CatCat ◇◆　Brother in 2002　◇◆

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	9月14日（土） 3連休初日…と言いつつも、フリーランスの自分にはあまり関係のないことなのだが、なんだかパッとしないお天気で週日労働を余儀なくされている会社員の皆様どうも御愁傷様。やっぱりこうスカッといきたいでしょ？さて、ファッちんは最近ベランダがお気に入り。このベランダ、ビルの構造上閉じた扇子のような形をしている。それはかなり極細で洗濯物を干すだけでもうギリギリ。しかも床にはプールみたいに緑の耐水性ペンキが塗ってあるから、なんだかゴムっぽくいい感じではない。が、ファッちんは何故かそこが気に入って、直射日光を浴びながらいつも以上に目を細め、デスクでコンピュータワークする自分を見つめていらっしゃる。たぶんジェラッ子コイがそいうサーフェイスが好きでない。つまり邪魔しに来ないのが理由だと思われるのだが、まぁ良かったね落ち着けて。昨晩はまだ観ていなかった昨年のデビッド・リンチ監督の「MulHolland Drive」をDVDで観たのだが、あははは超難解。時間軸のぶれが激しく、いつものように現実なのか夢なのか、幻想なのか回想なのか、生なのか死なのかが曖昧でかなり混乱した。尊い死を匂わせるブルーを鍵にそこいら中に散りばめられた記号の数々、怪し過ぎる登場人物たち、ハッキリしないラストシーン…うーん流石だ。100％理解することは不可能だけど、きっとそれでいいのだろう。本編もそうだが、付録として収録されている監督のインタビューがまた「らしく」て面白い。発音からしておそらく日本人のインタビュアーの稚拙で的を得ない質問に半ば呆れてイライラしながらも、実に論理的で辻褄のあった常識的な考えを述べていて興味深い内容となっている。ハリウッドの潮流から大きく逸脱し、一部からはとても嫌われているだろうことが安易に想像できる、確固たる美学を持った今どき貴重な頑固者だ。とてもいいことをおっしゃっているので、是非DVDを観てほしい。
	9月13日（金）再び横浜の帷子（かたびら）川にタマちゃんがヒョコっと現れ、我が家のリビングルームにはファッちんが尻尾をピンとあげて現れた木曜日。深夜バスで大阪に帰るウェブデザイナーの友人が出発真際にわざわざ大塚まで来てくれたので、日本一安いという近所の居酒屋「一休」で急ぎいっぱいやった。確かにモルツの生中ジョッキは一杯たったの90円だった（何杯飲んでも一杯90円、ただし2時間制限あり）。で、調子に乗って「鳥皮煎餅」というヤツを食べたら、食べた5分後から激しい腹痛に襲われ、結局部屋に戻ってからピーピーに。昔からわかっていることなのだが、鳥の油が苦手だ。特に皮はダメで、ビールと一緒なんてとんでもない…のだが、ついつい食べてしまうのだった。視聴率が30％超だったらしい「911カメラは中にいた」だが、アメリカで放映されたのは遡ること半年前。遺族への配慮が足りないとか強烈過ぎるとかで物議をかもした。司会進行役は何を言いたいのかがよくわからない北野武ではなく、言いたいことのハッキリしたin strong connection with New York ロバート・デ・ニーロ。スポンサーの好意によりノーコマーシャルで2時間続きで映画的に放映され、緊張感と集中力を維持したまま観ることができた。これは日本とは大きな違いで、ピッツバーグに墜落した93便の首を傾げたくなる再現ドラマもなかったし、クライマックスが「今日の出来事」で部分的に放映されることもなかった。作品の大部分を占めているのは紛れもなくフランス人兄弟の秀逸ドキュメンタリーだが、実際はCBSという巨大放送局がさらにその上から覆い被さった構成になっていて、たぶん日本の人たちは知らないだろうが、既にかなり当局の意向が反映して編集し直されている。それでもなお想像を遥かに越えたショッキングな音と映像は、観る者の背筋を凍らせる…極限状態、パニック、カオス、人間ドラマ、その他ニューヨークで消防署なのに中でモクモクたばこを吸っていたり、最初から最後まで発せられるファッキンランゲージも結構キツイ。これをキー局がプレミアタイムにノーカットで放映したのだから、今考えると凄い英断だった。みなさまはどう感じましたか？
	9月12日（木）グラウンドゼロには強い風が吹き、2,801人もの犠牲者の名が延々と読みあげられる。同じ日、日本の奄美沖では北朝鮮のものと見られる不審船が引き上げられ、観音開きの船体後部ドア内に上陸用小型艇が収納されていることが確認された。また、パタキニューヨーク州知事が The Gettysburg Address を読み上げた頃、一部のウインドウズユーザーはW32/Chet@MMという911便乗ウイルスの被害にあっていた。マカフィー社やトレンドマイクロ社が警戒を呼び掛ける中、ロンドンでは稲本選手がプレミアシップ初ゴールをあげ、ロサンジェルスでは額に打球を当て緊急手術を受けた石井投手が病院の回りを散歩した。再びグラウンドゼロに目をやると、いくぶん額が禿げ上がったジュリアーニ元市長が、なんだかんだとうまくやっているブルームバーグ現市長や、アナン国連事務総長や、パウエル国防長官らと共に犠牲者の冥福を祈り、小泉首相はムジャラフ大統領と国連で握手をした。さらに、ブッシュ大統領はCBSのインタビューに答えイラクを攻撃するのは確実であることを伺わせた。我が家では、妹が日テレで放映されたフランス人兄弟撮影によるドキュメントを静かに眺め、キッチンではコイが半生のターキー猫缶を一心不乱にムシャムシャやっていた。その頃、宇都宮では殺害されたナベサダ兄さんの捜査が急ピッチで進められ、中目黒のデザイン会社でパターンナーとして働き始めた妻は、小洒落た居酒屋で社長にお酌をしていた。 12日朝になり、テレビでは無精髭面になった宮本亜門氏が「ニューヨーク脱出劇」とやらを熱く語っていたので、それをシラーっと眺めていたら、目線の先に慣れない餌を食べ過ぎて下痢になったコイが、おしりにウンチをつけてフンフンと歩いているのを発見。床を拭き風呂でザブザブ洗っていたら、ブミャーと激しく抵抗され、左手の薬指あたりを思い切り引っ掻かれ出血する。そんな時電話のベルが鳴り、すわ、昨晩より連絡待ちをしている就職申し込み先からの書類審査の結果報告かと思ったら、「小山運送さんですか？」と言われ拍子抜けする。後で良く見たら受話器に血がついていたのでゴシゴシやる…ふと妹の部屋を見ればファファが卓袱台の上でブミュオーッと変ないびきをかいていた。果たして世界は平和だろうか…。
	9月11日（水）あれから1年が経過した。この画像はテロから9日目にブロードウェイから撮影したものだが、怒りと悲しみの炎は収まる気配を見せずインディアンサマーの雨に打たれモクモクと水蒸気をあげ続けていた。その光景は今でも脳裏に焼き付いていて、そんな所へ行ったことはないが、まさに地獄絵図と呼ぶに相応しいものだった。日常生活においては、まだ頻繁に悪夢を見ていた頃で、崩れ落ちた瓦礫の下敷きになったり、無数の人の叫び声が聞こえたり、身体が生のまま焼かれたりして、夜中に冷や汗をびっしょりかいて飛び起きたりしていた。神経過敏になっていたので些細な物音や空気の変化に敏感になって、まるでプレイリードッグが穴から身を起こし鼻をヒクヒクさせて敵を警戒するかのような暮らし振りだったのを思い出す。何せ1ヶ月の間は窓から吹き込んでくる風の中には確実にグラウンドゼロが燃えるイヤな臭いが含まれていて、そのことから逃れる術はなかった。そう言えば、遺書を書いたりもした…引っ掛かるものが何もない壁で爪でも研ぐような気持ちで切々と書き残した…今思えば馬鹿馬鹿しいのだが、それはたぶん動物として本能的な反応で、あの日あの時あの場所にたまたまいた人誰もが感じた危機感だったと思う。一度は阿鼻叫喚の巷と化したグラウンドゼロは驚くべき努力とスピードで整地され、今日11日は、世界各国の首脳が参列し記念式典が行われる。365日をかけて人々の記憶も大掛かりな重機やミサイルで徐々に均され、一部テロリストは捕まり、あるいは一部は逃走（闘争）し国際指名手配されている。誰が正義で誰が悪なのかに答えはない。アメリカが正義でアラブ社会が悪なのではない。大事なのはどうしてこういうことが世界で起こっているのかを誰もが考えることだった。大きな目覚ましが鳴って、普段はそういうことに疎い人までもが覚醒する機会を与えられた。しかし1年経過して世界は何かを学んだのだろうか？人類平等や世界平和を唱える人々の声をしり目に、相変わらずの椅子取りゲームに明け暮れる権力者たちは、ますます世界をアンバランスにしている。たぶん一番変わらなければいけないのはアメリカ自身だ。そんな祈りを込めながら犠牲者たちの冥福を祈ろうと思っている。
	9月10日（火）世の中は変わっただろうか？帰国して豊島区に住み始めれば、やれ東京大空襲で焼け残ったら某とか、そう形容される建物に出くわしがちだが、よく考えるといったい誰が無差別に空襲なんかしたんだ？それはもちろんアメリカ軍。1945年3月10日、B29爆撃機344機による東京への夜間焼夷弾爆撃。死者約10万人、消失戸数約27万戸、下町を中心に全都の約40％、40平方キロメートルが焦土と化した（by 広辞苑）。太平洋戦争による総死者数の約1/31が一晩にして生まれた計算になる。空襲はこれ一度きりではない、4月も5月も繰り返し行われ帝都東京は壊滅状態に追い込まれた。その後原爆が投下されさらに大きな被害が出た。いい悪いの話ではなく、こんなことをしている国はそうそうない。朝鮮戦争もベトナム戦争も湾岸戦争もアフガニスタンも爆撃に次ぐ爆撃が繰り返された。落とされている国が違うだけでやっていることに変わりはない。そして何一つ根本的には解決していない。次はイラクが標的となっている。 WTCはテロリズムによって倒壊し、多くのアメリカ人は被害者意識をもってゴリ押し体勢を後押ししている。やられたらやり返す…先制攻撃されることが何よりも許せないのがアメリカ。だから同時多発テロはパールハーバーに例えられることが多い。昔は昔、今は今。戦争と現代テロは切り離して考えるべきだが、アメリカの対応はいつもよりたぶんちょっとだけ危ない。911からいったい皆何を学んだのだろうかと思う…昔から火（非）のない所に煙りは立たないと言うではないか。
	9月9日（月）最近ブッシュ大統領は人気がない。フラットな9月の日ざしの中ファッちんもたぶんそう思っている。「ブッシュ大統領か…テキサス男ﾆｬｰ」という感じだろうか。もともとアメリカは軍事大国であるからして、いつの時代も力にモノを言わせた（世界的にはとんでもない）政策がとり続けられてきたが、歴代大統領の中でもブッシュ大統領のやり方は目に見えて非スマートで直接的過ぎると感じている。ｺﾞﾘｺﾞﾘのﾌﾞﾘﾌﾞﾘ。どこかで大規模な戦争を繰り広げなければ強いアメリカ（＝政権支持率）を維持できないというワンパターンな政策の裏には、石油と言う南部特有のご馳走の利権を巡る複雑怪奇なドラマが見え隠れする。イラク（withフセイン大統領）は限りなく黒に近い灰色な国に違いないが、それでも雨霰のように無差別にミサイルを打ち込む必要性は誰が見てもない。現にイギリスを除いたヨーロッパ諸国は今回のアメリカの軍事作戦には同調の姿勢を見せていない。ブッシュ大統領の言う「大量破壊兵器がテロリストの手に渡る前に先制攻撃」の意味さえよくわからない。日本に戻ってみれば思った以上に根強い反米感情が渦巻いているのを感じるが、やはりマスメディアの貧弱さゆえに、普段はどんなに息巻いても肝心の場面になると簡単に長いものに巻かれる（あるいは世界的に蚊屋の外にされる）傾向にある。そう言えば「NYギリギ生活ガイド」を仕上げる過程でも、編集者の1人が極端な反ブッシュ思想の持ち主だったためもめにもめた経緯があった。彼の脳は強烈に凝り固まった反米感情に支配されていたので、別に政治的な内容の本じゃないし、政治的な活動をする著者でもないってのに、朝から晩まで難くせの嵐。自分が住んでいる愛着のある街がテロリズムの脅威にさらされているので盛り上げたいという純粋な思いが全く通じなかった。イヤならそんな仕事しなきゃいいのにと思うが、プロだからイデオロギーに反することもやりますよという姿勢なので、こちらはたまらない。そんな中途半端なイデオロギーはどうか捨てて下さい。 911から1年と言う節目を迎えて、世界は決して平和ではない。アメリカにブッシュ大統領（と怪しい取り巻き）ある限りきな臭さはまずます顕著になっていく。世界平和を守るためという名目で、再びミサイルと言う名の砂嵐が中東の大地に吹き荒れ、どす黒い血が流されるのだろうか…。
	9月8日（日）ニューヨークの友人が電話をくれて、9月末に戻る際には是非ウチに泊まってね、とオファーしてくれた。ありがたいことだ。7月中旬に帰国したことはしたが、実はまだ大量の荷物が残っていて何とかしなければならない。でも、1人で完全に移動させるのは不可能なので、当然それなりの持ち物を処分しなければならない。これがまた面倒なのだ…何せ重たいものがほとんどであるから、たぶん肉体的に大変なリターンニューヨークとなりそうだ。ここ最近は愛着のあるニューヨークローカルニュース専門局「NY1」のサイトに接続して、Macintosh OS X 用に新しくなった Real One Player でライブニュースストリームを流しっぱなしにしている。聞き覚えのあるテーマソング、サウンドロゴ、声、例えばローマ・トーレさんとか、変なコーナーとか、どうしようもないローカルコマーシャルとか…とにかく懐かしい。帰国してからあまり彼の地を懐かしむことはないのだが、「NY1」のニュースを聞いたらなんだか胸の奥の方にある外れかけていたネジの存在を感じ、あ、もうちょっと締めておいた方がいいかななんて思った…これは自分でも予想外でなんだかな…やっぱりどこかで寂しいのかな。来週水曜日が1周年記念日ということもあって、話題の中心は911である。論評は1年前を思い出して、決意を新たにテロリズムに立ち向かおう、強いアメリカをゴッドブレスＵ的なものが多い。直接的／間接的被害者たちが登場し、市民レベルにおける911前後の生活の違い、PTSDへの取り組み、子供達への教育方法などが熱っぽく語られる。イラクへの攻撃の是非についてはあまり語られない。
	9月7日（土）今朝目覚めたらまだ小雨がパラついている。涼しくなって結構だが、やはりこれだけ降り続くと too much で、せっかくの週末なのに外出がおっくうになるし、なんだか精神的にもどよ～んとしてしまう。だからたぶんザーザー降りの昨晩遅くに駅前の本屋へ気分転換をしに行った。本当は本屋に行ってもあまり気分転換にならないことは知っている。帰ってきたばかりで率先して立ち読みしたい本がないのがひとつ、低俗でレベルの低い馬鹿雑誌や本が多いのがひとつ、日本の本屋はどこへ行っても人込みが激しく、通路は狭く落ち着かないのがひとつ。ニューヨークのバーンズ＆ノーブルなどに慣れている自分にとってはやはり窮屈に感じてしまうのだ。書棚にはそろそろ忌わしき911テロ関連書物が並んでいるが、こちらも正直あまり読む気にはならない。全米では9/11を休日にしようという気運が高まっているが、ブルームバーグ市長は「こんな日だからこそ社会人はいつもと変わらず働くことで勇気を示し、学校は子供たちに911を教育する機会を与えるべきである」と反対表明。この意見は至極もっともに思える。1年経った今も、あの火曜日の朝の出来事を鮮明に思い起こすことができる。ルポルタージュをしたりして今後PTSD（Post-Traumatic Stress Disorder 心的外傷後ストレス障害）に悩み苦しむ人が多くなるだろうと著書に書いたりした…が、実はそういう自分もしっかり苦しんでいたりする。どういうことかと言うと、今でもWTCが黒煙を上げている姿や、崩れ落ちる瞬間や、瓦礫の山の画像を見ただけで胸が締め付けられ鼓動が早まり、崩壊後しばらく漂った特有の焦げ臭さや明日をも知れぬ追い詰められた精神状態が蘇りストレスを感じる。本屋で立ち読みした写真週刊誌にはビルからジャンプした人たちのクローズアップやちぎれた肉片などがあたりまえのようにたくさん掲載してあった。ハッキリ言ってそんなことしてるのは南米か日本のメディアだけ…ジャーナリズムの質の低さが際立っていて悲しくなる。もっと本質を見抜いてジャーナリストとしての使命を果たして欲しい、もしくは転職を。
	9月6日（金）大阪タコ焼き夫婦珍道中証拠画像。ちなみに彼女とは8年くらい前にロンドンで知り合い、その後ニューヨークでも再会を果たし、さらに大阪でも東京でも会っているからけっこうインターナショナルな関係だ。彼は売り出し中のウェブデザイナー、トロントからニューヨークを経て大阪に戻りブリブリ頑張っている。今回は営業のために東京にやってきたのだが、とにかく何と言ってもタコ焼きである。築地から仕入れたプリティオクトパスと共に我が家にやってきたこの夫婦、ちょっとゆるめにといた粉を袋から取り出したその名も「タコ焼き名人（電気式）」に注ぎ入れ、面白いようにクルックルッと真ん丸に焼き上げて行く。これトライしてみたのだがなかなか難しい。やはり大阪人は幼少の頃から慣れ親しんでいるだけあって、ごく普通に世間話なんかしながらひっくり返している…うーん、すごい技だ。途中からは変わり種なんかも登場し、納豆やらソーセージ、にんにく入りなどにもトライ。ああもう外はこんがり香ばしく中はトロトロで大満足。どうもほんまにありがとなー大満足やでー。帰りには締めにと日本一うまいおにぎり屋「ぼんご」に立ち寄っておにぎりを2個ずつ平らげ、すっかり炭水化物摂取過多な木曜日となってしまった…おかげで夕食抜き。
	9月5日（木）今日はこれから大阪在住の友人カップルが我が家にやってくる予定なのだが、なんとわざわざタコ焼き器を持参し、本場の味を堪能させてくれるとのことで、ああ you guys are very very nice. 大阪から深夜バスで出発し、早朝東京駅に到着後そのまま築地に寄って新鮮なタコを仕入れる計画だそうだ。ああ早く！待ちどおしい。昨日は友人がDVDプレイヤーを買うとのことで夕刻に待ち合わせ、新宿西口ヨドバシカメラやらできたばかりでピッカピカのビックカメラ小田急ハルク店やらへ付合った。購入のポイントはただ一つ、リージョンフリーにできるかどうか。日本人の発音によるリージョンフリーは Lee John Free に聞こえ、人の名のようで到底外国人には通じまいが、本当は Region Free のこと。つまりハリウッドの圧力によって無理矢理組み込まされた地域コード設定を無効にできる機種があるのである。通常日本で発売されているDVDプレイヤーでは日本のDVDしか再生できない仕組みだが、この操作をすることによって、世界中のDVDを観ることが可能になる。もっと簡単に言うと、アメリカで買ってもイギリスで買ってもインドで買っても日本で観られると。何故こんなことが可能なのかと言うと、そもそも著作権保護の名目で発売直前になって無理に後付けした経緯があるから、古い機種や海賊版の帝王中国やら韓国で製造された一部の機種は構造的に「甘い」のだ。リモコンを使ってファミコンなどの裏技のように特定のコマンドを打ち込めば簡単に設定できる。秋葉原などでは半ば常識のこのリージョンフリー設定、目的を探ってみれば結局「エロ」に行きつくのがいかにも日本らしい。つまりぼかしのかからない無修正の所謂海外ものを観たい一心で銀縁眼鏡軍団が始めたものらしい。別に違法ではないが大っぴらにするには気が引けるのか、ある程度コソコソやっているのがまた日本らしいのだった。
	9月4日（水）気がつけば玄関は猫兄弟のお気に入りの場所となり、あらゆる靴が枕、あるいは抱き枕として2次利用されている。コイよりもファファの方が枕使用率が高いようで、特に妻の黒サンダルと自分の革サンダル、時に妹の白いアディダスをギュッと掴んで眠っていらっしゃる。その様はとても可愛いらしいのだが、出入りの際やはり邪魔になるので、どけどけどけーおまえらと蹴散らさざるを得ないのだった。結構大変なんスよ。今朝も目覚めれば蒸し暑く、なかなか不快指数が高い。朝ゴミ出しをして、顔を洗って、コーヒーを入れて、猫兄弟に餌をあげて、トイレに埋めたり埋められずに剥き出しになったウンチを処理し、Macintoshの前に戻ったらもう汗だく…やれやれだ。先日は調べものをするために近所の豊島区中央図書館までテクテク歩いて行ってきたのだが、なんだかなー。誰がどう見ても浮浪者のおじさんたちが涼を求めて閲覧室の椅子などに居座り、とてもじゃないけど落ち着いて本を読める雰囲気ではない。どうせ居座るなら本の1冊でも読めばいいのにと思うのだが、おじさんたちの瞳は中空を見つめたまま、あるいは閉じられていてそんな気もないようだ。図書館のセキュリティの方その辺なんとか考えて下さい。しかしながら、目的の書物は面白いように見つかり、計7册＋洒落でCDを3枚（平山美紀ベスト、ビートルズのラバーソウル、坂本龍一の千のナイフ）借りてきた。特に平山三紀の聞きたかった曲「恋のダウンタウン」はかなりイケていて、完成度高し。ダーウンタウン六本木ぃサタデイナイトぉ～♪あーやっぱり筒美京平って好き。パクリはパクリで徹底して心地良くツボに入るのなら大歓迎、だって歌謡曲だもの。不快指数の高い日に筒美節＋平山三紀おススメです。
	9月3日（火）今日をクミの日…と仮定して話を進めよう。と言うのも、これまで37年間生きてきたが、気がつけば自分の周りにはKとかCで始まる名前の女性が多いから。しかもほとんどの女性が自分に対しポジティブに接してくれる傾向がある。時に彼女たちは協力者であり、よき相談相手であり、だいたいの場合味方である。今から10年ほど前にパリに住んでいた頃、傷心だった自分の面倒を妙に見てくれたのはCだった。彼女がいてくれたお陰で随分癒された。同じ頃出会った日本人のファッションデザイナーCも印象的な女性で、特にクリエイティブの泉を刺激された。次に印象的なのが、ロンドンで出会ったローマっ子のC。今でも連絡を取り合う意外と律儀なイタリア人の彼女の明るさは素晴らしかった。そしてオックスフォードシャー出身のイギリス人のCとは、電撃的に仲良くなりロンドン生活に彩りを添えてくれた。また日本人のKとは、一緒にプロダクションをやったりした。ニューヨークに移ってからも似たような状況は続き、しばらく住んだボストンでもしっかりとデュッセルドルフから来ていたKと仲良くなる。その頃から「なんだか妙に多いなぁ」と自覚をし始めたのだが、その後も人生の曲り角たる場面には必ずと言っていいほどCやKがいた。イーストビレッジに移り住んだ時の大家さんKにはいまだにお世話になりっぱなし、マンハセットの豪邸に暮らしていたKには随分助けられた。そう言えばイギリス文学を教えていた教師Kとも仲が良かったし、はかない片思いをしたフランス人のダンサーもCだった。ちなみに妻のイニシャルはCでもKでもないが、初めて出会うきっかけになったキューピッド役の友人はCである。ついでに両親のイニシャルもK、あ、そう言えばじいさんもKだな…。これはおそらくただの偶然に過ぎない…だから科学的に、あるいは筋道立てて論理的にどうこう言うつもりはない。だけどCKさんとの関わりはおそらく今後も高頻度で続いて行くと思われるので、自分がそれにあてはまる方、どうかお互い素敵な関わりを持ちましょうね…と今から言っておこうっと。
	9月2日（月）先日も書いたように、レンタルビデオ店がバーゲンプライスのためいろいろ借りてきたのだが、お店から強制的に持たされるブルーの専用ナイロンバッグをファファがとても気に入っている。素材も、置いた時のシェイプも、色も？とにかく気に入ったらしく、誇らし気に乗っかっていらっしゃる。ふふ、ファファって素朴で可愛い。日曜日はこれまで観る機会に恵まれなかったソダーバーグ監督の「オーシャンズ11」をついに観た。むふふふふふ、おんもしろーい。最初英語音声のみで観ていたが、ブラピやクルーニーのぼそぼそこもり口語がわかりづらく、英語字幕を出して鑑賞。終わった後にメイキングを観て、それからもう一度日本語字幕を出して観直してしまうくらい面白かった。脳のシワの奥の方が参加を余儀なくされるソダーバーグ作品はとても魅力的だ。音楽CDなどもレンタルし、昨日はジャミロクワイの新譜、クレモンティーヌのボサノヴァ、マイルス・デイビスの2枚組ベストなどをピック。9年日本を離れていると、音楽的も浦島太郎化が激しいのだが、どうしてこんなのが流行っているのだろうと首を捻りたくなることが多い。惰性と言うか、日本人は人気者とされている人物の作品ならば、好き嫌いを超越し時に盲目的に、あるいは宗教的に闇雲に「いいよね」なんて言い続ける節がある。自分にとって基本的に歌というものは誰がよりも、ハートにくるかどうか＝グッとくるかどうかが「いい・わるい」の境界線なのだが、特にエイベックス系のアーティストの曲は辛く感じて仕方ない。例え耳からメロディとリリックが飛び込んできても、肝心の脳が着信拒否をするから結果的に何も残らない。昔気質で職人気質の自分だから、着信音の延長線にあるようなそういうクローン的な音には何も感じない。人真似でなくオリジナリティが何よりも大切だとこの国に戻って確信している。
	9月1日（日）ハロー9月、こんにちは色取り月、あるいは長月、もしくは菊月。まだまだ残暑厳しいけれど、徐々に大好きな（食欲の）秋が顔を見せ始める月につき、「もう少しやもう少しの辛抱やで」と暑さ苦手な自分に言い聞かせる。毎月変わりにはタイトルとシンボルとバックグラウンドのカラーリングでテーマをこさえるのがcatcatの一つの決まりごとなのだが、今月は装いを新たにするのにけっこう手間取った…だって色的に何もかも中途半端だから。今月のkey色は柿、黄蘗（きはだ）あたり。シンボルはさぁ勉学に勤しめとの願いを込めてBooks。うふふうまく表現できてるでしょ？さて、先日我が家で開かれたバースデイパーティーはなかなかの盛り上がりを見せ、参加者一同昼ビールにほろ酔い加減で手当りしだいに巻き巻き手巻き寿司。うふふやっぱり大勢でやると楽しいね。食べきれなかった具は必然的に夕食に回ったお陰で、レンタルビデオでもしようかという気分になり、大塚駅前のあおい書店に行ってみれば1本98円のバーゲンプライス（ラッキー！）中。新作は片っ端から借りられていたが、WASABIとアメリが1本ずつ残されていたのですかさず手に持ち、その他DVD版未体験の「真夜中のカウボーイ」とキューブリックの「ロリータ」などをレンタル。戻って早速ベッソン＋ジャン・レノ＋広末＋フランス語のワサビを鑑賞…あまりの駄作ぶりに気が遠くなり、これはリカバリーが必要だということで「アメリ」を観て救われた。アメリは昨年クリスマス前にニューヨークの劇場でジューイッシュの方々と共に（宗教的にクリスマス休暇に関係のない人種なので、所謂クリスチャンホリデイ中は暇なので映画を観に行く人が多い）英語字幕で観たきりだったので、今回で細かいニュアンスまで理解することができて、ますますジャン-ピエール・ジュネチームのクオリティの高さとセンスの良さを認識。覚醒を促す心地良い刺激を受け「キミもがんばらねばね」と言われている気に勝手になる（これはとてもいいこと）。

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	生年月日　西暦年月日時性
運命がどうしても気になっちゃう～五行推命運勢鑑定～で遊べる今年の猫兄弟。数字は半角で入力してください。

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