5月12日(水)

アメリカがどんどん遠ざかって行く。自分にとってそれはブッシュが大統領に就任した、フロリダの穴疑惑のあたりから始まっている。何年も継続して暮らしていれば、100%言葉は理解出来なくても、言葉にならない空気の変化はとても良く理解出来る。あの日、東海岸の人はみんな落ち込んだ。これからを思って悲しんだ。そして思った通り、あの日からアメリカは、徐々に、そして911を境として急激に、世界から遠ざかり始め、今やある意味孤立している状態だと感じる。自分もNYは好きだけど、国としてのアメリカには失望して日本に戻って来た。アメリカに住んでいては世界から見たアメリカは理解出来ない。アメリカという国は、自由なようで、実はそこに住む人の思想は巧妙に操作されているのが現状だからだ。
アメリカは911からいったい何を学んだのだろうか。911直後にハドソン川を渡り、対岸のニュージャージーから眺めた見慣れないダウンタウンに、人々はいったいどんな思いを馳せたのだろうか。掲げられたプラカードに、We will never forget you. と書いたのは、アラブ世界との間に今日のような殺戮劇を繰り広げる為だったのだろうか。忘れない=憎むってメッセージではなかったはずだ。今日も、あまりにも惨いネガティブニュースが幾つかあった。アメリカよ、本当に悲しいよ。アメリカよ、早く正気に戻っておくれよ。

5月11日(火)

今日はお休みで、しかもガンガン天気が良かった、いや、むしろ良過ぎた。東京では今年初めての30度超だそうで、さすがに暑かった。我々夫婦は、朝から洗濯したり軽く掃除を済ませてから、車にニコちゃんを乗っけ、池袋のサンシャインシティ地下駐車場へ。向かった先は、2階にあるEuro Infant。まずここで妻のお友だちの出産祝いにTシャツを購入。その後、地下2階にあるトイザラスへ行き、0歳児のための絵本とか、来週に迫ったお食い初め用の食器セットを購入。そもそもお食い初めって何なのかと言うと、生後100日目くらいに、子供が食べ物に困らないように願いを込めて行う行事で、茶碗とか箸とかを揃えて、祝い膳でごはんを食べる真似ごとをすると言うもの。現実的にはこの時期まだ離乳していないので、食べられないが、それでもご飯粒を一粒食べさせて(一粒なめ、一粒祝い)大人が満足するのだった。本当は女の子は、蒔絵模様の描かれた外側が黒塗り、内側が朱塗りの漆器や陶器を用意するそうだが、今は一汁三菜が乗る皿ならば何でも構わない。むしろ、使い勝手のあるものの方が好ましい。という訳で、我が家はしっかりピジョン+コンビの離乳食食器セットと相成った。
その後、荒川区は町屋駅ほど近くの産婦人科へ、出産祝いと共に妻のおともだちを見舞い(お祝い)に行く。生まれたのはハンサムな3350gの男の子で、おめでとうkayoちゃん良かったね。その足で実家に戻ったら、たまたま父の友人が釣り上げたばかりの黒鯛を持参してくれて、激美味刺身をごちそうになり、目出鯛目出鯛大満足の休日だった。

5月10日(月)

今日は朝から一足早く梅雨でもやってきたかのような雨模様。従って庶民の不快指数は上がる一方だったらしく、職場でも根拠の薄い衝突が多数あった。その頃、民主党では菅代表が正式に辞意を表明し、3党合意の何タラかんたらもあって、後任選びは難航し、誰かが何かをまとめようとしても紛糾してまとまらりゃしないという民主党らしさを晒しだしていた。リーダーとしては小沢さんが適任だろうが、どうも小沢=民主党の顔と言う気はしない。だからたぶん岡田Jr.かな。それにしても、辞意表明会見での野次もレベルの低いものが多く、とてもじゃないがちゃんとした政党には思えないぞ民主党。そもそも運気というのは顔に出るものだからして、最近の菅さんの顔を見ていれば、これはそろそろ潮時なのかもとも思えた。鳩山氏に代わって代表に就任した時のような勢いや、フレッシュさはどこにも感じられなかったもの。政治ってとことん人間の生気を吸うものなのね。
その一方、我が家ではニコちゃんがニコニコしていた。ニコちゃんは、今のところ、政治とは関係のないプリティ赤ちゃんだからして、政局に関係なくいつでもニコニコしていてね。それだけでハッピーになれるから、掛け替えのない存在です。

5月9日(日)

今日は久しぶりの日曜休みだったが、またもや雨模様。そして今日は妻がおともだちの結婚式に出席の為、朝からニコちゃんと2人でお留守番。お出掛け前に搾乳して冷蔵庫に入れておいたフレッシュ母乳をお昼に与え、スムーズに寝かしつける為に、抱っこ紐に携え傘をさして近所にお出掛け。おにぎりなんかゲットし部屋に戻る。どうせやる事もないので、テレビでサッカー観たり、野球観たりして、ダラダラ過ごし、3時くらいになって、冷凍母乳85ccを解凍し、ニコちゃんがペロッと平らげてから、再び傘を広げてお出掛け。狙い通りあっさり寝てくれた。ついでに、駅に到着した、披露宴帰りの妻をニコちゃんと待ち伏せする。昼から高級フレンチランチを平らげて来た妻はご満悦で、ああもううらやましい限り。
そう言えば、今日でニコちゃんが生まれてから約3ヵ月が経過した。あっと言う間だった。この3ヵ月、子供中心の生活だったのは言うまでもないが、激変した生活スタイルにも序々に慣れた気がする。最近では夜もあっさり眠るようになったし、時には朝まで起きないこともあり、段々と寝不足は解消されつつある(特に妻の)。しかし、経験者の話を統合すると、この先本格的な夜泣きが発生するらしいし、激しいトワイライトぐずりなんかも現れるらしいから、今のうちに気を抜いておこっと。

5月8日(土)

皮膚科でいただいた塗り薬を塗ってからと言うもの、ニコちゃんのカサカサは見る見るうちに改善され、今日なんて色白になったような気がする。痒みも引いたのか、昼間はよく寝ていたそうだ。まだ限られた免疫力だけでどうにか頑張って、この汚染された地球で成長している赤ちゃんたち。ご近所のママともも証言していたが、赤ちゃんの回復力は目を見張るものがある。裏を返せば、赤ちゃんに与える薬の類いは驚くほど即効性がある訳で、つまり、赤ちゃんに与える薬ほど、細心の注意を払って選ばなければならないと言う事なのです。ちなみに皮膚科ですすめられた石鹸は、持田製薬のコラージュシリーズで、ニコちゃんの場合、乾燥肌用のDが適している。この石鹸、自分も使ってみたが、洗浄力の割に保湿効果が高く、洗い上がりに突っ張るような事もない。大人にもいいそうなので、乾燥肌体質の方はおススメです。バーで750円。
で、年金を払わない政治家の方々は、お辞めになったり、辞めさせられそうになったりと、本質的に非を認めるどころか 、すっかりポリティカルゲームとなってしまっていて、おまえらいい加減にしろよ本当にという状況ですねみなさま。まるで一昨日書いた、イラク人質事件の18才にも通ずるところがあり、国民としてはとても煮え切らない。そんな状況をテレビで観て、デジタイズされているのは自分だけじゃなくて、ニコちゃんもだから困ってしまう。この生後約3ヵ月の娘、既にテレビが大好きで、大泣きしている最中も、このようにテレビの前に移動させるとご機嫌になる。途中で動くと怒られる。自分が映像出身だから、しっかりと遺伝子を受け継いでいるのかもしれないけれど、それにしてもちょっと早過ぎ。ウチは大自然の中で、云々かんぬん育てるぞと嘯いていたが、どうもテレビとはうまく付き合っていく必要がありそうだな、この先。

5月7日(金)

今頃スカっと晴れた金曜日、もう働いてるっつーの! それでもお昼休みにブラつく都庁界隈の木漏れ日は心地よく、思わずオフィスに復帰するのが10分ほど遅れてしまった。まだまだゴールデンウィーク的な家族連れやカップルも多く、何となく仕事にも身が入らない。そんな頃、我が家ではコイが無理な段差で寛いでいた。何をどう考えても無理があるのだが、7才になったばかりの赤毛のペルシャ猫は、この体勢を妙に気に入ったらしくけっこう長い間保っていた。やはり変わった猫だ。そんなコイのことは放っておいて、妻はニコちゃんと共に、巣鴨にある評判の良い皮膚科へと出向いた。と言うのも、ニコちゃんの湿疹がなかなか治らないから。診断の結果は、アトピーかもなんて事で、専用の石鹸やクリームをゲットし戻る。早くよくなるといいね。ああカサカサかわいそう。
それからけっこうビックリしたニュースが、福田官房長官の突然の辞任劇。実はあの嫌味なおじさん、昔から好きじゃなかったので、しばらくテレビで顔を観ないで済むと思うと嬉しい。自ら辞めるなんてタマじゃないと思ってたから、意外と言えば意外だ。しかしそれが民主党未納ブラザーたちを辞任に追い込む為のものだとするならば、あーもー眼鏡の政治家嫌い。基本的に未納者に払えと言われても説得力がないのが今回の騒動。この問題もっともっと深く掘り下げて、こなりゃブラザー全員総辞職だ!

5月6日(木)

ところで、何日か前に世間を賑わせた、イラク人質事件の例の2人のインタビューをご覧になって、みなさまいかが思われただろうか。自分の場合、まず最初に何を思ったかと言うと、ジャーナリストなんだから、もっとしっかりと現況を把握して欲しいと言う事と、ちゃんと質問の意味を理解して適切に答えて欲しいと言う2点だった。その程度の受け答えで、どうやって修羅場を言葉に置き換えてリポートするってんだ? 18才だろうが30才だろうが歳は関係ない。戦場へ行けば、そういう甘えは許されないだろうし、何才であろうと、職業をジャーナリストと名乗る以上、ジャーナリストとしてまともに機能すべきである。一に彼らはそれが出来ていなかった。拉致された時点で、備えも読みもリスクマネージメントもなってなかったと言うしかない。NGO活動していた女の子は、ジャーナリストとはまた立場が異なるので、これには当てはまらない。武器も何も持たない日本人が自ら戦場に飛び込むのだから、ああいう事が起こりうる事くらい、子供だってわかる。身を危険に晒すのならば、銃器以外の武器を身につけなければ、格好の餌食である。案の定、あんな事件に巻き込まれて、すんでのところで命拾いし、日本に戻り、公の場で自己責任について質問を浴びせられた時、みなさんに迷惑をかけたとか、政府に莫大な金払わせたとか、ポリティカルな理由だけじゃなくて、プロとして恥ずべき過ちだったにも関わらず、開き直って原則論みたいなところに持っていく姿勢は、自分には理解し難いものがあった。

5月5日(水)

おめでとう!みなさまついにコイが7歳になりました。人間で言うと、もう40歳とか、それくらいの立派な中年だ。ファッちんはもともとおじいさんチックだったので、7歳と聞いても、ふむふむとわかりやすかったのだが、コイが7歳と思うと、ああ立派に成長したもんだとつくづく思う。ニューヨークのアッパイーストサイドで生まれ、イーストビレッジで幼少期を過ごし、クイーンズで大人となり、20代以降を東京で過ごしたペルシャ猫のコイ。最近はニコちゃんの登場で、自らの居方を再度アジャストメントしなければならくなってしまっけれど、相変わらず甘えん坊で何歳になっても、どんなに環境が変化しても、コイはコイ。あれ、松山千春の歌みたいになっちゃった。今日は誕生日という事で、特別にチキン(唐揚げ)を買って来てあげた。たぶん、明日下痢になることだろうが、まぁ美味しそうに平らげていたっしゃったので、めでたしめでたし。これからも元気で長生きしてね。

5月3日(月)

最近のニコちゃんはこの「かなしいとき〜」がお得意ポーズで、我々からは「ああまたいつもここからが始まったよ」と半ば呆れられている。パターンとしては左手をチュッパチュッパやって、そのまま手を突き出し、右手を胸に置き、クーとかオエーとか叫ぶのだった。そして突き出した左手をじーっと見つめる。実はこれ、「ハンドリガード(Hand Regard)」と呼ばれるものだ。生まれたばかりの赤ちゃんは、手が自分の身体の一部だという事を認識出来ていないので、その辺に置いてあるおもちゃやママの手なんかとも区別がつかなかったりする。しかし、生後2ヵ月くらいになると、目の前に掲げられた手に興味を持ち、「これはなんだろう?」と思い始め、じーっと見つめるようになる。そして、その手を口に、でまたじーっと見つめて、徐々に「手」という物体が、他のおもちゃなんかとは異なる感触である事を学び、ビジュアル的な手のシェイプ、しゃぶった感触、動きなんかで、「あ、もしかするとこれは自分とつながっているのでは?」なんて認識する瞬間が訪れるのだそうだ。これは人間が手を使って「道具を使う」ための第一段階で非常に重要なステップなのです。うふふ、お嬢さん確実に成長してるのね。キャーッ!

5月2日(月)

ニコちゃんは、今のところ、名前負けせずホントによく笑う。ちゃんと人の顔を見て、ニコーっと笑ってくれるので、この上なく可愛い。たまらん。これはまさに天使の笑顔である。この時期の赤ちゃんの笑みには、たいした理由はないと唱える学者もいるが、例え理由はなくとも、この笑顔を見るだけでどんな嫌な事も瞬時に忘れ、幸せな気持ちになる。だからもっとどんどん意味もなく微笑んでおくれ娘よ。本日は、仕事を終えて部屋に戻ると、埼玉よりじいじとばあばがやってきて、これまたニコニコしながら孫娘を抱っこしていた。子は鎹(かすがい)とはよく言ったもので、ニコちゃんを中心に夫婦のみならず、両親、お友だち、みーんなハッピーな気持ちになっている今日この頃だ。この画像を撮影してる時だって、ニコちゃんが思い切り笑うので、みなつられて笑い、結果としてブレブレになってしまった。けど、やっぱりハッピーなのだ。
また、最近では数多くの喃語を喋り始め、これまた一般的には意味がないとされているが、たぶん本人にとっては、何らかの意味があるようで、とにかく一生懸命コミュニケーションを図ろうと頑張っている(ように見える)。「あへあへおえー」とか「むきゃーおんぎゅ」とか「あーえおえーおっお」とかは、たぶん「あれとって」「むこうがわの」「あいおい損保」なんて意味だろう。要約すると、たぶん「学資保険に入れおまえ」 なんてメッセージかもしれない。うーん、わからん。もっと喋って!

5月1日(土)

ゴージャスな天気の続くゴールデンウィーク前半、みなさまはいかがお過ごしですか。自分も今日はお休みだったが、どこか遠くに行けるお金も時間も元気もなく、お昼時に都電荒川線に乗っかって、鬼子母神の「梅もと」まで行って、妻と交代でラーメンを食べるのがやっとだった。よく考えれば、久しぶりの夫婦揃って?の外食である。先に妻を並ばせ(梅もとはとーっても狭い民家を改造したお店)、ネギ豚ラーメンを食していらっしゃる間、鬼子母神の境内を抱っこ紐に携えた6キログラムの熟睡小人間と共にウーロウロ。駄菓子屋の傍らで日向ボッコする黒猫を撫でたり、鳩を気持ち悪がったり、お参りしたり、蟻地獄を探したり、ベンチに腰掛けてポケーとしながらじいさんばあさんを眺めたり、ゆったりとした身体に良い時を過ごす。住所で言うと、雑司ヶ谷3丁目。この近辺の雰囲気がとーっても好きだ。いい部屋があれば住みたいくらいで、無理だろうけど、このケヤキ並木にいい部屋があったらなぁ、けっこう理想的なんだけど。
しばらくして妻が食べ終わり、日香ちゃんの抱っこを交代して貰い、前から食べたかった「浜塩ラーメン 800円」を注文。お味は、期待したほどではなかった、と言うより、よく考えればハマグリ自体が大好きな訳でもないので、わざわざラーメンに入れなくても実はけっこういいかも。逆に、海鮮系あっさりスープの塩ラーメンを求めている方には、ここのラーメンは絶品だと思う。
その後、大塚まで戻り、車をピックして大鍋を仕入れにドンキまで行くと、そこはゴールデンウイークに行き場を失った家族連れや、小中高生で溢れ返り、ゆっくりと買い物をする暇などなかったので、そそくさと退散。部屋に戻るとグッタリ疲れ、夕方はグズるニコちゃんと共に少々ナップを取り、早めの夕食を済ませそろそろ寝ようかと思っている、そんな我が家のゴールデンウィークでした。

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