....


2月14日(土)

春一番の吹き荒れたポカポカ陽気の土曜日、病院への道すがら、デート中のカップルを数多く見かけたのだが、とにかく一刻も早く病院に行って、赤ちゃんの顔を見たくて見たくてたまらなかったので、ずいぶん後になって今日がバレンタインデイである事に気付き、納得した。とにかく、今の自分は赤ちゃん命(もちろん妻もケアする)。寝ても覚めてもちっこい顔が脳裏に浮かび、ニヤニヤしてしまう…ああ赤ちゃん、赤ちゃん、赤ちゃん…Love。 で、午前中は、車庫からBMWを引っ張り出して、ベビーシートをがっちり取り付け、目前に迫った退院日にむけて準備万端整った。生後100時間未満の赤ちゃんは健康で、グビグビと元気一杯母乳をお飲みになり、ぐずったり、泣いたり、ねんねしたりを繰り返しながら、スクスク順調に育っている。ああもう可愛くってたまらない、どーしよー。
本日は、土曜日だった事もあり、数多くのおともだちが祝福に駆け付けてくれた。中でも午後いちにやって来たファファのアイドルであるところの、元ニューヨーカーのミセスkmnは、とにかく大の新生児好きで、病室に入って赤ちゃんを見つけた途端抱っこを始め、以後45分ほど一度も座らずに抱き続け、ついでに寝かし付けて満足げに帰って行った。うーん母パワー恐るべし。そのテクニック、夫婦揃って感服いたしました。
今日は○○指導みたいなカリキュラムも特別なかったので、愛するものものに囲まれ、比較的のんびり過ごせ、実に幸せなバレンタインデイだった。明日、いよいよ退院。

2月13日(金)

今日の赤ちゃん。生後3日ともなると、何となくクシャっとしていたのがピーンとしてきて、顔形が幾分整ってきたように思える。いやんかわゆい! そろそろ目の周り辺りが黄色っぽく(黄疸?)もなって来た。相変わらず、ねんね、泣く、おっぱい、泣く、おっぱい、ねんね、ぐずる、おっぱい、おむつ、ぐずる、おっぱい、ねんね…みたいな感じで忙しい。昨晩もこんな調子だったらしく、妻は結構グロッキーだった。また、おともだちも何人かお祝いに来てくれて、ありがたい。どうも遠くまでありがとねみなさん。今日は赤ちゃんにとって、おそらく歴史的な瞬間が…自分がおむつを代えていた時に起こる。ふと何かがポロリと落ちたので、ん? と良く見ると、へその緒…気付かなければ、そのまま紙おむつにくるんで捨ててしまうとこだった。すぐにナースコールをし、おへそを消毒してもらったら、看護婦さんが「ウチは桐の箱に入れたりとか、そう言う事はないので、ご自分で用意して下さいね、ハイ、ポトン」と、へその緒を手渡され戸惑う…。めでたいのだろうか? めでたいに違いない。その辺にあったガーゼにくるんで、取り敢えずバッグのお大事もの入れに突っ込んだ。そんな事をしているウチにあっと言う間に面会時間は終了、今日は大山駅から義妹と2人で電車で帰った。

(二昨日のお産ドキュメントのつづき→)出産後はどうなるのかと言うと、助産婦さんが呼びに来てくれるまでは「お預け状態」で、まるで丸椅子に座った闘争心溢れるボクサーのような気持ちだった。途中、助産婦さんが「元気な女の子ですよ。すごく可愛いですよ。」とおしえてくれたけど、産声だけ聞いて元気そうなのはわかった。また、女の子だってのは、99%わかっていたので、やっぱりと言う感じ。
それから30分ほど経過しただろうか、ご主人さんいらして下さいとGOサインが出て、分娩室に入り妻の顔をみて、自分が最初に何と言うのか興味があったが、口から出て来た言葉は「でかした、よく頑張ったね」で、次は「あれ、そのパジャマ似合うじゃん」だった。やがて、助産婦さんがBabyを連れて来て、初体面。出て来た言葉は「こんにちは」だった…そう、こんにちは赤ちゃんだ。マイスイートモンキー初めましての気持ちを込めて、おでこにチュッとやってたら、何だか口がムニュムニュ動いていたので、助産婦さんにこれは? と尋ねたら、ああおっぱい欲しがってますねとの事で、妻は分娩台で初授乳と相成った。すべてに感動。夕暮れ時だったに違いないが、全てがキラキラと輝いて眩しく見えた。
その後、お産担当だったヒゲの先生や、助産婦さんたちにお礼を言って、出生証明書をいただき妻と共に病室へ。Babyは一晩を新生児室で過ごすので、今日はもう会えない(ガラス越しに見る事は出来る)。そもそも妻は少なくとも4時間は歩けないから、病室で2人きり今日1日についてゆっくりと振り返り語り合い、夜9時の面会終了時間となり、後ろ髪引かれつつも家路についた。帰りの車から見る池袋界隈のネオンも、いつもと違って美しく見え、ちょっと冷たい空気さへも心地良く感じた。

2月12日(木)

お見舞い(お祝い)に病院に来てくれた皆様方、ありがとうございます。今日も夕方から病院にいたけど、いやーん赤ちゃん可愛い! 寝てる姿も、おっぱい飲んでる姿も、泣いてる姿も、しゃっくりも、ゲップも、なにもかも可愛い。あ、でもウンチにはびっくり。産後1〜2日は胎便と言って、お食事中の方には申し訳ないが、まるで「ごはんですよ」か「蕎麦味噌」みたいな、緑がかった黒い不思議な便が出る。噂には聞いていたが、なるほどこれはちょっと驚くかも。昨日はいる間だけで、2度もしていらっしゃった。胎便は、幼児の最初の便で、羊水と粘液とうぶ毛(赤ちゃんの体を覆っている細い毛)、胆汁、皮膚や腸管から排出された細胞を含んでいるのだそうだ。うーん生命の神秘。今日はここまで。

(一昨日のお産ドキュメントのつづき→)午後3時頃になって、お産が重なり助産婦さんたちも医師も忙しいらしく、早めに分娩室でスタンバイしててねと言う事で、本当は旦那衆は分娩室には入れないのかもしれないが、結果的に分娩室で立ち会う。南西の方角に面した分娩室には、火曜日が大変良い天気だった事もあり、あたたかな午後の日差しがさんさんと降り注ぎ、お日様の香りに満ちていた。まるで、干したてのお布団みたいに、ふんわり、ほんわか、思わずニコニコしたくなるような、とても優しい日射しだった。
心地良い日射しとは裏腹に、50分ほどの間、段々と激しくなる陣痛の度、緑蛍光色の公式テニスボールで腰からおしりにかけてをグリグリマッサージしたりした(手でこするより効果的だったと元妊婦の弁)。4時前になって再度診察するので「御主人は表で」とドアの外で1人待つ。その姿は悪さをして廊下に立たされた中坊のよう…。廊下にはリラックス4とかスピリチュアル5みたいなCDが流れ、エンヤっぽい曲もちらほら聞こえた。やがてドアが開き、助産婦さんから「破水したので、お産にします」と告げられ、自分の荷物を持って、分娩室外にある丸椅子に腰掛け、流れるCDとドアの向こう側から時たま聞こえる妻のいきみ声と助産婦さんたちのいきみの指示に耳を傾けた…ふと壁に目をやるとカレンダーがかかっていたので、次の日が祝日である事を知り、何の日だっけ、あ、建国記念日ね、うーん今日は10日で友引きかなんて思った。スピーカーから流れる音楽は、いつしか大好きなピアノ曲(曲名が出てこない)に変わっていて、時計に目をやると4時15分、大きないきみ声の後、元気な産声が聞こえた…姿が見えないだけに、想像だけが膨らんでやけにジーンとした。(つづく)

2月11日(水)

まず初めに、お祝いのメッセージをいただきありがとうござました、みなさま THANKS & KISSES。 都立病院では、出産翌日午後より母子同室なので(忙しい!)、初抱っこにワクワクしながら、東武東上線大山駅で両親と待ち合わせ、義妹も加わって面会へ。妻は興奮してあまりよく眠れなかったとの事で、午前中におっぱいマッサージの指導(これすごく大事なのです)、昼食を挟んで、授乳等母子同室指導を経て、4人部屋の窓際でグッタリしていた。そしてBabyは妻のベッドの傍らに、このようにいた。生まれたての赤ちゃんって、猿みたいであんまりかわいくないと思っていたし、実際猿みたいだったけど、いやぁ…うふふ、可愛い!ああ可愛い。

(昨日のお産ドキュメントのつづき→)その後、入院手続きを済ませ、産婦人科へ。担当の助産婦さんに陣痛室まで案内され、まずは心音モニタと、診察をしたところ、初産だし、まだまだもうちょっとかかるだろうとの事で、指示に従い10時頃から、ロータリー状に設計されている産婦人科の廊下をグールグル歩く。途中、陣痛が始まると、立ち止まり、手すりに掴まって教わった呼吸法と腰マッサージで凌ぐ。1時間ほどウロウロした後に、再度検診したら「お、進んでるけど、もうちょっとかな、そうねお風呂入ってみる? 血行が良くなるとお産も進むからね」と軽く言われて11時半になったら30分間風呂。陣痛の間隔は3〜4分に狭まっているが、痛みは「IKEA×2」度で収まっている。
見るのも聞くのも始めてづくしだったが、3つある分娩室のすぐ近くにある2つある陣痛室には3組の陣痛カップルが入った。我々と同室に後から入ったカップルは双子のお産だそうで、念のため陣痛初期からの入院らしく、心音だけモニタしたらすぐに自分の部屋に戻ってしまった。で、隣の部屋には、早い時間から入っていた20代前半のカップルがいて、その妊婦さんはお産が相当重いらしく、この世の終わりのような荒い呼吸、絶叫、半狂乱悪態模様が繰り広げられていて、正直ビビった…。お隣に比べると、陣痛の合間に読みかけだった宮本輝の本を読む妻は余裕あり過ぎ。お産って人によって、痛みの捕らえ方も、経過も、過ごし方も様々なんだなとつくづく思った。(つづく)

2月10日(火)晴天

本日 午後4時15分、3,160グラムの女の子が誕生しました。母子共に健康で、安産であった事をこの場を借りてご報告します。名前は、実は昨年から決めてあるのだけど、まだ出生届を提出していないので、ふせておきます。以下お産のドキュメント。

前の晩に観た変な映画「Adaptaion」のお陰か、何だか居心地の悪い夢を見ていた10日朝6時15分ごろ、耳元で囁かれた妻の「ちょっと痛いかも」にビックリして飛び起きる。聞けば3時頃にいつもとは違う痛みで目が覚め、すぐに収まったものの、6時頃に再び痛みが舞い戻り、その後規則的に痛むと言う。「あ、これは間違いないな」と思い、ストップウォッチ機能のついた、青いズッカの腕時計を取り出し、陣痛のインターバルを計測開始。まだ不定期ではあったが、ほぼ4分から8分くらいの感覚で、50秒ほどの痛みが続く。分娩第1期と言われるこの時期、一体いつ入院すれば良いのか迷うところだが、一般的には陣痛が周期的な10分間隔になったらと言われている。かかりつけの病院では5分間隔になったら、まずは電話をして指示に従ってと言う事だった。痛み自体は、ちょっと重たい生理痛ほどで、我々夫婦の間では、「IKEA ロングアイランド店に行った時の痛み(実際にそういう事があった)」よりちょっと重いけど、50秒さへ我慢すれば、どうにか日常生活可能レベルと言う物差しで計られた。まだ、朝早いし、まずはGet Energyと言う事で、いつものようにヘーゼルナッツコーヒーを入れ、トーストを焼き、バナナ、オレンジジュース、牛乳、昨晩の残りのチンゲン菜の炒めものをペロリと平らげ、朝のニュースを観ながら、なお計測を続ける。TVの占いで、牡羊座は最悪運勢の日だとか何とか抜かしていたが、よく考えればお産をするのは自分ではないので、どうでもいいんだけどね。8時になって病院に電話をし、車庫からBMWを回し、陣痛のインターバルを見計らい入院準備品と共に乗り込む…。ここまではかなり余裕あり。(つづく)

2月9日(月)

コイはもともと前足が器用だ。ファファと較べても格段に良く動くし、人に何かをねだる際のインデックスツールとしても活用している。例えば、食べ物が欲しい時、コイは左前足でマイ右肘を押さえ、右前足でマイ手首をシュッシュッシュッとかく。これが基本動作で、コタツに入りたい時、出たい時もアレンジしてクイっとやる。餌皿からカリカリをかき出して、ドリブルしわざわざ追いかけて食べる。転がしてやると、前足でピタッと止め、すくって食べる。とにかく器用なのだ。そして、最近のお気に入りの遊びが、画像の「紙玉キャッチ」である。時に驚くほどジャンプして空中でキャッチしたりもするのだが、何度か繰り返すと自分から飽きてしまい、キャッチした紙玉を自分でリリースして今度はドリブル遊びを始める。こういう気紛れな所は実に猫っぽい。
さて、今晩はスパイク・ジョーンズ監督の映画を観て、夫婦揃ってうーんと唸っている最中だが、やっぱりマルコヴィッチの穴チームの作る映画は、クリエイティブの泉が刺激されて面白いし好きだ。あんまり胎教にいいとは思えないが、自分も妻も根はアーティストなので、生まれてくる子もそうなるんだろうなと漠然と思ったりもする。そう、まだまだ我が家はSINKS(シングルインカムノーキッズ)なので、ご心配をいただいているみなさまに、この場を借りて報告しておきます。ああ待ち遠しい。

2月8日(日)

この変な生き物は、天日干し中の抱き枕の上で変な顔をして、両前足をビヨーンと前に伸ばし目を細め御機嫌だったらしい。でも、とても彫の深い四角い顔で、意味がよくわからない。気持ちいいのだろうか? ホントに…。
昨晩は夕方から頭痛で、早く寝ようなんて思っていたが、気が着けばやっぱり観てしまった…ロードオブザリング。さらに、終わった後に、昼間フジでオンエアした特集を、妻がビデオに録画していたのを続けて観て、すっかり深夜になってしまった。本当は爆笑問題が司会だったので、思いっきり観たくなかったが、面白いのでとすすめられ観ると、いやいやゴラム・スメアゴルの声の人ってちょっと凄い。人間離れしてる声も勿論なのだが、あのCGの表情って実際に声の人の表情を参考に作られているなんて知らなかった。どうりで顔が似ている訳だ…凄い、でもコワイ。イライジャ・ウッドもそもそも非人間的だし、ジャクソン監督はまるでドワーフだし、リヴ・タイラーは益々でかいし、アラゴルンは髪切ってただのおっさんだし…弓矢少年ことオーランド・ブルームだけがまともかと思ったが、近影をみたらばモヒカンだった。いったい、どうなってんだロードオブ変な人たち。早く次を観たいな。

2月7日(土)

ジャネット・ジャクソンのパイポロ事件については、今さら語るまでもないのかもしれないが、何故か毎年、スーパーボール中継だけは観る機会に恵まれ、今年も例に漏れずしっかりあの瞬間をライブで観てしまった。P・ディディーとネリ−の掛け合いを観て、相変わらずだなぁなんて思っていたら、鬚面のジャスティンが出てきて、終わり間際にあれだ…ありゃわざとだった。個人的には完璧に(元々胡散臭い)MTVの演出だとしか思わなかったし、実際ジャネットもMTVを庇うようにして、自分でやったと謝罪しているからして、本当にそうだったのだと思うが、どちらのアーティストも個人的に好きなので、こんな事でケチがついて、ちと残念だ。笑わないで欲しいのだが、特にジャスティン・ティンバーレイクは、ブリトニーと共にクラブディズニーに出ていた頃から注目し、インシンクデビュー後も、コヤツは只者ではないし、実際に格好いいとずっと思っていた。むしろ好きだ。ジェームズじゃない方のキャメロンにたぶらかされ、結婚するなんて話にもなっているが(たぶんしないと思うが)、グラミーにも多部門でノミネートされているのに、ホンと、馬鹿な事したもんだよ。善玉はいつまでも徹底して善玉でいてくれなければ、世の中成立しないのだ。それにしてもキャーっジャスティン。なんで日本で人気ないのか不思議。

2月6日(金)

今日は男女のリレーションシップについて考えてみたい。時に男女関係は磁石の+と−の関係にも似て、何かの弾みで磁場が変わってしまうと、突如強力な力で反発し合い、冗談みたいにくっつかなくなる事がある。また、最初からくっついていなかったけど、第三の中性的磁石を介する事で、本来反発し合う磁石がくっついたりもする。一般的にそれは家庭とか子供とか世間体とか、呼び名はいろいろだ。ただし、この場合も、ひょんな事で簡単に元に戻ってしまうケースもある。そうなってしまうと、何をどんなにあがいたって、関係性は決して元の鞘には収まらず、表面的にどんなに繕ってもどうにも収拾がつかないなんて悪循環に陥ってしまう。しかし、人間は社会的な生き物だからして、眼前の不和を見て見ぬ振りをし、ストレスを溜め込みながらも、リレーションシップ以外の何某に、生きる希望を託し、頑張るパターンが多い。これは男尊女卑の昔から培われてきた日本的な「耐え忍ぶ」美徳の為せる技でもあるが、これには当てはまらないまでも、一般的なサラリーマン家庭なんかは、自然とそうなる運命にある。旦那は外で仕事+男の付合い、妻は家事に子育て教育に習い事+女の付き合い、共有事象は意外と少なく、寝室は別々で擦れ違いが増すのが代表的なパターンだ。一見コンサバティブでも、リレーションシップを考えると、常に危うい状態だと言える。
磁石の反発には、種々の原因があるのだが、この中には人間の頭では到底整理するのが困難な、「運命的」な引き離し等も含まれる。あるキャストに、目に見えない強力な力が、絶妙のタイミングで働き、そして実際に作用する様を見ると、我々ってとことんプログラムされているのだなと思いたくもなる。この感覚は、人によってレールだとか航路だとか、思想や宗教によっても様々な比喩で諭される事になるのだが、ワタクシ的には、Let's start all over again で、決して覆水盆に返らずを嘆く必要はないと思っている。一緒に居られない理由をネガティブに捕らえず、むしろ、良い機会と捕らえ、多少の苦労は伴うかもしれないが、本当に居心地の良い盆を探し求めるのは、建設的で好ましい行動だと信じているし、実際見つかるものだと思う。

2月5日(木)

本を出版すると言うのは、一種独特なイベントであるに違いないと、昔からずーっと思っていた。だから、1冊目の著書を出版した時は、どんなものかと期待大だったのだが、ニューヨークに暮らしていた事もあって、本屋の店頭に並ぶ様とか、そういうのを目撃する事もなく、ハッキリ言って何の実感もなかった。2冊目はニューヨークに関するものだったので、ニューヨークの紀伊国屋とか旭屋書店にどどーんと平積み、またはディスプレイされたりして、ひたすら小っ恥ずかしく逆に実感等は沸かなかった。また、プロモーションのお陰で、日本の雑誌や新聞にも書評が載ったりもしたし、発売から2年経った今でも、大手書店で見かけるし、たまにブックオフで100円で売ってる事もある(これは何となく複雑)。でも、実感があるのかと問われると、やっぱりない。そんな事では実感というのは沸かないものらしい。これは、過去にTVコマーシャルとか、映画とか、ミュージックビデオとか、テレビ番組なんかを制作し、実際のOAを見た時の感覚と同じで、成果物というのは、やはり自らの手を離れた瞬間、物質としての愛着は消滅すると見た。
じゃ、まったく沸かないのかといえば、そんな事もなくて、たまたま本屋で誰かが著書を立ち読みし、じっくり吟味した後にレジに運び、購入する瞬間を目撃した時は沸いた(と思う)。たまたま一度だけ、ニューヨークの紀伊国屋でこれを目撃し、ちょこっとジーンとした。それから、見ず知らずの方からファンレターを貰うと、やはり嬉しい。レターには良い事も悪い事も書いてあるが、自分の本を読んで、何かを感じ、手紙を書かなければならないほど心を揺り動かされ、勇気を振り絞りコンタクトを取ってくれる、その行為が何より有り難い。社会貢献クリエイターとして創作活動の励みになる。だから、ファンレターをいただいたら、必ずちゃんと読み、しっかりお返事するようにしております。Doumo Ariato.

2月4日(水)

まずはお知らせから。浜松在住のクリエイターおともだちの 暗中M作 さんが、ちいさな白黒の絵本を出版する事になり、この度、出版記念オープニングイベント”暗中M作映像&HIROMINOX”を開催することになったそうな。彼女とはyoume.さんのページで、ちょっとした共同作業 をやったり、今や更新されていない(すみません)toraburuko.com にもページを持っていてくれた間柄。唄あり踊りありで盛り沢山らしい(嘘=本当は映像、音楽満載のイベントです)ので、お近くの方は是非エキジビションにGOGO!  ちなみに、イベントが行われるのは socket28 で、日時は、3月13日(日)20:30〜22:30 入場無料。
さて、今日はけっこう謎の1日でクタクタになってしまった。朝、群馬から電話があり、詳しくは書けないが、結果として印鑑登録をしに区役所行ったその足で、そのまま印鑑証明と共に、前橋まで快速アーバン号で往復しお届けもの。あ、正しくは帰路はローカルしかなかったので、2時間半くらいかけて上野に帰り着く頃には、もうーケツがいてーっつうの! でも、天気が良かったので、車窓に流れる雄大な山並が美しかった。浅間山とか妙義山とか赤城山とか、ああ何だか山って、その存在だけで偉大よね。見ているだけで、Change of pace Xデイに向け、心の準備も着々と整いつつある水曜日でした。

2月3日(火)

(';')まだ生まれていません。もうちょっと、たぶんもうちょっとだけ冬が深まると、小さな命が大きな声で Hello World … 感動し、そして、気がつけば今年も春が訪れるのです。
春になれば、どじょっこだのふなっこだの、冬眠から覚めた熊だの虫々だの、気がふれた人だの、杉花粉やらが、ゾロゾロと出て来て、人々を悩ませたり、ほんわかした気分にさせたりすることでしょう。でも、ほんわかばかりしてはいられません。ここのところ目に見えて食品汚染が進み、イラク派兵によって現実のものとなったテロとか北朝鮮の暴発の危険性とか、年金制度崩壊とか、犯罪の低年齢化とか、今だ発生しない巨大地震とか、そういう事をいろいろ考えると、これから生まれて来る子供たちには大変な時代になったもんだと正直思います。その反面、今の時代、既に人間は火星に探査船を送っていたり、電気自動車が普通に走り回ったり、ロボットが踊っていたり、小さな携帯電話にラジオもテレビもカメラもついていたり、インターネットやメールはあたりまえで、田舎の母が電気ポットでお湯を注げば、東京の息子にわかるほど、そう、テクノロジーは飛躍的に進歩し、もっとどんどん進歩し続ける事でしょう。だからこそ、子供たちには何が本当に大切なのかを、ちゃんと教えてあげなければいけません。これは、大人の使命です。デジカメの画素数が30万画素から800万画素になった事はあんまり重要じゃありません。これから生まれて来る子供たちには、本物の土や草の匂いを覚えていて欲しいし、それと同じ事を人間についても学んで欲しいと。節分の本日、切に願うのでありました。

2月2日(月)

これがファッちんの大切な大切なミルクボウルだ。ボウル自体はアメリカもので、クリスマスプレゼントとしてお友だちから頂いた。内側には猫の絵が描いてあってけっこう可愛い。ファッちんにミルクを与える場所は、キッチンの餌場ではなく、いつの間にかリビングルームの電気ストーブの前に定着してしまった。これは毎朝コタツで朝食を取る人間を、ミルクくれくれ攻撃から防ぐ目的でもある。これ、実は朝食時の我が家の悩みだ。例えば、牛乳パックごとコタツの上に置いたりすると、この世のものとは思えない恐ろしいスピードでミルクを平らげたファッちんが上がって来て、テトラパックの由縁たる注ぎ口に、スリスリ目ヤニをくっつけ「ミルクくれくれ」とせがむのだ。これはたまらん。だから、ちょっと離れた場所に置いたボウルにミルクを何滴か注ぎ、ファッちんをまき、コタツから下りてもらおうと言う訳なのだ。ふふ、どっちも間抜けだ。
で、そんなミルク命のファッちんだが、つい先日、暴飲暴食がたたって下痢+おう吐となってしまった。これはラクトースをちゃんと消化出来ないのに、ミルクが大好きなファッちん(猫)の性なので、ある程度は仕方ない事なのだ。今は、このボウルに朝1回ちょこっとだけ与える。もっともっと飲みたいらしいが、気をつけないとお腹を壊すので我慢してもらうしかない。人間の1日は猫の2日に値する。つまり、ファッちんは2日1度だけ与えられるミルクの時間が楽しみで楽しみで、朝6時半頃から枕元にやって来て「早く起きないかなぁ…」と、人の顔をじーっと見つめていたりする。気配に気付いて目を開けようものなら、踵を返してキッチンへ誘おうとする。昼間も夜もミルクボウルに何か注がれていないか様子を見に来て、そのまま眠っていたりする(画像)。その執念、恐れ入ります。

2月1日(日)

世界の先進国である割に、日本というのは後進している部分が数多く存在する。今日読んだ毎日新聞の記事の1つに「<犬猫収容施設>麻袋に保管、日当りなし 環境劣悪すぐ病気に」というのがあって、その後進ぶりに思わず溜息が漏れてしまった。もともと犬猫畜生の観念は、特にアジアで古くから培われてきたものだから、なかなか一掃されないのだろうけど、食べるにも困る、第3国ならまだしも、日本は仮にもGDP世界2位なのに、あまりにも扱いがなってなくて恥ずかしい。世界の潮流に反し、一気に反国際化しているのが現状だ。
記事によると、環境NPOの調査の結果、迷い犬や猫を引き取る収容施設の環境が劣悪である事が判明。排泄物と休息の場所が同じだとか、日当たりが全くないとか、通風がないとか、犬と猫を区別してないとか、猫を麻袋に入れて保管なんて事を自治体が平気で行っているんだから、とんでもない話だ。収容施設とは名ばかりで、こういう話を聞くと、日本のはまるでガス室前の収容所である。海外ではそういう場所はシェルターと呼ばれ、生き物達の避難所としての意味合いが強いし、実際、里親に引き取ってもらう為のシステムもとてもよく整備され、実際機能しているので、いかに日本は後進であるかがわかる。これを数で言うと、2002年度に施設に収容され、飼い主に返されたり、里親に引き取られたケースが犬29,695匹の猫3,241匹に留まり、殺されたのが犬181,858匹の猫272,260匹と、虐殺ぶりが如実となった。止むを得ずだとしても、特に猫は収容=死刑台送りの図式だから、言い訳の余地はない。国はイラクへ自衛隊を送り税金を無駄遣いし世界から田舎者のおぼっちゃま呼ばわりされ、自治体はこんな事ばかりして、まったく期待できないからこそ、民間レベルで頑張るしかないのだ。だからオレは隙間猫の面倒を見るぞ!

.
..

COPY RIGHT (C) 2003-2004 HIROSHI TOKUI ALL RIGHTS RESERVED.


これよりまえをよむ  

 

1998       9 10 11 12 1999 1 2 3 4前 4後 5前 5後 6前 7前 7後 8前 8後 9前 9後 10前 10後 11前 11後 12前 12後 2000 1前 1後 2前 2後 3前 3後 4前 4後 5前 5後 6後 7前 7後 8前 8後 9前 9後 10前 10後 11前 11後 12前 12後 2001 1後 2前 2後 3前 3後 4前 4後 5前 5後 6前 6後 7前 7後 8前 8後 9前 9後 10前 10後 11前 11後 12前 12後 2002 1前 1後 2前 2後 3前 3後 4前 4後 5前 5後 6前 6後 7前 8前 8後 9前 9後 10前 10後 11前 11後 12前 12後 2003 1前 1後 2前 2中 2後 3前 3後 4前 4後 5前 5後 6前 6後 7前 7後 8前 8後 9前 9後 10前 10後 11前 11後 12前 12後 2004 1前 1後 猫兄弟のすべて データブック(日本語)  Data Book(English) ヨーロッパ旅行記 ●●● 5/29〜6/15/2000 パリ パリ食べ物 ボルドー ベルジュラック バルセロナ ミラノ/ローマ/地中海… サルディーニャ Email me!  Nyahoo! JAPAN Kimagure Tenshi ● my Profile ● my Homepages promotion .. HandMade ● back HOME TSample Gallery 2003/10/8/hanks all