11月14日（日）

あれ。あれは惜しかった。手放さなければならない時は寂しくさえあった。ニューヨークにはいろんなゴミが落っこちていて、このお子さま用のカーゴもその一つで、ある晩イーストビレッジを歩いていたら、ゴミ置き場にステキなデザインのこれが投げ捨ててあった。素敵な街だ。すぐさま拾って持ち帰り、ウィンデックスできれいにふいてから、部屋のインテリアとして活用。特に、当時凝りに凝っていたプレイドゥ（粘土）の保管場所として大活躍したもんだ。
やがて帰国する事が決まり、泣く泣く手放したけど、今、ニコちゃんがつかまり立ちやら伝い歩きを始め、もう少し経つと、このような手押しカーゴの類いが大活躍することを思うと、あああああ惜しい。これはホンとに可愛かった。そんな訳で、可愛いのないかいなと気にかけている今日この頃であるが、しかし、ここはアジアのニッポン国。ホンポとかベビザラスとかウェブとかで見かけるこの手の商品には、やれディズニーだのサンリオだのいろいろ余計なキャラクターがくっついていて、もーゲンナリ。北欧デザインのこういうシンプルなものってなかなか存在していないのが現状。再来年になれば、バブルの象徴だった船橋ザウスの跡地に、日本初のIKEAがオープンする予定らしいし、北欧チックで８安い）赤ちゃんグッズも扱ってくれる事を期待し、本日の締めとさせていただきます。ああそれまで待てないって言うか、その頃はもうニコちゃんでっかいけどね。。。

11月13日（土）

ようやく木枯らしなんか吹いて、正当な11月の気候が戻って来た感のある本日。福岡では家族4人殺害の凶悪元相撲部屋男が脱走したりして物騒だったが、そろそろコート出さなきゃねなんて思った方も多かったことだろう。やはりこれくらいじゃないと、あの暑かった夏からの離脱感がないので、寒いの大好きな自分としては、このまま一気に厳寒期に突入していただきたい。
通常、この季節なると、もう今年の事なんてどうでもよくって、来年の運勢はああだこうだと雑誌類も特集を組み始める。でも、ちょっと待て、終わりよければすべて良し。フィナーレを体感せずに来年のことを語るベからす。そんな訳で、来年の話ではなく、毎週チェックしているジョナサン・ケイナーのWEB占いに、興味深い事が書かれていたのでちょっと紹介したい。「牡羊座の人々は人生に少しばかり障害があったほうが、むしろ能率的に行動できるようです」。これまさにホントに心の底から「そうなんだよねー」と言いたい。そして、「通常、あなたは人と争うことで、興奮状態を作り出します。争う相手が見つからない場合、あなたは自分自身にプレッシャーをかけることで興奮状態を作り出します」とあり、これも今現在の自分の状況を見事に言い当てている。その後は、例によって抽象的な事が書き連ねてあったが、ああ、そうねもうちょっとリラックスして暮らさないと、興奮し過ぎて鼻血が出ちゃうかもね。ああ早く抜け出したい。

11月11日（木）

（→つづき）その後、9月にオープンしたばかりという「ほたリウム」とやらに1人300円を払って入場してみると、なんて事はない。まずは6分間ほど「目を慣らさせていただきます」と暗闇で放置され、その後いよいよシアター空間に進むと、2m×2m×3mほどの巨大水槽の中に無数のゲンジボタルが放たれていて、それをゲコゲコ言うサウンドマシンのBGMと共に、黙って鑑賞すると言う趣向。うーん、もっとプラネタリウムみたいに寝転がってリラクゼーションみたいな演出かと期待していただけに、シンプル過ぎてガッカリ。そもそもニューヨークにはいっぱいホタルが居たから、現像的な美しさのようなものは知らない訳ではなかったし、まぁでも、ホタルは今の日本では滅多に見られない昆虫となってしまったので、子供たちにはいいアトラクションなのだろう。最終的に、東武動物公園で最も印象に残った動物は。意外にも世界最大という何とかコンドル。たまたまつがいで求愛行動をしていたらしく、1m以上はある両方の羽を広げて、岩の上で華麗なダンスを披露してくれた。ええもん見せてもらいました。
そうこうしていたら、あっと言う間に夕方となり、渋滞を経て実家に戻れば、徳島から帰郷している姉が、仕事が早く終わるというので合流して、久し振りに家族揃って夕食を取り、貴重なファミリーデイを締めくくる。日本の大地は揺れ続き、世界は政治的に不穏な動きばかり続いているが、こんな時だからこそ、「家族」という掛け替えのない存在と過ごす時間は有り難いと心底思う。

11月10日（水）

なかなかこのページをアップデート出来なくなって来た今日この頃、ファルージャではブッシュ大統領の再選祭りとばかりに威信をかけた派手な総攻撃が始まり、フランスではアラファト議長が死に、宮古島周辺には中国の間抜け原子力潜水艦が意識的に領海侵犯し、小泉首相と民主党の岡田代表は、まったく意味をなさない党首討論を繰り広げたりしている。この日、我々はBMWで日光街道を1時間半ほどひた走り、ニコちゃん初となる動物園へと行って来た。
訪れたのは、あのカバ園長で有名な東武動物公園。平日のお昼時だったが、いやまぁ見事にほとんど誰もいない素敵さ。気候も良かったから、動物たちもいつもより活動的で、大人的には見所十分と言えた。が、この日がちょうど月齢9ヶ月のニコちゃんは、目の前で動き回る動物たちにはあまり興味が持てないらしく、どちらかと言うと抱っこされて心地良い木陰をお散歩出来る事の方が楽しかったみたいだ。この動物園の目玉と勝手に思っているふれあい動物広場には、数種類のウサギ、モルモット、チンチラ、羊、山羊、牛、ラマ、ミニブタ、巨大陸亀、耳の大きなキツネ（名前は忘れた）、ひよこ等がいて、思う存分触りまくりの撫でまくりで大満足（つづく）。

11月7日（日）

だいたいどこの家も、表札にはNHKのシールが貼ってあるのが当たりまえとなっている日本国。この公共放送は最近数多くの不祥事が取り沙汰されたお陰で、さすがに胡散臭いと感じているに多いに違いないが、そもそも受信料ってもの自体、実に不透明な代物で、民法で保証された契約の自由と真っ向に対する、意味不明で強制的な義務として庶民の懐を圧迫するまことに馬鹿らしいカツアゲである。国民の義務なんてとんでもない。NHKがやっていることを、よく考えて欲しい。庶民から巻き上げたお金で何をしているのかよく考えて欲しい。とんでもない放送局だと心底思う。
よくNHKから委託された出来高制の契約を迫る例の者々は、「放送法32条で定められていますから」なんてのたまうのが常だが、我々国民にはそんなもの支払う「義務」はありません。一方的な契約を結ぶ必要もないし、払わなかったからと言って罰則がある訳でもない。なもので、引っ越してから最初にやることは、勝手に貼られたNHKのシールを剥がすこと。そして、ブザーの脇に「NHK」の方はブザーを押さないで下さいと書くこと。この家に越して2年以上経過したが、最初の1ヶ月は頻繁にノックしていた輩も、この2年はすっかり現れなくなった。これに関しては非常に満足している。

11月5日（金）

お子さまの成長は本当に早い。珍しく4日間、ニコちゃんとベッタリだったので、夜眠り、朝起きると、新しい何かを習得しているのには驚かされた。気がつけば、伝い歩きはあたりまえ、バイバイも出来るし、新しい言葉をデイリーベースで覚えるし、机の上や、椅子の上によじ上れるようにもなった（これ危険）。先日、葛西の水族館に行った時も、周遊するマグロの群れを見て大はしゃぎで、分厚いアクリル水槽に張り付いて、いつまでもキャッキャと奇声を張り上げていらっしゃった（ついでに水槽をベロベロ舐めていた）。夏に行った時は、具体的な反応はなかったが、それにしても、1才未満の赤ちゃんにとって、水族館と言う場所はとても楽しいらしい。特に、葛西は安いし、よく出来てるし、平日ならばそんなに混んでないし、こりゃ定期的に通いそう。
さて、大塚のレンタルビデオ屋には既に「24」は存在していないので、代わりに「SEX & THE CITY」を借りて観ている我々夫婦だが、ああやっぱりサラ・ジェシカ・パーカー始めみなさま最高にいけている。ニューヨークに住んだ事がない人にはピンと来ないことも多いかもしれないが、一度でも彼の地に接すれば、このドラマがいかにセンスやテンポが良く、リアルであるか納得するに違いない。ニコちゃんが眠っている隙に、一気に6話ほど観終えて、今しがた次のを借りて来た所。今日はこれから銀座で久し振りに叔母に会うので、戻ってから続きを楽しもう。

11月4日（木）

アメリカ大統領選もほぼ終わり、残念ながら予想通り、暗黒の4年間が続く事が決定的となった。前にも書いたけど、やはりアメリカにはブッシュの方が都合がよいと考える人が、単純にそうでない人の数を上回るということが証明された訳だ。ああつまらない。マイケル・ムーアもエミネムもニューヨークタイムズも、お呼びじゃないってことなのだ。もともとアメリカと言う国は多くの州が合わさって作られていると思いがちだが、実際は2つの大きなパートに分かれているだけ。Next 4 years は南の人たちにとっては、さぞや居心地が良いものになるだろうが、東海岸の人々にとっては、再び悪夢到来で、ああ、またもやニューヨークに戻る日が遠のいた。テロリストたちも、ブッシュが再選を果たした事で、胸を撫で下ろしてるに違いない。
アメリカの一国独裁主義が今後も続くとなると、ヨーロッパ諸国の面々も徐々に黙っちゃいなくなる。だからと言って、すぐに何かアクションを起こせる訳ではないだろうが、まぁ4年後、どうなっているか楽しみである。Good bye love and peace for four more years.

11月2日（火）

あっと言う間に、しもつき。まずは、大阪在住のおともだち、To&Yoカップルさま、Congratulations! 待望のbaby boy誕生おめでとう。いやいやよかったねー。生まれる何日か前に臨月妊婦からメールを貰い「ウチはまだまだのんびりって感じ」なんて書いてあったからビックリ。そのうちニコリナと遊んだげてネ。
さて、秋の夜長と言えば、やっぱり映画である。どのカップルはでもそうだと思うが、趣味やら好き嫌いには差異があって当然で、作品によっては、一緒にレンタルDVDを楽しめないなんて事も多々ある。しかし、我々夫婦の場合、ティム・バートンの世界については、出会った頃から「買い」で一致しており、「ビッグフィッシュ」がレンタルになるのを2人して心待ちにしていた。で、昨晩ニコリノが眠った隙に鑑賞に成功。一見ティムらしくない作品なのかなと思っていたが、どっこいそこかしこ散りばめられた「らしさ」は、より磨きがかって完成度高かったぞ。。。流石だ。しかも今回はかなりディープなところに響き感動した。何故かと言えば、個人的に置かれている状況ともダブる題材を扱っているという事もあり、また、ちょうど昼の仕事場の人間関係のギクシャクぶりに嫌気がさしていたので、ユアン演ずる主人公の若い頃の波瀾万丈な生き様は、見ているだけで細々としたくだらない事を忘れさせハッピーな気分にさせてくれた。映画に限らず、この何日間はchange of paceに主眼を置いて、珍しく積極的に出回っていた。実家に泊まりがけで帰ったり、昼間、新浦安のベビザラスに行くついでに、葛西臨海水族園に寄ったり、通りすがりの昼寝猫にチョッカイ出したり、外食楽しんだり、カラオケ行ったり、ニコリナと思う存分遊んだりであああスッキリ。明日からまた疲弊ワールドに戻るけど、これでしばらくは頑張れそう。