Fashion Exhibition 'CLOTH'

http://www.accesshub.net/tomoko/

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11月14日(日)

猫兄弟はイーストビレッジに来てからとても大人しくなった。と言うのもこの部屋は暖かくポカポカしていて眠り易い部屋なのだろう、いつも大体眠っている。コイはリビングのソファーベッドの上で人間のように、ファファはコーヒーテーブルか最近では皮椅子の上で気持ち良さそうにしている…昔の偉い猫学者さんは「猫と言う生き物は眠るために生まれて来たのよ」なんて言ったもんだ。なるほど彼等の寝姿を見ているだけでとても平和な気分になり、忙しない下世話な日々の唯一のリラクゼーションとなっている。でも、最近コンピュータ関係で忙しく、あまり遊んでやれてないのが現状で、現在部屋の中にどこからともなく発生している小さな「蛾」-これはおそらく前住人が残して行った最悪の置土産に違いないのだが-にしばらく狂気乱舞して勝手に遊んでいたのに今や見向きもしない…思い出すのはCuriosity kills catと共に有名な猫格言「オマエらなんて飽きっぽいんだ!」だ。ハイハイわかったよ何か新しい遊び見つけましょ。

11月13日(土)

最近ひょんな事からバービーワールドについて勉強しなければならなくなって、特にウエブ関係から情報を仕入れて思ったこと…ああやっぱカワイイ!特にビンテージもの…やばいはまりそうだーっ!と言う私は当然昔から人形好きだった。子供の頃は気がつけば姉貴のともだちとばかり遊んでたので、自然とおままごと系ややリカちゃんなどの女の子チックなことをして育った。ダイヤブロックやら日本で流行中のLEGOやらそういうおもちゃで遊んだ記憶は全くない、ある意味変な男の子だったのだ…。当時バービーなんて知りもしないし、80年代に再ブームっぽくなった時は既に結構大人だったので声を大にして「バービー好きです」とは言えなくなってしまった(今と違っていろいろ言いづらい世の中だったのだ)が、今なら言える好きだー欲しい!あーそーびーたーいー! イーストビレッジの7丁目には有名なビンテージグッズショップがあって、たまにそこを覗くともうたまらないバービーが沢山あって、やれトゥイギーやらスチュワーデスやらとにかくドッキン素敵。でも日本のコレクターたちに買い荒されたお陰で、お値段も倍々状態らしくとてもじゃないけど洒落で買える代物ではなくなってしまった…うーん残念。

11月12日(金)

中学時代にテクノの洗礼を受けた私だが、それでも真面目に野球部だったので、坊主刈のままもみあげだけ短く切って「テクノカット」を気取っていたが、夏の大会にチームが負けると、3年生は引退し受験勉強に備えるのが普通。それと同時に中学3年間で初めて髪の毛を伸ばすチャンスもやって来る。だから夏休みが終わると3夏目漱石くらい握り締め、伸びかけの髪で床屋へと走ったのだった。何故って?そりゃパーマをあてるためである。初パーマ…生まれて初めての体験…母さんのパーマ液の鼻をつくあの臭いに憧れた日々とも今日でお別れ。憧れのああ夢にまで見たパーマパーマ、ああクルクルと細いロッドで巻かれていくよボクの髪…そしていよいよ待ってました、パーマ液!初めてだけど臭いはファミリアだもんね。アチチチなんだ結構熱いんだなぁー…でもなんか大人になった気分だ。ああ良かったパーマパーマ…ハッ!「お客さん終わりましたよ」って寝ちゃってたのか…「ぬ?誰コレ?」。後にも先にもそれが唯一の私のパーマ体験である。 最近106ドミトリーの仲良し2人組が相次いでパーマをあてた、かなり大胆なイメチェンでたぶん1人は大成功し1人は???だが、まぁまだいいよ、あの時の自分に較べれば…だって鏡の中にいたのは大仏のような頭をした、にきび面の鳥羽一郎…つまり分かりやすく言うと、パンチパーマの、しかももみあげテクノであっけにとられた中学生だったからだ。(画像は本人たち制作)

11月11日(木)

相変わらず徹夜気味の毎日…特に夜中にフォトショップでパスを切ったりしていることが多い最近の私だが、先日そういう神経を使う(ある程度の集中力を要求される)作業中にふと左下を振り向いたら、ファファがスクラッチボードの前で爪を研ぐでもなく、長い間ただ単に立っていた…思わずパチリとやったが、それに動ずるでもなく立ち続ける…いったいこれは何なんだ?その内こちらをチラチラ見ながらゴロゴロとパウリングし始めた…うーんファファ、訳分かんない行動やめてくれー!

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11月10日(水)

AERON CHAIR - Bill Stumpf and Don Chadwick, 1994 は機能面でもデザイン面でもとても優れた椅子で、コンピュータワークなどに最適と思われる…何か月か前にアルバイトしていた歯医者さんにこれがあった。座っていたのは体重200ポンド(90キロ以上)はありそうな肥満な方だったのだが、この椅子のサポート性能は素晴しいらしく、その方が10分に1回のペースで何かを飲み食いするために立ったり座ったりしてもちゃんと健気に支えていらっしゃった。試しに座らせてもらったら、座面にピンと張られたネットが腰骨/背骨に吸い付くようにフィットする…肘掛けのジェルも柔らかく、全体的な印象として何だか大きなパンパンしたものに包まれたような…例えればキングコングに掴まれたジェシカラングのような座り心地なのだった。大昔…不必要に裕福だった頃、椅子類が好きで好きでリビングに Le Corbusier Chaise Longue とか揃えたもんだ…ああ、あの頃に戻りたい(椅子だけでよくて他はいいけど)…今となっては夢幻の如くなりだが、うーん…この椅子欲しいなぁ…え?885ドル?たけー。

11月9日(火)

世の中にはバラエティに富んだ実に様々なコミュニケーション方法が存在し、未だに煙を焚いたり旗を上げたり下げたりしている人も(たぶん)いるし、鳩を飛ばす人、糸電話をかける人、モールス信号を打つ人とかいろいろいるはずだ(本当にいるのだろうか?)。手の届く範囲にいれば単純に会って話せばいいし、あるいは近くにいても話したくない、例えばルームメートが壁1枚向こう側にいるのにわざわざメールを送るなんて全く馬鹿げているようだが、関係性が悪化した時のコミュニケーションの手段として有効だったりする。また手書きの手紙も素晴しい、何日かかけて太平洋を渡っている間に、きっと気圧の影響を受けたり湿気を含んだり、時に日にさらされて干されたり、郵便配達人の汗が染み込んだり、ニューヨークのポストオフィスでねずみにかじられたり、等の外的要因によって変質してしてしまう場合もあるのかな…と想像できて楽しい。で、自分にとって最も実用的かつ有効なコミュニケーションスタンダードはいったい何かと言えば、やはり今やEmail以外にあり得ないわけで、まぁこれは自分に限らずかなり多くの人(特にアメリカでは)の当り前だ。今朝…全くのデジタレスガールだった元アナログビューティからようやくメール開通の知らせが届き、とても喜んだ私…very very welcome to my side sweetie! やったね!

11月8日(月)

一口にブルックリンと言っても、それはバラエティに富む住み分けの為された人種地域のモザイクであり、その坩堝として名高いクイーンズ、特にエルムハーストほどではないにしろ、100メートルも歩けば突然異国だったりする。そんなブルックリンはウイリアムズバーグ地区で、何年か前からワイドオープンステューディオ「Cave」を中心に精力的に活動する日本人の芸術家グループがいる。Mr.ShigeはCaveのダイレクターで随分昔から友だちの友だちとか何とかで名前とか顔とかは知っていたのだが、あまり話したことはなかった。が、最近自分が関わっているエキジビションの関係もあって何かと交流がある。彼はなかなかパワフルな人物で、無精髭の似合うキャラクターで皆をぐいぐい引っぱるリーダー的存在。12/18(土)当日にはCaveもイベントを予定していて、我々は言わばライバル関係にあるのだが、お互いアーティストの人質=エクスチェンジを予定しているので、無駄な闘いも、来場者の奪い合いもなさそう…第一ターゲットが異なるし、まぁ問題ないいでしょう…ね、シゲさん?

11月7日(日)

ああああ騒ぐテクノの血…Y.M.O.のデビューが1978年と言うことは、その時自分は中学2年生になる訳で、ハッキリ(こっそり)正直言って完璧に影響を受けた。で、実は野球部だったので当然坊主頭…なのに、やったやったやったんだー"テクノカット"…ハッキリみんなに笑われた。で、元はY.M.O.なのかと言うと決してそんなことはない、実際はクラフトワークだったりする。いわゆるそういうテクノクラシックと呼ばれる(勝手に呼んでいるだけ)音楽を聞くと今でも何か心の裏側に繋がっている青とか赤とか黄色のシールドから微妙な電気が流れてピリピリするような感触があるのだった。日曜日、肌寒いけれど心地の良い日差しのアトリエで、NY在住Techno/Drum'n Baseユニット"HIMAWARI"の撮影をやった。2人はなかなか絵になるナイスな波長を持ったカップル、撮影中ずっとそういう電気にピリピリ感電しながらも、なかなか素敵な絵がたくさん撮れた。彼等のシューティングの模様は、今週末にファッションエキジビションのウエブに登場予定、乞うご期待!

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11月6日(土)

ニューヨークライフには出来るだけ丈夫で下世話なサイフが似合う。いつも後ろポケットに入れられる(pick pocket=スリからのプロテクトとして、ブルックリンで生まれ育った友人のサジェストによると前ポケットに入れるのが一番らしいが…)、できればヘビーデューティーなガッチリしたものが理想だ。一時期、誕生日プレゼントに頂いたアルマーニの立派な皮財布を使っていたのだが、どうもしっくりこなかった…と思っていたら見事に自転車屋でスリにあって紛失してしまったのだが、それ以来元々持っていたタイプに戻し(センチュリー21で購入したアウトドアもの)現在に至る。もう3年近く同じものを使っていて、流石に最近くたびれてきた…が、(昨日の続きみたいだが、)最近急速に育った素敵なリレーションシップの影響を受け、スッカリ生まれ変わってリフレッシュ!活き活きしている…ほーらよく見ると以前猫兄弟が入っていた場所には…GFの写真が!ああスマヌ猫兄弟よ…そんな理由で最近財布を開くのがチョット楽しみなのです。

11月5日(金)

リレーションシップが崩壊していく過程には段階があって、癌とかと同じように早期発見とか末期で治療不可能とかの異なる症状が見られる。その最も分かりやすい尺度となるのが、どのような種類の言語/行動によってコミュニケーションが行われているかに集約される訳で、それは関係性によって異なるが、大体両者の間に「言葉」というものが存在しなくなるともう完全な末期症状か、あるいは全く逆の阿吽の呼吸的健康状態のどちらかになる。個人的にはどちらとも経験したことがあると思うが、最近あまり嬉しくない方の言語衰退を経験し、何とも悲しい気分になった。そう、昔はあんなに仲良かったのに…なんて過去に於ける健康な記憶が有るが由余計空しいのだが、とにかく実際何かを喋ろうとしても全く言葉が出てこない、あるいは無理して何かを発しても、それは口から出た瞬間言葉として意味を持たない単なる音声(波長)として、その辺を舞っている埃やら塵やら何やらと同じように、どこに行くでもなくフラフラと彷徨っていつの間にか消滅して…それで気が着けば塵も積もれば山となるの如く、喋った分だけ香取線香で足元にポトッと空しく落ちた蚊のようにただただひたすら落ちている…勿論それらは意味を為さない…それを知れば知るほど言葉は機能しなくなっていく悪循環。そういう時は残酷だけどお互いのために一刻も早く、コミュニケーションを遮断すべきと本気で思う。

11月4日(木)

徹夜徹夜徹夜…どうして昼間時間がある時に限って何一つ捗らないんだろう…でも昨夜は自分でもかなり気に入った作品が作れたので眠いけど満足しています。ぜひ覗いてください(ココをクリック)。さて、わが家系に芸術家の血が流れているかどうかは定かでないが、母は60過ぎてからいきなり見事なまでにどう見ても芸術家に転身した…と言っても職業的にそうなった訳ではなく、とにかくアマチュアとしてオイルペインティングを本格的に始めて、展覧会に出品したり段々と号数の大きな絵に取り組み始めたり、市のコーラスグループにも参加して、こちらも大きなホールでの公演を経験したりと、全くをもって「おいおいアンタもしかして何十年もずっとやりたかったのに我慢してたんちゃうか?」と偽大阪弁を発したくなるほど頑張っていて、微笑ましいのだった。先日久しぶりに話しをした時も、芸術だけではなくて体も大事にしなくちゃねーなんて言って最近始めたスイミングクラブの話しをする。60年間金槌だったのに、へー結構泳げるようになったんだ、とせいぜい25メートルくらいを想像して訊ねたら、何と最近バタフライをマスターしたと言われビックリ!60過ぎてバタフライかい…ふーむやるなぁ…

11月3日(水)

ファッションエキジビションが行われるL'Atelierは、ロングアイランドシティ、特にプロジェクト(マッチボックス的外観の低所得者用団地)の建ち並ぶ=治安の良くないという意味=エリアに位置し、普段は見ることの出来ない物凄いものを目のあたりにし易い場所だ。例えばプロスティテュート(娼婦)たち…何が凄いってそのコスチューム…特に金曜夜のそれはMTVで流れるブラック系のガールズグループ(EVEみたいな)が着ている冗談みたいなパッツンパッツンのヴァイニル系の超ショートパンツなどを申し分け程度に身に着け、何人かまとまって特に22ndストリートを徘徊してたりする。間抜けな客ども…(これは黒人好きの白人が多い)は車から彼女たちを見つけては止めて交渉し路地裏へと消えていく。10分20分ほどで戻るところを見ていると、内容はショート(BJ)、賑わいやらリピーターの数から察するにかなり安いとみた。市がこの違法なビジネスを知らないのか言えば、それは絶対に有り得ない。観光客の目に入らない地域に関しては完璧に「黙認」なのがジュリアーニ市長のやり方である。そうやって実は保護された彼女たちの縄張りで、私たちは芸術活動をしているのです。

11月2日(火)

コイはもうすぐ2才半くらいだがいつまでたっても甘えん坊だ。たぶんベイビーのまま成長することを拒んだブリキの太鼓のオスカーのようだったりして…もしそうだったら怖い。いつもベッドにピョンとやってきては人の枕を占領する。そこに強引に頭を潜りこませようものならアンタ、よほど嬉しいのかゴロゴロゴロゴロ喉を鳴らし、挙句の果てに涙目になり=猫兄弟は涙腺が狭いので=それが溢れて結局目ヤニとなり(ゲッ!)そしてくしゃみしてそこいらじゅうに巻散らすという、寝る前としては最も取って欲しくない行動を取ってくれるからたまらない。でも可愛い…悪気がないのはわかってる…ただ目ヤニがクサイのがいけないんだよね。今朝は霧が立ちこめ幻想的なマンハッタン、頭にふと「夜霧のハウスマヌカーン♪」の歌がリフレインされ(確か歌っていたのはヤヤって人だった、知り合いに同じ名前のカザフスタンの元王子様がいる…)で、ムショウに鮭弁当を食いたくなった。

11月1日(月)

1日遅れでハッピーハロウィン!お2階のソーちゃん…ああそれにしてもキミはなんて可愛いんだ…タメイキが出てしまうよ。昨日は時間が合わなくて折角トリックオアトリートしてくれたのにゴメンね。ヒロシはその時間、実はドッグランで犬々の仮装パーティを見てたんだ…いやぁ全くアメリカらしいって言うか、馬鹿らしいって言うか、犬に仮装させるのはまだいいとしても、チュー骨の代わりにゴム製人間の手首をクワえさせるのはやめて欲しいよね…何か見ちゃいけないものでも見てしまったかのようなバツの悪い気持ちになったのは、ぼくだけではないはずさ。夜は夜でパレード見に行こうとしてたんだけど、昨夜の疲れ(マイ仮装パーティ)が残っていたし、第一あまり楽しみ過ぎると日本にいる My Sweetie に申し分けないので、ほどほどにしておくことにしたんだ。ニューヨークは秋本番?落ち葉が日に日に増して下世話なものを覆い尽くしてくれるから、この季節結構好きなんだ…そしてマンホールからスチームが上がって、やっとここらしい感じになってきた。寒いの好きなんて言うと色んな人に怒られそうだけど、ぼくもファッションエキジビションの相棒キャットも冬が大好きなんだよ実は。

 

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