを観てみるとレフトアイことリサ・ロぺス（31）がホンジュラスで交通事故死したらしい。アリスタレコード所属のTLCは内紛が原因で最近ではスッカリ姿を見なくなっていたのだが、やはりビッグネームであることに変わりはないので、昨年のアーリア（バハマでプレーンクラッシュ）に続きR&B界には衝撃のニュースだろう。全世界で800万枚以上を売り切ったファンメイルというアルバムは秀逸の出来だったと素直に思うし、好きな曲もあった。31才、早すぎる死…ご愁傷様です。ニューヨークでは昨日の午前11時半頃、チェルシー地区は19丁目にある10階建ての雑居ビルで大きな爆発があり多くの怪我人が出た。最初にニュースを観たとき反射的に「テロ？」と感じたが、今回のはどうやら地下に入っていたサイン屋の化学物質が爆発が原因の「まっとうな事故」らしい。昔よく自転車で通り抜けていた道だけに崩れ落ちた外壁を見てゾッとした。
	4月25日（木）朝から38℃と熱が高く全身ダルダル。とにかく喉が渇いて水が飲みたい…しかも芯まで冷えたヤツ。おまけに起きたら背中の一部分の痛みが激しく、いったい何の臓器だろうかと思うが、たぶん腎臓とか脾臓だ。なんか知らないけどたぶん弱ってる。結石にはなったことがないが、そういう種類の苦いと言うかジワーッと横に拡がる痛みがある。現在引いているのは風邪と言うより、インフルエンザっぽいので日本から持ち帰った変な薬＝カイゲンを飲んでもある意味無駄なのかもしれない。こうなったら大人しく寝ているのが一番だが、9時を過ぎてベースメントの工事が始まり（＝一言いいたい。大家は工事は2週間で終了するとおっしゃったが、もう4週目に突入である…ウソツキ！）、床下からドリルの音が部屋全体に響き渡っている…ああコンチクショー眠れやしない。ヘルプミー猫兄弟！以上精一杯の更新でした。みなさまも風邪には気をつけてご機嫌ようサヨウナラ。
	4月24日（水）ちょっとこの画像じゃわかりづらいかもしれないが、これは誰かと言うと昔から好きな俳優の1人ビンセント・ドノフリオ（Vincent D'Onofrio）である。最近アメリカではNBCの人気ドラマ「Law & Order」の主役に抜擢されますます市民権を得つつある。あるいはジェニファー・ロペスと共演した The Cell のシリアルキラー役、Men in Black の巨大ローチ役、他にもキューブリックの Full Metal Jacket では兵士役など多数、もともとテレビ出身の人だからそのキャリアは長い。端役などまで追っていくと切りがないくらい出演なさっている。1959年ブルックリン生まれ、大柄でクセの強い個性派俳優である。で、何でこの人のことを書くかと言えば、先日ウチの隣の隣にあるパブリックライブラリーで行われたL&Oの撮影現場にいるのを間近で見ることができたから。この辺りではしょっちゅう撮影が行われるのでいちいち気にはとめないのだが、そう、昨日は違った。そもそもかなり遠くからその撮影現場を見ただけで、輪の中心にいる人物が気になり「ん？」と反応し、10メートルまで寄って確信、2メートルまで寄ってまざまざ観察…ああ、ホントにド・ノ・フ・リ・オ…。彼は噂通りのでかいからだを窮屈そうに丸めて朗らかに近所の人たちと談笑していた。そして、むしゃむしゃと小さなリンゴを頬張っていた。カメラを持っていたので撮影しようかとも思ったが、なんだか和んだ雰囲気だったのでやめておいたけど、やはりただものではない存在感を漂わせていた。本当はもう少し話を延ばしたいのだが、昨日所用でブロンクスに行った際にどうも風邪を引いてしまったらしく調子が悪いのでまずはご報告まで。ああそれにしてもダルい…。
	4月23日（火）日本のいいところ。先月帰国した時に郵便局などに行ったのだが、机に上にさりげなく公共サービス老眼鏡が設置（放置）されているのを発見してドキッとした。それは海外暮らし9年目からすればあまりにも見慣れない光景だったのだ。やっぱり日本式開けっぴろげな道徳観念に基づいた思いやりサービスって凄い。もしニューヨークでこれをやったら間違いなくその日の内に全ての眼鏡が持ち去られるであろう（嫌な国だ）。さて、今朝は気温が8℃くらいまで下がり部屋は思った以上に寒いのでセーターを着て靴下を履いたりしている。猫兄弟は暑かった何日か前と同じようにそれぞれのお気に入りの場所で眠っている。そして友人が持ってきてくれた岡村靖幸のCD（しかも2枚組みベスト盤）をヘッドフォンで大音量にして聴きながらこれをタイプしている…が、やっぱりこの男は凄いと再認識。プリンスに傾倒していただけあって音の作りは所々「おっ」なんて思うこともあるし、バックコーラスにチャラらしき声を発見したりして意外だったりもするのだが、その世界観は小っ恥ずかしいの一言。しかしここまで徹底的にやられると逆に感心してしまう。特に彼独特のリリックの法則には頭が下がる。あまり聞いたことがない単語と言い回し、基本的にキザでニヒルでロマンティックなところ、死語を連発するところ、バーボンソーダやカルアミルクが好きなところ、たぶんそれを飲んでくだを巻いているところ、体育会系のところ（根性という言葉がとても好きらしい）、六本木で遊ぶのが好きなところ、マンション暮らしが好きなところ、バスケが好きなところ…確実に自分がこれまで見てきた世界とは別のところに生息していらっしゃって、まったく共感できない。何が凄いってそれが凄い。まったく共感できないってのが凄いと思う。なんて言っているけど、好きです岡村さん。
	4月22日（月）ブルブルブル…目覚めると気温が10℃以下にまで下がり実に肌寒い…流石ニューヨーク。コイもそう感じたのかロフトベッドから降りた主人を発見するやいなや肩にピョーンと乗っかってきてゴロゴロ鼻を鳴らしていらっしゃった。ファファはもう夏日ではないと言うのに我が家で一番涼しいであろうバスルームのタイルの上で相変わらず目を細めて寝転んでいる。先週末からNBAのプレイオフが始まったので、ヒマがあるときはテレビの前にいる（そうでない時も録画をして出掛けたりしている）。往年の名プレイヤー、ボストンセルティックスのビル・ラッセルも言っていたが、シーズンとプレイオフとではプレイの質がまったく異なるから、観ている方も断然面白い。プレイオフというのは Do or Die シチュエーションであるから、各プレイヤーのインテンシティ（intensity＝熱意、厳しさ、強度＝つまり勝つぞという気持ち）の高まりが重要な鍵となる。どんなにテクニックが優れている選手でもインテンシティが低いと実際使い物にならないのだ。アメリカ人は、よりプレッシャーのかかるシチュエーションで実力を発揮する（大舞台に強い）プレイヤーを好む傾向があるので、例えシーズン中にふがいない成績だった者にも名誉挽回の大チャンス到来と言うわけで、あっちで転倒、こっちでエルボー、そっちでは乱闘、出血、テクニカルファールにフレグラントファール、で誰かが退場みたいなエキサイティングな図式となる訳である。たかがバスケットボールであるが、ドラマティックで実に面白い。今年はニューヨークニックスがいないので何となく味気ないけれど、個人的にはお隣ニュージャージーネッツに頑張って欲しいところ…なのに、格下のインディアナ・ペイサーズとの初戦をあっさり落としやがったコンチクショー…理由は明らかにインテンシティの違いだった。うふふ、何にしてもこれからしばらく楽しみは続く。
	4月21日（日）ようやく異常だった初夏日和も収束の兆しを見せ、朝夕には真っ当な冷え込みが感じられるようになった。でも、アメリカ人の凄いところは、それこそ蜃気楼のようにテンポラリーに訪れた初夏気分をそのまま引きずり、かなり多くの者が例え肌寒くてもノースリーブに半袖のまま街中を闊歩していらっしゃること…気持ちは分かるけどあんたらやっぱアホや、どう考えてもそれじゃ寒いってば。昨日はお休みの妻の水着とサンダルが欲しいと言うリクエストに応えて買い物に付き合った。午後からバスに乗って14丁目と5番街で降りて北上し、アウトレット（ディスカウント）のダフィーズへ。80％オフくらいにまで値下がりした商品を共に物色…と言ってもそれは最初の10分くらいで、やっぱり男なんて誰１人いない水着／下着売場に長く留まることは不可能につき、メンズ靴売場に1人移動してとっかえひっかえ履いて、フィッティングルームで水着の試着をしている妻を待った。で、しばらくたって戻った妻が開口一番「公衆浴場のようだった…」と溜め息混じりに言う。それは何かと言うと18丁目のダフィースのフィッティングルームは間仕切りのないただの円形の鏡張りの構造になっていて、そこに複数の女性が入って思い思いに着替えるという方式なのだそうだ…ぬ、それは確かに「銭湯の脱衣所」か歌舞伎町辺りの「のぞき部屋」のようではある。こっちの人たちって人前で裸になる日本の銭湯を不思議がるが、自分などは古着屋などで何食わぬ顔で下着になってシャツやらスカートをを試着しているアメリカ人を見ると驚く。結局、妻は茶色のギンガムの1ピース水着、皮サンダル、真っ赤なクロッグ、自分は妙に足にフィットしてしまった黒表革靴を購入し、帰りにオーガニックマーケットにもよって玉葱と林檎、安売りドラッグストアのライトエイドでデルモンテのコーン缶などをゲットして帰った土曜日だった。
	4月20日（土）たまに何だかうまく説明できないけれどツボにはまってしまう曲というのがある。ちょっと前までは岡村靖幸のカルアミルクだったり、その前はラブサイケデリコの何かだったり、マドンナの曲だったりと訳が分からない。で、今現在それは何かと言えば夫婦揃って間違いなくカイリー・ミノーグの「can't get you out of my head」だ。言ってしまえばイギリス発のこのディスコソング、アメリカではもう流行のピークは過ぎているのだが、それでもやっぱり未だに耳につく。自分の世代だけでなく妻の世代なんかもそうなのだからジェネーレーションに関係なく上手に三半規管に入ってくる構造なのだ。MTVでもガンガンクリップが流れていたからきっと日本でも大流行なのだろうが、カイリースゴイね…オーストラリア出身でアボリジニの血が入っているというスタイル抜群の元アイドル、芸歴なんて下手すりゃ20年を越えるんじゃないだろうか？昔は「ああカイリーね…別にオレはいいや」なんて感じだったのだが、自分がロンドンに住んでいた10年近く前頃から、 DAZED&CONFUSED なんかのお洒落ピープルたちに注目されて、肌の露出が極度に増え激しくイメチェンしていらっしゃった。その後そういう路線を維持しつつ、で、こうやって再ブレイクし、気が付けば今その存在は格好いいと思えるから不思議なモノだ…と言うか来月にはこんなことも書かないほど忘れてしまうのだろうが…まぁ何にしても今が旬だから絶対おススメ（アルバムも聞いたが、やっぱりオススメはこの曲だけ）。
	4月19日（金）引き続き初夏日和のニューヨークは夜になっても蒸し暑く寝苦しかった。お陰で朝方早く目が覚めてリビングのソファに移動して横になっているうちに再び眠りに落ちてしまい、そしてイヤな夢を見た。それはたぶんイーストビレッジが舞台で、誰か（妻の父親？）から妻宛に電話があるところから始まるのだが、とにかくその電話の会話に夢中になっている間、ドア＝ただしなぜかそこはガレージでシャッターを開け閉めするようになっている＝が、開けっ放しになっていたらしい。気が付けば部屋の中に猫兄弟が見あたらず、青くなって表に飛び出してみれば、通りを挟んだ向こう側の公園の茂みの前に子供がいてその奥にコイらしき猫がいた。でも、その猫は尻尾をピンと立て懐中電灯でも仕込んだようにピカーンと目を光らせている。ああ良かった…でもなんか変だねなんて思って通りの西側を見ると…あああ何てこった…道路の上に赤毛の生き物がベチャッと横たわっているのが見える。特に血らしきものは見えないが記号としては「車に轢かれた」ということらしい。で、その生き物はどうやらファファらしいと直感的に思う。天を仰ぎながらその生き物に近づいて行くと、どうもつぶれている訳ではないらしく、よくよく見れば尻尾が3本ある変な生き物だった。そこいらでハッとして目覚めたら脂汗をかいていた…うーん。ここ最近はモニタの前に座って、1日中調べモノをしていることが多いので精神的に少し参っている。外は急激に暑いし、肩コリも復活しているし、何と言っても身の回りの状況は停滞しているし…と言いつつも、モノゴトをいうのはある一定のレベルにいつまでも淀んでいることはなく、ちょっとしたきっかけによって爆発的に動き始めたりするものだ（川の流れなんかを考えて欲しい）。だから自分はこの停滞に真正面から挑み、辛抱し、そして先に進むべく準備をしようと思っている。
	4月18日（木）暑い！信じられないくらい暑い…自分のニューヨーク滞在の歴史の中でも最も暑い4月だ。だいたいこんな時期にエアコンのスイッチを入れたことなんてなかった。テレビではグラウンドレベルの体感温度は100�近くになりますなんて、目にも鮮やかなマリンブルーのポロシャツを着た天気予報官が言っている。ああうざい、見ているだけでうざい、ここまで暑いと何もかもがうざく感じられる。やっぱり夏はキライだ。オーバーヒートしやすい自分の体質には30℃以上の住環境はそぐわないのだ。これから地球全体が暑くなるってのに先が思いやられる…暑さを避けてどんどん北に移住を繰り返して最終的に行き場がなくなって気が付けばアイスランドのレイキャビクとかアラスカのノームとかグリーンランドのシオラパルクとかに住むのかもしれない。もしそうなったらサイベリアンハスキーとかアラスカンマラミュートなんて犬たちを飼って犬ぞり隊でも編成しよう…せっかくだから。でも、暑くなってひとつだけ有り難かったことがある。それは街中の女の子がアンダーウェア同然の格好で歩き始めた（いつものことだ）ことではなく、麦茶が美味く感じられたこと（当然ではあるが、麦茶を作ろうと言う気にもなったこと）。こんな気候だから毛むくじゃらの猫兄弟たちは非活動的になり、1日中行き倒れのおっちゃんのように床にゴロンと転がっている。何もしたがらない…ただひたすら凌いでいるといった感じ。ファファはいつものようにバスルームのタイルの上に移動して身体半分を便器に預けていらっしゃった。変なやつめ…。今日もまだまだ30℃です。
	4月17日（水）何をどう考えても異常だ。火曜日の気温は実に90�を超え、今日などは95�（35℃）まで達する見込みだそうだ…ニューヨークエリアはずっと前から水不足で、日本に帰っている間もザーザーと大雨は降らなかったらしく、戻ってから連日のように危機的状況が報道されている…にも関わらず市民は危機的には見えない。誰も彼もノーズリーブやら上半身裸になって公園の芝生の上で思い思いに3カ月早い真夏の日差しを楽しんでいる。いちおう今では洗車や時間外の芝生への水撒き、1日1回以上のプールの入れ替えなどは立派な違法行為（100ドルから1000ドルの罰金）になったので、公園に行っても噴水はカラカラだし水飲み場のバルブは固く閉じられている状態。一見平和だが確実に都市の病状は悪化しているのだ。今朝はウェブのニュースで「ヒマラヤの氷河が溶け洪水の危機」なんて見出しが妙に目に付いたが、最近本当にこの手の話が多い。実際南極の棚氷はかなりの広範囲に渡って既に溶け始めているし、冗談抜きでウォーターワールド時代がやってくるのかもしれない…今の取り組みじゃ温暖化に歯止めはかからないし、人々はいつまでたっても深刻じゃないし、アメリカなんてちょっと異常気象だと「エルニーニョ」の一言で片付けてしまおうという風潮もある。誰１人京都議定書のことなんか知らない…うーんこのままじゃ本当にやばいぞ人類よと、セントラルパークのシープメドウの広大な芝生にピクニックセットを持ち出して寝転びながら考える我々…うっ、ついつい楽しんでしまった…ゴメンよ地球！
	4月16日（火）久しぶりに妻のスチュワーデスのお友だちにニューヨークフライトが入り、ウェルカムバックということで近所をブラブラしてからチャイナタウンまで下りてヴェトナミーズを食す。ついでに友人カップルも呼んで5人でワイワイやったのだが、やはりこれくらいの人数だと円卓は楽しいし、いろいろとつまみ食いできて得した気分。ソルティプラムソーダ（すももを砕いて砂糖と炭酸水を入れた変な飲み物）、レタスにくるんでミントの葉っぱと共にいただく揚げたてのフライドスプリングロール、ピーナッツ系甘ソースで頂く韮と蒸し海老入り生春巻き（サマーロール）、カリッとした食感のチップスとモチッとした平べったいライス餅の上に乗っけて食べるグリルドポーク、米粉＝ビーフンと生野菜を甘酢で混ぜ合わせて食べるヴァーミチェッリ、海鮮ソースのたっぷりかかった固焼きそば、デザートの代わりに練乳のたっぷり入ったヴェトナミーズコーヒー、しかもチェックを貰うとチップを入れて1人たったの10ドルで、うーん何ともリーズナブル。外へ出るとこれ以上なく気持ちの良い夜風が吹いていたので、電車で帰ろうとするとみなを制止してテクテクとアスタープレイスまで歩く（歩かせる）。途中ラファイエットストリート沿いにある銀行のメッセージボードの表示された気温を見ると、4月中旬だってのに80�＝26℃を指している。実はメトロポリタンエリアには嵐が近づいているのが原因でこんなぬめっと暖かい（つまりじき雨になる）のだが、一足早目の初夏気分を味わえてラッキーな月曜日だった。
	4月15日（月） 4月も早いモノであっという間に半分過ぎて、日本では30度近くまで気温が上がったり、韓国ではまたもや中華航空機が墜落したり、中東ではパウエル長官がレバノンを訪問したり、イギリスではワールドカップを前にベッカムが骨折したり、ニューヨークでは1カ月間灯されたWTC追悼のサーチライトが片付けられたり、我が家ではファファが絨毯の上にゲロ（ミャオミックス）を吐いてシミをつけたり…いろいろだ。 2週間ちょっとの日本滞在から戻ってきてから（体調を含み）どうもいろいろギクシャクしていて、とにかくいまだにペースがつかめない。仕事…滞在中はそれなりに営業などもしたのだが、どこの会社のどの人もどうも反応が悪く…とにかくあらゆる懸案は先送りとなり、様子を見ますとか検討しますとか何とか言って無期限に待たされたり、反応がありそうだったのに何故か突然プッツリと音信不通になったりと、レスポンスの悪いモノゴトがとにかく多いのが最近の日本の特徴だと思う。新しいコトを起こすのがなかなか大変な時代になってしまったのだろうか？　まぁそんな状況で、部屋でじっとしているのも何だか気が滅入るし、かと言って外出すれば何かと（考えなしに）浪費する悪いクセもあるため、にっちもさっちもどうにもブルドッグであーフラストレーションたまりまくり。ああ早いとこ状況を改善したい！と言う今週のわたしは取りあえず写真など撮り歩いている。

↑↑↑　クリック＆クリックにご協力下さい　↑↑↑

.

..

　

	生年月日　西暦年月日時性
運命がどうしても気になっちゃう～五行推命運勢鑑定～で遊べる今年の猫兄弟。数字は半角で入力してください。

COPY RIGHT (C) 2002 HIROSHI TOKUI ALL RIGHTS RESERVED.

　
これよりまえをよむ

　

1998　３　４　５　６　７　８　9　10　11　12　1999　1　2　3　4前　4後　5前　5後　6前　7前　7後　8前　8後　9前　9後　10前　10後　11前　11後　12前　12後　2000　1前　1後　2前　2後　3前　3後　4前　4後　5前　5後　6後　7前　7後　8前　8後　9前　9後　10前　10後　11前　11後　12前　12後　2001　1後　2前　2後　3前　3後　4前　4後　5前　5後　6前　6後　7前　7後　8前　8後　9前　9後　10前　10後　11前　11後　12前　12後　2002　1前　1後　2前　2後　3前　3後　4前　猫兄弟のすべて　データブック(日本語) 　Data Book(English)　ヨーロッパ旅行記 ●●● 5/29～6/15/2000　パリ　パリ食べ物　ボルドー　ベルジュラック　バルセロナ　ミラノ/ローマ/地中海…　サルディーニャ　Email me! 　● Nyahoo! JAPAN Kimagure Tenshi ● my Profile ● my Homepages promotion ..● HandMade ● back HOME　 FastCounter by bCentral　Thanks all