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11月14日(金)

目の前にある道はいったいどこへ続いているのだろう。平坦な道、でこぼこ道、曲がりくねった道、上り坂、下り坂、乾いた道、ぬかるんだ道、整った道、砂利道、それはもうありとあらゆる種類の道が、世の中にはある。今、自分がその道をどのようにして進んでいて、だいたいどの地点に居て、今後どうなっていくかは、本人をもってしても100%はわからない。でも、明日の事が完璧にわかってしまったら、道程は驚くほど退屈だろう。少なくとも自分の場合はそう。どこかに行く前には地図を広げて、最低限の情報は調べるけれど、実際進む時は前の方しか見ない。だって、後ろばかり振り返っていたら危ないもの。そしてその道が果たしてどこに続いているのかは、常に謎を残したままだ。または、これまでなぜそういう道程だったのかも、敢えて追求しない事にしている。その方が面白い。もちろん不安はたくさんある。安定もしていない。でも、目の前の不安を乗り越える連続こそが、すなわち、生きる糧である。
そして、今日の道は足立区舎人にあるトレジャーファクトリーに続いていた。それはご存知の方も多いと思うが、足立、埼玉あたりにチェーン店を展開する、リサイクルショップだ。けっこう管理状態がよく、値段もお手頃で、まさに宝の山状態。我々は赤ちゃんの為に、前々から欲しかったオイルヒーターを4,980円で手に入れた。メーカーはポルトガルのCCP'Sで、ちゃんとした代物。今現在お試し中だが、まったく何の問題もなし。妊婦は未使用ジューサーミキサーを購入。その後、川口グリーンシティ(ジャスコ)にある、巨大アカチャンホンポへ母と共に出向き、ストローラーとかチャイルドシートとか吟味し、実際にお風呂セットとかだっこ紐など購入。帰りに父とファミレス「とんでん」で待ち合わせ、家族で食事した。ああ忙しかったけど、何だか充実した道程の金曜日だった。まいどまいどごちそうさまです(ああ、カキフライ美味かった)

11月13日(木)

そして今日もファ様は不思議な寝方をしていた。ちょっとわかりずらいかもしれないが、今回は「本の抱え寝」である。構造としては、妊婦が読む本の上に何かの小冊子が置いてあるのだが、ファ様はその小冊子の四隅を抱え込むようにして、顎を垂らし爆睡していらっしゃるのだ。背後には先日書いたが、「24」で拉致されたバウアーの娘がアジトから逃げようとしている姿が映っている(って知らない人はごめんなさい)。ファ様は背後で何が起こっていようとお構いなしにいびきを立てているのだった。
最近のファ様はこの他にも我々夫婦を鍛えてくれている。お食事中の方には申し訳ないが、それは何かと言うと「寝ゲロ」だ。ファ様は、寒くなってから、深夜枕元(特に自分の)に丸くなって寝ている。ところが突然尿意ならぬゲロ意をもよおされるらしく、朝の4時とかそれくらいの時間に聞き覚えのある嗚咽音と共に、お吐きになられる…布団とか枕に吐かれちゃ、流石にたまらんと、その音に敏感に反応し、飛び起きファ様を吐く寸前のファ様を、被害が少なそうな方向にずらす。それが大事。とても大事。まだちゃんとは体験した事はないが、これじゃまるで夜泣き(夜ゲロ)だ。ファ様は我々にやがて赤ちゃんが産まれて来る事がわかったいて、わざとやっているんだな、ありがとう、と思わなければ寝不足だし、やってられないよー。でも面白ろいから許す、そんなキミのキャラ。

11月12日(水)

最近のおともだちSKちゃんは、中国人のハーフで、茗荷谷にある大学の4年生。そうは見えないが経済学部らしい。毎日職場にヴィヴィアン(ウエストウッド)を着て来る彼女、さすがに半分中国人だけあって、テンポもリズムもメンタリティも日本人離れしているから気が合う。以前職場にいた双児ちゃんたちも帰国子女で、頭の中は国際的であった。だからすぐに仲良くなる。こういう場合、歳の差は関係ないのだ。で、SKちゃんはうさぎマニアだ。彼氏と同棲する典型的なアパートメントでミニウサギのピョン吉を飼っている。先日彼女の部屋を訪れて。かねてから念願だったピョン吉を抱っこさせてもらったのがこの画像…ふふふ、猫と違ってウサギの毛ってツヤツヤスベスベでかんわゆい〜ん。思わず食べちゃいたい感じだった。しかし、このピョン吉、かなりの恐がりだそうで、腕の中の表情を見てもお分かりの通り、思いっきり瞳孔は開き、見事にフリーズしているのだった。ふ、キミなかなか変わってるね。
さて、今日はいいニュースがひとつ。朝起きたら天候が回復していたので、心配だった子猫を軽く捜索してみたら、うふふ3匹とも元気に戻ってきているではないか。でもせっかく雨よけに置いてあげた収納ケースの中のマットが、表に引っ張り出され、しかもガジガジに噛んであった。また明日から天気が崩れるなんて言っているのに、これじゃ意味ないと思い、ビルの隙間に入り込んで、マットを敷き直してきてあげた。ついでに猫兄弟の食べないサイエンスダイエットをあげたら、あっと言う間に平らげていらっしゃった。いいぞ、がんばれ小さな命たち。

11月11日(火)

寒い!と言いつつも、この季節、これで普通なのだろうから仕方ない。でも、ひとつだけ心配なのは、一昨日雨が降り始めてから、表の(隙間の)野良猫(3匹の子猫)たちの姿が見えない事だ。急に寒くなったけど大丈夫なのだろうか…。
さて、今レンタルビデオ屋にしきりに置いてある「24(トウェンティフォー)」というアメリカの連続ドラマは面白い。既にハマっている人も大勢いる事と思われる。主演はますます親父に似てきたキーファー.サザーランドで、アメリカ大統領暗殺計画を柱に、複雑な複数ドラマが同時に進行する、パズルみたいなドラマで、これがけっこうハマる更正なのだ。観ていると、なぬー!なんだー!ぬぬぬぬ、そうだったのか!えー!? みたいな繰り返しで楽しめる。このドラマ、出演者たちは大して魅力的ではないのだが、毎週毎回1時間ずつ進んでいく仕組みがけっこうポイント。ドラマは深夜からスタートし、1つのDVDには2時間分が収録されているから、我々は現在夜が明けて朝8時から10時までに何があったかを観たところだ。10時から何があったのか続きを観たくて、夜の10時頃にビデオ屋に行ったら、全部借りられていた…くぅ〜他にもたくさんの人がハマっているって証拠ね。くそーあの後いったいどうなったんだ? バウアー(キーファー)は今後、いったい誰を信じていけばよいのだ? 歯痒いったらありゃしないんだからもー! 誰が借りているのか知らないが、とにかく朝の8時からを観たらさっさと返却して、10時からを観たまへ!(って、まだ8時−10時までしか出てないんだけどね)。とにかく、おススメなので、観てない人は共にハマりましょう。

11月10日(月)

ついに参加だ、父親学級。そして今手には、ふふふふ「父子健康手帳」が握られているのだった。今回妊婦と共に参加したのは、豊島区池袋保健所が主催する無料の父親学級(と言っても、ほとんどの人が妊婦を伴って参加していた)。時間はおおよそ3時間ほどで、けっこうな長丁場だ。
土曜日の昼だと言うのにパパたちも頑張ったらしく、会場はほぼ満員の約25カップルほどで埋め尽くされていた。学級はオリエンテーションに始まり、NHK製作の父親と赤ちゃんのつながりを科学的に分析した30分ほどのビデオ作品を鑑賞。赤ちゃんがお腹に中にいる時から「語りかけ」をする事で、生まれて間もない段階で既に父親を認識する事や、父親と母親とでは自然と異なる役割が求められている事、父親の存在が、いかに親子の絆を深める為に有効であるか、等々について説いた作品だった。区が主催しているだけあって、生真面目そうなカップルがほとんどだが、中にはヤンママみたいのとか、演歌っぽいのとか、ウチみたいなパッと見よくわからないのやら、参加者じゃバラエティに富む。それが終わると、6カップルずつ4組に分けて、沐浴の実習だ。念のために言っておくと、単純に沐浴とは新生児をお風呂に入れる事。我々の入った組を担当したのは、まだ20代とおぼしき保険士で、まぁ隣の組の世話焼き婆みたいのではなくドライで無駄がなく、個人的には良かった。沐浴の後は、子ども事故安全センターみたいので、チョーキングに代表される誤飲事故や、家庭内で事故防備方法について学び、最期に参加者同士親交を深める為のミーティングみたいなのが行われ、お開きとなった。メニューの中で、個人的に最も役に立ったのは、身体に12キロの重りのついたボディースーツを着込み、さらに膀胱を圧迫するでっぱりをつけ歩き回り、妊婦の大変さを実感してもらう妊婦体験で、なるほど身体がこんな状態では、靴の紐結ぶのもままならなかった。うーん、これから今まで以上にヘルプせねば…と正直思った。

11月9日(日)

さて、総選挙が終わったけれど、世界は何か変わっただろうか? 答えはおそらくNOだろう。この文章は選挙結果が出る前に書いているけど、それくらいは予想できる。庶民だって馬鹿じゃない。実際、肌寒い小雨模様の日曜日だったから、浮動票が選挙の行方を左右するにも関わらず、普段選挙に行かない人が、投票に出向く確率は下がるからして、結果として与党圧勝であると思われる。自分はどうかと言うと、会社帰りの投票締め切り間際に寄ってきたけど、まぁね…どうなっても、アクションを起こす事に意義ありで、今回は結果よりも様子を見守りたい気持ち。今更ながら直接選挙制ならばどんなにスリリングかと思う。選挙制度そのものが自民党が負けないように、または負けても、比例代表マジックで敗者復活しかり、または野党に不利なように作られているので、真の改革を目指すんなら、まずはこの辺から改革すべきとは、誰もがわかっちゃいる部分なんだろうけど、日本という国の改革は、いつだってアメリカ主導でない限り、劇的に進む事はない。でも、大きな変化は期待だきないけど、きっといろんな場所で小さな変化が起こり始めている気がする。そのキーとなるのは、普段選挙に行かない我々だと言う事を、一刻も早く理解すべき…心の底からそう思う。
日本はこのようにスローポリティクスだけど、世界を見渡すと、なんだか空気が変わりつつある。イラクではもうたくさんと言うくらい米兵が殺傷され続け、どんなの強力なネオコンの人たちをもってしても、反戦世論の高まりは抑えられないだろう。いつまでも世論操作のプロパガンダは通用しないよん。そもそも報道等では、イラク人民の肉体的殺傷は繰り広げられていない事になっているが、精神的な圧迫は十分であるからして、これはもうベトナムの二の舞にならないうちに、早く退陣した方がいいんじゃないのかなぁ、アメリカのロードオブザリングよ。一刻も早くその指輪を正しい持ち主(フロド)に返したまへ。

11月8日(土)

病院が決まった。電車だと東武東上線の大山駅から5分くらいの場所にある、都立豊島病院だ。先日第1回目の診察を受けたのだが、待ち時間は1時間弱でアベレージ。それまで通っていた病院とは比べ物にならないほど、整った設備、システム、先生の感じの良さに妊婦感動。妊娠後はじめて「ちゃんと診てもらっている」感じがして嬉しかったそうで、診察が終わると、「神楽坂の中華五十番の肉まんが食べたい」というリクエストまで飛び出し、夫婦でムシャムシャ楽しい午後となった(何度食っても美味しいぞ五十番よ、あんたたちは素晴らしい)
豊島病院はおそらく都立病院の中でも、今的な改築スタイルのモデルケースであると思われる(4年前に全面リニューアル)。都立=お役所=事務的なのが普通だが、おそらくここは固定観念からの脱却が、かなり意識された病院で、例えばそれは事務方から先生方に至るまで、きっちりだけどちょっとラフに決められたドレスコード、茶髪+厚化粧コード、丁寧だけどフレンドリーな言葉遣い、細かい対応方法、マクドナルド的笑顔等、あまり公立らしからぬ「柔らかさ」が見隠れする。それでいて公立らしいところは徹底して公立なので、けっこう居心地が悪くない仕上がりを見せているのかも。関係ないかもしれないが、AB型の妊婦はそのバランスが気に入ったようだ。まぁ評価は今後次第だが、第一印象はすこぶる良い。中庭に植えられた木も紅葉し始め、秋だなぁなんて言いたいけれど、昨日今日の蒸し暑さっていったいなに? 今日は昼から外に出ていたが、今日が11/8だなんて事は、微塵も感じられないほどポッカポカだった。

11月6日(木)

ウチのベランダには、なかなか気軽にゴミに出せない大きさのプラスチック収納ケースが、はじっこにヒビが入り密封性がなくなって以来、無造作に立て掛けてあった。いつか捨てねばいつか捨てねばと思い続けて早1年…その機会はなかなか訪れず、見事なまでの不要の長物だったのが、妻の何気ない一言で、今この時間、水曜日の午後10時半にビルの隙間で暮らす野良猫たちへの「温かい」プレゼントとなった。
発端は昨晩の大雨だ。どの子かわからないが、深夜に母猫に助けを求めるミィーミィと言う声でなき続けているのを耳にし、いても立ってもいられなくなった。そんな時が妻が「ベランダの収納ケース、横にすれば雨をしのげるし、置いてきてあげれば?」と言う。それは確かに言えているとずぶ濡れになりながらも小石の上に設置。猫たちの姿は見えなかった。朝起きて、4階の窓から双眼鏡で観察したが、猫たちの姿はまだ見えず。ああ、やっぱり底がね、開いているからあんまり居心地良くないのかもと思い、さきほど戻ってから、風呂の蓋用として購入した保温性の高い銀色の特種素材の切れ端をクローゼットから引っ張りだし、再び隙間を訪れてケースの底に敷いてあげた。ついでに、猫兄弟が食べないサイエンスダイエットも与えた。その後4階の窓より観察していたら、ふふふふふふふふふふ、今度は気に入ったらしい。最初画像の兄ブチが入り、次にキジトラ子猫が入り、それに続いて茶トラ、最期に恐がりの白地に茶ブチと、どんどん入って行く。しかも出てこない=気に入ったと言う証しだ。その光景を確認した瞬間、何とも言えぬ嬉しさが込み上げて来て、今、とってもHappy 極まりない。良かったな、おまえら。頑張って寒さ夜露を凌いでくれたまへ。

11月5日(水)

ここ最近借りたDVDは、しっくりこなくてガックリするパターンが多かったのだが、昨晩観た「ディナー.ラッシュ」はテンポも良くメリハリもあって、久しぶりのファインムービーだった。2001年の作品で、日本でもミニシアター系でずいぶん人気だったらしいから、観た人も多いのかもしれないが、全然機会がなかったなぁ我々には。そんな訳で、この作品の監督は、ビデオクリップ制作で有名なボブ・ジラルディという人で、主演はアメリカ映画のイタリアンギャングものには必ずと言っていいほど登場する、ダニー・アイエロ。まぁ円熟味を増したその演技は、まさにキャンティクラシコみたいでボニッシモと言ったところか。その息子役のエドアルド・バレリーニは、ジェット・リーの敵みたいな悪役ばかりで、ちっとも良い印象派なかったが、今回はなかなかファンタスティコ。しかしだ。この作品の真の主役は彼らではなく、我々夫婦も昔から好きな今が旬の2枚目役者、ジョン・コルベットをおいて他にいない。うーん、男から見てもアンタは格好いい。最近では「Big Fat Greek Wedding」で本格的にブレークしたが、アメリカでは90年代からドラマ等で人気がある(Sex & the Cityとか)32才の男盛り。ベン・アフレックなんかより知的でセクシーだから、よく知らない人はこの機会に好きになって下さい。この他にも、NYと言えばまたアンタかのサンドラ・バーンハード等脇役も濃くてベニッシモ。
さて、話はNYはトライベッカにあるイタリアンレストランを舞台にした一夜の物語だが、当地の事情を知る我々には、話以外に細かな設定で共感できる部分がたくさんあって、妙に懐かしかった。街の色、音、レストランの客、そこで働く人々、交わされる会話、リズム。それもこれもNYを深く理解している人だからこそ表現できる世界だ。あと、そうそう見終わった後に、端麗でがっしりとしたボディのイタリアンワイン(バローロあたり)を飲みたくなりまっせ。まだ観てない方、おススメです。チ ヴェディアーモ ドマーニ。

11月4日(火)

我が家の猫兄弟たちが「サイエンスダイエット食べないぞキャンペーン2003秋」を展開している事は前に書いた。これに附随して、その他の雑多な餌を与えようと、多種多様な下世話な銘柄をトライするのだが、中にはサイエンス…以上に見向きもされないものがあって、そういう餌はタンスの肥的な存在となり、やがて賞味期限が切れ、ゴミ箱へ行くのが常だった。でも、最近はちょっと勝手が違う。そういう餌の食べ手がちゃんと、マンションの外、しかも隣のマンションとの間の細い路地に存在しているのだ。
画像奥の方にいるの三毛が母親で、春頃に手前の黒地に白ぶち(ノラクロタイプ)を産んだ。きっと他にもいたのだろうが、それは厳しい野良猫ワールド、秋になって見かけるのは、結局この親子だけだった。で、昨晩風呂上がりにコンビニに行こうとエレベーターを降りたら、廊下に茶色い小っちゃなネズミほどの大きさの生き物が居て、人の気配を感じコロコロ転がるように逃げて行った。ん?もしや、と路地を覗き込むと…ふふふ、いやぁ…かんわいい…3匹もの子猫が産まれているではないかいな! ここには写ってないが、このカップルは母親三毛、父親黒猫なので、色因子はすべて揃い、あらゆるカラーの子猫が産まれる可能性があるのだが、今回はキジトラ、茶トラ、そして白地に茶ぶちのバラエティだった。子猫の動きを見ると、やんちゃ盛りの生後5〜6週といった感じ。もーたまらん、これは可愛い過ぎる! と言う訳で、一度部屋に戻り、タンスの肥となっていた餌(カリカリ)を2袋ほど手にして戻り「出産おめでとう、よかったね」と与えてみたら、もう、面白いように食う食う。コイ、ファファよ、野良猫たちは「食える時に食っとかなきゃ、いつ食えるかわかんないからね」が信条なのだよ。少しは見習いたまへ。ちなみに、3匹の子猫たちには既に性格/性質が見て取れて、画像にちょこんと写っているキジトラが元気で、恐い者知らずでアグレッシブ、茶トラはアベレージ、で、白地に茶ぶちは怖がりらしい。でもコイツが一番可愛いかも。

11月3日(月)

今日は文化の日であり、そして強引だが「1103」でいいお産の日らしい。これは本当の話で、こちらを参照していただきたい。少子化の時代だからこそ、次世代育成支援目的で厚生労働省やらこども未来財団やら健やか親子21推進協議会やらが主催し、各地でさまざまなイベントが開かれているらしい。「お産は選べる。自分で創れる。」をキャッチフレーズに、お産はあなたにとってかけがいのないチャンスであり、体験です、みんなとにかくセックスして、子供をたくさん作って、ガンガン産んで、国力の低下を避けましょうと切々と説いている訳だ、あの坂口厚生労働相が。ヒィ〜目をつぶるとあのニタァ〜っとした顔が浮かび、なんだかイヤ〜な気持ちになるのは、自分だけではあるまい。
さて、ここ2、3日使用しているのは鬼子母神界隈の画像だ。昔も書いたが、都会のど真中だと言うのに、その界隈の佇まいは江戸開府400年的で素晴らしい。今回は妊婦が「氷川きよしが美味しいって言っていたラーメン屋に行きたい」と言うので、なんだかよくわからなかったが、行ってみた。その店は鬼子母神の境内の裏手に位置する「梅もと」で、民家の間に民家として突然存在する、せまーいお店である。あっさり醤油系がメインだが、特徴的なのがつけ麺で、値段は700円なのだが、量が選べるシステムになっている。フェアに中盛:1.5玉、大盛:2玉、地球盛:3玉、みたいに具体的な表示があり、地球盛以上(最大盛はブラックホール盛で10玉!)を注文し、制限時間1時間以内に食べ切れなければ、倍額頂戴いたしますというルールとなっている。初めての我々は、話の種にと、このつけ麺を注文。妻は中盛、自分は地球盛。そして、運ばれてきた麺の量を見て正直ビビった…うう、これは、ハンパない。しばらくの間さすがにヤバイと思って、妻とも会話せず黙々と麺を啜った。食べても食べても減らない…うーんちょっとヤバいかも…と思ったが、適度なテクスチャーと喉越しの麺は、意外とスルスル入って行く。結局は見事食べ切りに成功。ああ、でも正直焦った。お店の詳細については、ここによいレポートがあるので、確認してくだされ。

11月2日(日)

本日3連休の中日なのだが、遊びになんか行かずせっせと働いている。このように毎日レギュラーで働くのは本当に久しぶりだ。それまでの約10年間、時間が自由にならないような暮らし方をして来なかったので、この変化については当初目新しく刺激的でさえあったのだが、時が経つにつれ、周りのみなさんと同様、疲弊してきたような気もする。これを何10年も続けていかざるを得ないサラリーマンのみなさま、ご苦労様です。自分と同い年なのに、老人みたいなヤツがいるのも妙に頷ける。やはり慣れないという事もあるが、それでも今は目先の安定が必要なので、深く考えないように朝から暗くなるまで拘束され、小銭稼ぎに精を出す日々なのだった。
さて、産婦人科話の続き。妊婦も安定期に入ると、「母親学級」なるものに参加し、無料で歯科検診を受けたり、日々の食生活について学んだり、または沐浴のさせ方とか、出産から育児についてを無料で学ぶ(豊島区が提供)機会があるのだが、そこに参加していたほかの妊婦さんから病院情報を仕入れた結果、どうやら板橋区は志村坂上にある「板橋中央総合病院」がいいらしいという結論になった。先週、実際にロケハンしてみたのだが、とーっても古い、いわゆる庶民の総合病院という感じで、アットホームそうだし、なかなか好感が持てた。夫の立会い分娩もOKだし、費用も平均よりちょい上という感じだった。たぶんここになりそうだねなんて思い、念のために帰路、近所にあるもう一つの都立病院である「都立豊島病院」とやらに立ち寄り、分娩スケジュールの確認やら、費用等を確認。何でもここは「ナースのお仕事」というドラマが撮影されている病院だそうで、なるほどむちゃくちゃキレイ。聞けば4年前に改築された、元々は伝染病を専門に扱う病院だったそうで、うーん、ウチからは環七よりも遠くへ行かなくても良いと言う距離感(環七越えはとても混雑する)や、設備、分娩費用、評判、立会い分娩の可否、等々、大いに悩む結果となったのだが、紹介状を書いてもらえたので、試しに予約を入れてみたら、簡単に入ったので、あっさり都立に決まりと相成った。

11月1日(土)

日本の医療システムって謎だらけだ。ニューヨーク時代に桑間 雄一郎先生という面白いお医者さんがいて(妻などは、実際桑間先生に見てもらっていた)「裸のお医者さまたち―名医と迷医の見分け方」という著書で、日本の医局の摩訶不思議について切々とお書きになっていたのが、帰国して実際に診察を受ける立場になって、なるほどよくわかるのだった。日本の患者ってとっても立場が弱い。ほとんどの場面で医者の言いなりで、なすがまま。いくらなんでもこんなには必要ないんじゃないの?と、中毒になりそうな量の薬が処方され、支払いにしたって、不透明なまま一方的に押し付けられ、疑問なんてものを持っちゃいけないような仕組みになっている。
ここ最近の医療事故の多さでもわかるが、現場はかなり高いレベルでいい加減にも関わらず、裁判なんかになったら、現状の法律では勝ち目が無い。専門的な世界なだけに、証拠をそろえて太刀打ちするのは、ストラテジー的にも経済的にもなかなか大変なことだ。そんな訳で話はとてもズレつつあるが、病院に行くと、必ず言うように努めている一言がある。それは「ぼくはジャーナリストですから」って事。これを言うと、医療現場はけっこう嫌がる。医療現場の最大の敵は、今やマスコミをおいて他にない。政治的に裁くことの出来ない王様たちを裁くのは、民事パワーしかないのが現実なのだ。
我が家も紆余曲折したが、ようやく産院は決まりそうだ。来週、転院後の「初診」となりそうだが、ここへきてまた、「ウチでは初診の場合は、再検査をする決まりですので、だいたい40,000円ほどが必要になります」と来たもんだ。ここに「なぜ?」という疑問の入る余地は無い。なんせ「病院の決まり」なのだから逆らえない。もし払いたくなければ「他で産んで下さい」という意味になる。これ以上、分娩施設を求めて右往左往するのは嫌だし、再検査は念には念を入れる意味でやぶさかではない。でも、正直ちょっと引っかかるんだよね…。何事もクリティカル critical でシニカル cynical 過ぎるのは、よくなうけど、疑う事からすべては始まるのもまた事実。

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