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11月14日(金) 目の前にある道はいったいどこへ続いているのだろう。平坦な道、でこぼこ道、曲がりくねった道、上り坂、下り坂、乾いた道、ぬかるんだ道、整った道、砂利道、それはもうありとあらゆる種類の道が、世の中にはある。今、自分がその道をどのようにして進んでいて、だいたいどの地点に居て、今後どうなっていくかは、本人をもってしても100%はわからない。でも、明日の事が完璧にわかってしまったら、道程は驚くほど退屈だろう。少なくとも自分の場合はそう。どこかに行く前には地図を広げて、最低限の情報は調べるけれど、実際進む時は前の方しか見ない。だって、後ろばかり振り返っていたら危ないもの。そしてその道が果たしてどこに続いているのかは、常に謎を残したままだ。または、これまでなぜそういう道程だったのかも、敢えて追求しない事にしている。その方が面白い。もちろん不安はたくさんある。安定もしていない。でも、目の前の不安を乗り越える連続こそが、すなわち、生きる糧である。 |
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11月13日(木) そして今日もファ様は不思議な寝方をしていた。ちょっとわかりずらいかもしれないが、今回は「本の抱え寝」である。構造としては、妊婦が読む本の上に何かの小冊子が置いてあるのだが、ファ様はその小冊子の四隅を抱え込むようにして、顎を垂らし爆睡していらっしゃるのだ。背後には先日書いたが、「24」で拉致されたバウアーの娘がアジトから逃げようとしている姿が映っている(って知らない人はごめんなさい)。ファ様は背後で何が起こっていようとお構いなしにいびきを立てているのだった。 |
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11月12日(水) 最近のおともだちSKちゃんは、中国人のハーフで、茗荷谷にある大学の4年生。そうは見えないが経済学部らしい。毎日職場にヴィヴィアン(ウエストウッド)を着て来る彼女、さすがに半分中国人だけあって、テンポもリズムもメンタリティも日本人離れしているから気が合う。以前職場にいた双児ちゃんたちも帰国子女で、頭の中は国際的であった。だからすぐに仲良くなる。こういう場合、歳の差は関係ないのだ。で、SKちゃんはうさぎマニアだ。彼氏と同棲する典型的なアパートメントでミニウサギのピョン吉を飼っている。先日彼女の部屋を訪れて。かねてから念願だったピョン吉を抱っこさせてもらったのがこの画像…ふふふ、猫と違ってウサギの毛ってツヤツヤスベスベでかんわゆい〜ん。思わず食べちゃいたい感じだった。しかし、このピョン吉、かなりの恐がりだそうで、腕の中の表情を見てもお分かりの通り、思いっきり瞳孔は開き、見事にフリーズしているのだった。ふ、キミなかなか変わってるね。 |
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11月11日(火) 寒い!と言いつつも、この季節、これで普通なのだろうから仕方ない。でも、ひとつだけ心配なのは、一昨日雨が降り始めてから、表の(隙間の)野良猫(3匹の子猫)たちの姿が見えない事だ。急に寒くなったけど大丈夫なのだろうか…。 |
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11月10日(月) ついに参加だ、父親学級。そして今手には、ふふふふ「父子健康手帳」が握られているのだった。今回妊婦と共に参加したのは、豊島区池袋保健所が主催する無料の父親学級(と言っても、ほとんどの人が妊婦を伴って参加していた)。時間はおおよそ3時間ほどで、けっこうな長丁場だ。 |
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11月9日(日) さて、総選挙が終わったけれど、世界は何か変わっただろうか?
答えはおそらくNOだろう。この文章は選挙結果が出る前に書いているけど、それくらいは予想できる。庶民だって馬鹿じゃない。実際、肌寒い小雨模様の日曜日だったから、浮動票が選挙の行方を左右するにも関わらず、普段選挙に行かない人が、投票に出向く確率は下がるからして、結果として与党圧勝であると思われる。自分はどうかと言うと、会社帰りの投票締め切り間際に寄ってきたけど、まぁね…どうなっても、アクションを起こす事に意義ありで、今回は結果よりも様子を見守りたい気持ち。今更ながら直接選挙制ならばどんなにスリリングかと思う。選挙制度そのものが自民党が負けないように、または負けても、比例代表マジックで敗者復活しかり、または野党に不利なように作られているので、真の改革を目指すんなら、まずはこの辺から改革すべきとは、誰もがわかっちゃいる部分なんだろうけど、日本という国の改革は、いつだってアメリカ主導でない限り、劇的に進む事はない。でも、大きな変化は期待だきないけど、きっといろんな場所で小さな変化が起こり始めている気がする。そのキーとなるのは、普段選挙に行かない我々だと言う事を、一刻も早く理解すべき…心の底からそう思う。 |
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11月8日(土) 病院が決まった。電車だと東武東上線の大山駅から5分くらいの場所にある、都立豊島病院だ。先日第1回目の診察を受けたのだが、待ち時間は1時間弱でアベレージ。それまで通っていた病院とは比べ物にならないほど、整った設備、システム、先生の感じの良さに妊婦感動。妊娠後はじめて「ちゃんと診てもらっている」感じがして嬉しかったそうで、診察が終わると、「神楽坂の中華五十番の肉まんが食べたい」というリクエストまで飛び出し、夫婦でムシャムシャ楽しい午後となった(何度食っても美味しいぞ五十番よ、あんたたちは素晴らしい)。 |
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11月6日(木) ウチのベランダには、なかなか気軽にゴミに出せない大きさのプラスチック収納ケースが、はじっこにヒビが入り密封性がなくなって以来、無造作に立て掛けてあった。いつか捨てねばいつか捨てねばと思い続けて早1年…その機会はなかなか訪れず、見事なまでの不要の長物だったのが、妻の何気ない一言で、今この時間、水曜日の午後10時半にビルの隙間で暮らす野良猫たちへの「温かい」プレゼントとなった。 |
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11月5日(水) ここ最近借りたDVDは、しっくりこなくてガックリするパターンが多かったのだが、昨晩観た「ディナー.ラッシュ」はテンポも良くメリハリもあって、久しぶりのファインムービーだった。2001年の作品で、日本でもミニシアター系でずいぶん人気だったらしいから、観た人も多いのかもしれないが、全然機会がなかったなぁ我々には。そんな訳で、この作品の監督は、ビデオクリップ制作で有名なボブ・ジラルディという人で、主演はアメリカ映画のイタリアンギャングものには必ずと言っていいほど登場する、ダニー・アイエロ。まぁ円熟味を増したその演技は、まさにキャンティクラシコみたいでボニッシモと言ったところか。その息子役のエドアルド・バレリーニは、ジェット・リーの敵みたいな悪役ばかりで、ちっとも良い印象派なかったが、今回はなかなかファンタスティコ。しかしだ。この作品の真の主役は彼らではなく、我々夫婦も昔から好きな今が旬の2枚目役者、ジョン・コルベットをおいて他にいない。うーん、男から見てもアンタは格好いい。最近では「Big
Fat Greek
Wedding」で本格的にブレークしたが、アメリカでは90年代からドラマ等で人気がある(Sex
& the
Cityとか)32才の男盛り。ベン・アフレックなんかより知的でセクシーだから、よく知らない人はこの機会に好きになって下さい。この他にも、NYと言えばまたアンタかのサンドラ・バーンハード等脇役も濃くてベニッシモ。 |
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11月4日(火) 我が家の猫兄弟たちが「サイエンスダイエット食べないぞキャンペーン2003秋」を展開している事は前に書いた。これに附随して、その他の雑多な餌を与えようと、多種多様な下世話な銘柄をトライするのだが、中にはサイエンス…以上に見向きもされないものがあって、そういう餌はタンスの肥的な存在となり、やがて賞味期限が切れ、ゴミ箱へ行くのが常だった。でも、最近はちょっと勝手が違う。そういう餌の食べ手がちゃんと、マンションの外、しかも隣のマンションとの間の細い路地に存在しているのだ。 |
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11月3日(月) 今日は文化の日であり、そして強引だが「1103」でいいお産の日らしい。これは本当の話で、こちらを参照していただきたい。少子化の時代だからこそ、次世代育成支援目的で厚生労働省やらこども未来財団やら健やか親子21推進協議会やらが主催し、各地でさまざまなイベントが開かれているらしい。「お産は選べる。自分で創れる。」をキャッチフレーズに、お産はあなたにとってかけがいのないチャンスであり、体験です、みんなとにかくセックスして、子供をたくさん作って、ガンガン産んで、国力の低下を避けましょうと切々と説いている訳だ、あの坂口厚生労働相が。ヒィ〜目をつぶるとあのニタァ〜っとした顔が浮かび、なんだかイヤ〜な気持ちになるのは、自分だけではあるまい。 |
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11月2日(日) 本日3連休の中日なのだが、遊びになんか行かずせっせと働いている。このように毎日レギュラーで働くのは本当に久しぶりだ。それまでの約10年間、時間が自由にならないような暮らし方をして来なかったので、この変化については当初目新しく刺激的でさえあったのだが、時が経つにつれ、周りのみなさんと同様、疲弊してきたような気もする。これを何10年も続けていかざるを得ないサラリーマンのみなさま、ご苦労様です。自分と同い年なのに、老人みたいなヤツがいるのも妙に頷ける。やはり慣れないという事もあるが、それでも今は目先の安定が必要なので、深く考えないように朝から暗くなるまで拘束され、小銭稼ぎに精を出す日々なのだった。 |
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11月1日(土) 日本の医療システムって謎だらけだ。ニューヨーク時代に桑間
雄一郎先生という面白いお医者さんがいて(妻などは、実際桑間先生に見てもらっていた)「裸のお医者さまたち―名医と迷医の見分け方」という著書で、日本の医局の摩訶不思議について切々とお書きになっていたのが、帰国して実際に診察を受ける立場になって、なるほどよくわかるのだった。日本の患者ってとっても立場が弱い。ほとんどの場面で医者の言いなりで、なすがまま。いくらなんでもこんなには必要ないんじゃないの?と、中毒になりそうな量の薬が処方され、支払いにしたって、不透明なまま一方的に押し付けられ、疑問なんてものを持っちゃいけないような仕組みになっている。 |
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これよりまえをよむ
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